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金沢のひがし茶屋街で非日常に浸る「東山のオーベルジュ 薪の音 金澤」

  • 2022年5月14日
  • ことりっぷ


江戸時代の歴史的な街並みを残す茶屋街のひとつ「ひがし茶屋街(ちゃやがい)」は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。「木虫籠(きむすこ)」と呼ばれる出格子と石畳が続く古い街並みが特徴で、金沢の人々も憧憬する場所は、昔ながらの料亭や茶屋が建ち並び、夕暮れ時の明かりが灯る頃はとくに幻想的な雰囲気となります。
そのひがし茶屋街で過ごし、金沢らしい食事が楽しめる「東山のオーベルジュ 薪の音 金澤(ひがしやまのオーベルジュまきのおとかなざわ)」は、1日4組限定の宿。まるで別荘に泊まるかのようなプライベート感のあるオーベルジュです。
重要文化財のお茶屋「志摩」のある目抜き通りの、ひと筋南側の裏通りに面した「東山のオーベルジュ 薪の音 金澤」。もともと歴史ある古い民家が建っていたというその場所は、かつての建物の姿はなく土地だけの状態でした。
それが、富山にある系列の本店「里山のオーベルジュ薪の音」の後に、金沢にもオーベルジュをと考えていたオーナーの目に留まり、一から建てることになりました。たまたま残っていたという古い写真をもとに当時を彷彿とする外観とし、景観を大切にする街並みに沿う素敵な宿になりました。
内装は「広すぎず、狭すぎず、ちょうど良いが心地良い」をコンセプトに、開業時の2016年にしつらえられた空間です。玄関から入りフロントでチェックインをしますが、まずは座って加賀棒茶によるおもてなしがあります。その後、全4部屋あるお部屋へ。
本館には、趣きの異なる2つの客室、和洋室「NISHI」と洋室「HIGASHI」、通りを挟んで斜め前にある離れには、和モダンな「YUZEN」と、ナチュラルモダン「KAGAYAKI」の2部屋があります。
本館1階にあるフロント横の階段から2階へ。正面奥にあるのが「NISHI」の部屋です。畳のリビングルーム、続きでセミダブルサイズのツインベッドが置かれていますが、障子を閉めれば独立した2つの部屋になる、50平米という広さのある和洋室です。
テラスがあるのも人気。お風呂の湯舟につかりながらテラスの緑や中庭を眺めることもできます。基本2名の部屋ですが、畳スペースに布団を敷いて3名でも宿泊可能です。
本館の階段を上がった2階の右手にあるのが、洋室「HIGASHI」です。
キングサイズのベッドとソファースペースをテレビで区切るように配置したワンルームの48平米は、2名まで利用できます。ベットフロア側の、優しい光が心地よいテラスが素敵です。またバスルームの浴槽は、AXAブランドのクッション性が高い超軟質浴槽のソフトバスを導入しています。
二つの部屋の共通として、シモンズ社のベッド、冷凍庫もちゃんとついた冷蔵庫付きのミニキッチン、 Bluetoothスピーカー、加湿器など至れり尽くせりの設備です。
本館でチェックインを済ませてから案内される「離れ」は、引き戸を開けて中に入った瞬間から非日常の世界が広がります。建物を貫くような廊下の先に置かれたオブジェなど、泊まってみて初めて知るワクワク感がここにはあります。
1階は、リビングとお風呂からも中庭を眺められる「YUZEN」。ジャグジーとはまた違うたっぷりのお湯が流れる仕掛けのあるバスタブで、肩と腰を温めることもできます。シモンズ社のツインベットを基本に、リビングルームに布団を敷けば3人で泊まることができます。
2階は、格子戸や障子、梁などが印象的な客室「KAGAYAKI」。ゆっくり寛げるリクライニングソファーやバスタブからお湯がたっぷりと流れて肩湯が楽しめるお風呂などがあります。
こちらは、冷蔵庫付きのミニキッチン、Bluetoothスピーカー、加湿器など行き届いた設備です。
オーベルジュの醍醐味といえる夕食は、オープンキッチンからの香りも食欲をそそるシックな日本料理店「東山和今(ひがしやまわこん)で。月ごとのおまかせコースを用意し、スモールポーションで皿数が多いのが特徴です。小さな器に盛られた、旬の食材を使う季節感が溢れる料理は、どれもアーティスティックで、しばらく愛でてしまうほど。
店主の今井友和さんは、新進気鋭の和食店で料理長を務め独立。全て和食の手法を使いながらも、食材の組み合わせが多様で、風味や食感の演出など細かい工夫をされています。フレンチテイストを感じさせるアバンギャルドな和食が味わえます。
月ごとのおしながきに書かれるのは「素材」のみ。例えば「飯蛸・とまと」「新玉ねぎ・はまぐり」「白子・菜の花」など、素材の組み合わせが書かれていて、それを眺め料理を想像しながら待つのも楽しい時間です。
夕食付きのプランの宿泊客には、日本料理「東山和今」のほかに、料亭「つば甚」、和食「玉泉邸」、寿司「みつ川」といった提携店を、ジャンルと予算に合わせて宿のスタッフが提案します。リピーターや連泊の方には人気です。
宿のお楽しみのひとつである朝食は、富山にある本店「里山のオーベルジュ薪の音」のシェフが監修。バター風味のクロワッサンや焼き立てトースト、リンゴジュースや季節のスムージーに、季節の温野菜などを、本館1階でいただきます。
パフェ仕立てのサラダが好評で、ラズベリーゼリーやチーズクリームが、レタスやパプリカ、グレープフルーツなどを引き立てます。また、季節の野菜を使う自家製スープも体が温まり、一日のはじまりにちょうど良い量の朝食となっています。
本館の1階では、金沢らしいおみやげや朝食で味わったリンゴジュースなどを置くショップがあります。老舗とコラボした和菓子、果物などを使ったアイスクリームなどオリジナル商品もあります。
ひがし茶屋街にあるという立地だけではなく、それぞれ独立した部屋と、シンプルながら至れり尽くせりの設備などが、ゲストが泊まることを考えて作られた宿だと感じさせます。そして、おいしい食事が約束されるのも「薪の音」ならでは。満喫できる金沢の旅になりそうです。

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