「伊豆の小京都」と呼ばれる風光明媚な街並みで知られる修善寺温泉。歴史あるお寺や伊豆最古の源泉、竹林の遊歩道などが徒歩圏内に点在し、温泉さんぽが楽しい湯の町です。さんぽの途中でぜひ立ち寄りたいのが「修善寺 燕舎」。修善寺ならではの、すてきな雑貨みやげが見つかりますよ。
伊豆箱根鉄道・修善寺駅からバスに揺られて10分ほど。終点の修善寺温泉バス停近くに、燕舎はあります。温泉街に古くからある建物をリフォームしたというお店の外観は、温泉街のノスタルジックな雰囲気にぴったり。
ガラスの扉を開けると、店内にはオリジナルデザインのおみやげものや、地元在住の作家さんが手がけた器や布小物など、旅の思い出に持ち帰りたいアイテムの数々が並んでいます。
燕舎を営んでいるのは、修善寺で生まれ育ったデザイナーの勝野美葉子さんです。高齢化や少子化によって温泉街の活気が失われていくなかで「自分が学んだデザインの力で地域活性に貢献したい」とお店を始めました。
お店の営業と並行して、地元みやげの商品開発や宿泊施設のデザインツール作成などのさまざまな活動に取り組み、修善寺の魅力を発信しています。
おすすめは、勝野さんがデザインした燕舎オリジナルアイテムの数々です。定番商品の「修善寺温泉 自宅湯ノ素」は修善寺温泉の温泉水を配合した入浴剤。ほのかなヒノキの香りと、竹林の小径をイメージしたというやわらかな緑の色合いが、自宅でのバスタイムを温泉気分にしてくれそうです。
レトロな風合いが目を引くパッケージには、伊豆最古の温泉として有名な「独鈷の湯」が描かれていて、おみやげにもぴったりですよ。
文通好きな勝野さんがイラストを描いたポストカードも人気商品のひとつです。竹林の小径や修禅寺など、温泉街の名所が絵柄になったポストカードに旅の思い出を綴って、大切な人へ送るのもいいですね。
修善寺でプロポーズした海外のカップルが「家族や友人に報告をするために」と、燕舎のポストカードを大量に購入してくれたこともあったそうですよ。
修善寺みやげとして、注目を集めているのが絵付木彫りの木工クラフト「だるまっ子」です。修善寺はだるま山の麓に位置することから、地元の子どもたちは「だるまっ子」と呼ばれるのだそう。
そのことに由来し、伊豆在住の木工作家やイラストレーターと協力して、キュートなオリジナルだるまを製作。伊豆の間伐材を活用しているので、地元の森林保護にも繋がっています。
店内には、ほかにも陶器や手ぬぐいなど、地元在住のつくり手によるすてきな作品がいろいろ並んでいます。雑貨だけでなく、伊豆産のお茶やお米などの加工農産物も。
修善寺温泉を訪れた際は、おしゃれなローカルみやげが見つかる燕舎へ、足を運んでみませんか?