スイーツプロデューサー・磯崎 舞が、日常に寄り添うおやつから贈り物にも選びたくなる焼き菓子を紹介する連載『#焼き菓子部』。秋の味覚といったら外せないのは、栗や芋のスイーツ。焼き菓子の滋味深い味わいと相性がよく、ほくほくした食感や甘さが引き立てられ、“食欲の秋”を満たしてくれますよ。今回は「中島大祥堂」の丹波焼菓子詰合せをご紹介します。
1912年に創業し、「一番大切な人に食べてもらうお菓子づくり」を信念に和洋菓子を展開する「中島大祥堂」。栗・黒豆・大納言小豆など、丹波素材を活かしたお菓子作りを通して“丹波里山”の魅力を発信しています。「自分たちが作るお菓子の食材を、自分たちの手で作りたい」という想いから丹波市山南町に自社栗園をもち、大粒になりやすい品種の「銀寄」や、和栗の代表的な品種「筑波」を栽培。盆地特有の寒暖差のある気候で風味豊かに育ち、素材からこだわって開発された商品が多くの人を魅了しています。
実りの秋を連想させるのが「丹波焼菓子詰合せ」です。「丹波焼菓子詰合せ 7個入」は栗のお菓子3種と黒豆のお菓子1種が入り、丹波素材を堪能することができますよ。
ていねいに裏ごしした丹波栗と、なると金時芋を合わせ、口当たりなめらかに仕上げた「いもくり」。それぞれの素材本来の甘味がじんわりと伝わってきて心和みます。栗と芋の黄金タッグによる素直な味わいが評判を呼び、年間約45万個も売れる代表作です。
しっとりふわっときめ細やかな生地に焼き上げた、「丹波パウンドケーキ 丹波栗」。ドライいちじくの上品な甘味が丹波栗の渋皮煮を引き立て、甘さは控えめに仕上がっています。
コロンと可愛いらしい「実栗」は、和栗のペーストを練り込んだフィナンシェ。中央に閉じ込められた自家製キャラメルがトロンと溶けあうと、幸福感のある甘味が広がります。
丁寧煎った丹波産黒豆の風味と食感を生かした「黒豆サブレ」。サクサクと歯ざわりよく、噛みしめるたびに香ばしさが口いっぱいに膨らみます。
いずれも煎茶やほうじ茶などの日本茶と合わせると、ほっこりと心和むティータイムになりますよ。丹波を代表する栗と黒豆を焼き菓子で味わって、秋の訪れを感じてみてくださいね。今回ご紹介をした7個入のほかにも、10個入、14個入、24個入の個数展開があり、これらには「丹波パウンドケーキ(丹波黒豆、丹波大納言小豆)」も入っています。贈る相手やシーンなどに応じて、選んでみてください。