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お気に入りの本を開いて、ウインナーコーヒーとともに過ごす時間。神保町「ラドリオ」

  • 2022年7月3日
  • ことりっぷ


神保町にある「ラドリオ」は、創業から72年の老舗喫茶店。本を買いに来た人に休憩できる場所を、というきっかけで誕生したお店には、現在も本好きのスタッフとお客さんが集まります。日本で初めてメニューに出したという名物のウインナーコーヒーをオーダーして、本を片手に過ごしてみませんか?
あらゆるジャンルの専門書店と魅力的な食のお店が集う神保町。
このエリアの喫茶店のなかでも草分け的な存在の「ラドリオ」は創業が1949(昭和20)年。神保町に本を買いに来る本好きのお客さんの休憩のために、と書店を営んでいたオーナーが開いたのがきっかけです。当時は本好きのみならず芸術家も多く訪れ、人気を博していたシャンソンが流れる喫茶店だったそう。
現在は7代目店長の篠崎さんがお店を切り盛りしています。
店内の中ほどには本棚があり、さまざまなジャンルの本がずらり。気になったタイトルはぜひ手に取ってみて。20年ほど前に柱をメインに改修したそうですが、創業時の雰囲気はそのまま残しているそう。暖炉のようなモチーフがあったり、柱に小さな椅子がくっついていたり。少し不思議な非日常の雰囲気のなか、考え事をしながら過ごすのにもよさそうです。
「ラドリオ」は、ウインナーコーヒーを日本で初めて提供した店として知られています。
篠崎さんにエピソードを伺いました。「オープン当時、東京大学で教えていらっしゃる常連のお客様がいて、ウィーンに行かれたときの話をオーナーにしてくださったそうです。コーヒーに何やらふわふわしたものがのっていた…という体験談から、洋菓子店にも話を聞きに行き、再現したものを提供したのが1953年。“ウィーン風のコーヒー”ということで、やがて誰となくお客様の間でウインナーコーヒーと呼ばれるようになりました」
メニューや味わいは時代に合わせて少しづつ変えているそう。ランチタイムには、近隣の会社の勤め人や大学生、神保町に遊びに来た人までが多く訪れます。
喫茶の時間に甘いものが欲しくなったら、日替わりで登場する本日のデザートをコーヒーのおともにどうぞ。
取材に訪れた日のケーキは、猫の形が愛らしい「はちみつのケーキ」。はちみつならではのしっとりした口当たりとコクのある甘さがコーヒーに良く合います。
長い歴史を持ち、街そのものが物語のような神保町。その一角にある「ラドリオ」は、今も昔も変わらず本を愛する人が訪れます。時を経たものが醸し出す温かみのある空間で、ひと休みしてみてみませんか。

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