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【京都ご朱印さんぽ】桜からツツジへと春の彩に華やぐ、京都洛北の隠れ寺「妙満寺」

  • 2022年4月16日
  • ことりっぷ


「隠れ寺」というと、ひっそりと路地奥や山中にたたずむ小さなお寺というイメージをもつ方が多いかもしれません。今回ご紹介する洛北の「妙満寺(みょうまんじ)」は、そんなイメージを覆してしまうお寺です。明るく開けた境内に、空高くそびえる塔、歴史的な名庭、彩豊かな季節の花、それでありながら静かな境内。そんな妙満寺で、この春期間限定で授与されているツツジのご朱印や、春の風景をご紹介します。
妙満寺へは、京都駅からバスで約30分の出町柳で叡電に乗り換え、路面電車にゆられること約25分、木野駅で下車します。駅からは道案内の標識に従い、徒歩約5分で山門に到着。郊外なので遠いイメージがありますが、電車で簡単にアクセスできますよ。
1968(昭和43)年に、市内中心部からこの岩倉の地へ移転した妙満寺。門をくぐると、広々とした境内が広がり、正面には本堂が、その左には異国情緒あふれる仏塔があります。ひときわ目をひく塔は、お釈迦様が悟りを開いたインドのブッダガヤに建つ塔を模したものだそう。
拝観は本堂でお参りをし、順路に沿って展示室へ。ここでは恋しさのあまり大蛇に姿を変え、想い人を鐘に閉じ込め焼き殺したという「安珍・清姫」の伝説にまつわる大鐘が。この伝説にもとづく歌舞伎「道成寺」を演じる役者さんが、芸の精進を祈ってお参りに来られることもあるそうです。
また、修復を終えたばかりの「雪の庭」は、江戸時代に俳諧(俳句)の祖とされる松永貞徳の作庭と伝わる名庭です。令和の改修では、移転後に加えられた石灯籠や、木々の植生の変化を見直したとのこと。そのせいか、石の数も、木々の本数もとても多い庭なのに、スキッと整理された印象を受けます。
この日、授与していただいたのは、5月31日まで期間限定の切り絵御朱印。やわらかなピンクと若草色の台紙に、妙満寺の見どころのひとつである仏舎利大塔と、ツツジが施されています。また、切り絵と同じく、筆遣いも優しく繊細ですね。
「南無妙法蓮華経」の両脇に記された「経巻相承・直授日蓮(きょうがんそうじょう・じきじゅにちれん)」とは、妙満寺の基本的な考え。「お釈迦様から日蓮聖人に受け継がれた正しい教えを、書物に頼ったり、自分の意見をはさまず素直に受け継ぎなさい」という意味なのだとか。
ちょうど、訪れた日は桜が満開でした。京都市の北に位置する妙満寺は、満開の時期も市内中心部より1週間程度遅いようです。とくに美しいのが、書院まわりの枝垂れ桜。お寺の方がおっしゃるには、桜の種類が多いので、今年のように同時に咲き揃うことは珍しいとのこと。
また、見逃せないのが裏山の桜。2~3年前から桜の植樹を始めたそうで、桜越しに境内の仏塔や、遠くは比叡山まで見渡せました。
そして、桜が終わるとやってくるのがツツジの季節。見ごろを迎える5月中旬には、山門の前庭がピンクや白に染まり、切り絵御朱印にあったような風景が広がります。
ツツジを追うようにカキツバタやスイレンが咲き、夏には蓮や半夏生(はんげしょう)、秋には紅葉が、訪れる人を迎えてくれます。澄んだ空気が流れる洛北の隠れ寺で、季節の華やぎを楽しんでみませんか?

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