ショッピングエリア堀江の中心地から少し西へはずれた場所にある雑貨店&カフェ「ダイヤメゾン」。東大阪の小さな町工場でつくる「ダイヤ印」と名付けられたアルミ製品を中心に、どこかなつかしいのに新しい雑貨をセレクト。併設されているカフェでは、オリジナルのスイーツをアルミの食器でサーブしています。子どもの頃、給食の時間に見かけたアルミ製品がこんなにおしゃれかつ今の生活になじむなんて!そんな驚きを発見できるお店です。
「ダイヤメゾン」があるのは、トレンドショップが集まる街として知られる堀江の中心エリアから少し西側、図書館やスーパー、公園などがある閑静な住宅街の中にあります。最寄り駅は大阪メトロ千日前線・長堀鶴見緑地線西長堀駅、南西に5分ほど歩くと到着します。
1階に喫茶店やクリニックが入ったビルの2階。看板を目印に専用の階段をのぼってくださいね。
店主のご実家は昭和10年創業のアルミ雑貨の工場。「ダイヤ印」という名で、職人さんたちが数々の名作を生み出していると評判です。小さな頃から親しんだアルミ製品をもっとたくさんの人に知って欲しいという願いから、「ダイヤ印」のアルミ製品を中心に“なつかしくて新しい、やさしい暮らし”を提案するお店をつくりました。
看板商品は「ダイヤ印」の寄せ鍋。アルミは熱伝導がよくお湯が沸くスピードも早いので、1人分のお鍋やインスタントラーメンを作る際にぴったり。持ち手は持ちやすい角度を職人が吟味して作ったそう。この寄せ鍋はロングライフデザイン賞を受賞し、無駄のないシンプルなルックスも魅力です。
学生コップと名付けられたコップも人気。小学校の水道に置いてあったような、なつかしい佇まいです。アルミは軽量でさびにくいため、洗面所でのうがい、アウトドア用のコップとしておすすめ。オーブンや蒸し器でも使えるので、プリンや茶わん蒸しをつくる際も重宝します。底に穴をあければ小さな鉢にも。やわらかい印象のアルミは植物との相性もよく、店内のディスプレイも参考になりそうです。
「ダイヤ印」以外のアルミ雑貨もセレクトしています。たとえばワイヤー作家、森永よし子さんがつくるS字フック(3個セット330円)は、手打ちのハンドメイド。あたたかみのある風合いで、いくつか揃えて使うとお部屋が垢抜けた印象に。
また世界中の蚤の市で集めたアルミ雑貨もあり、店内はまるでアルミ雑貨の博物館のようです。
アルミ雑貨だけにとどまらず、作り手の想いがこもったアイテムもセレクト。手作り石鹸や靴下、作家もののアクセサリーや陶器など多彩な顔触れで、店主も愛用しているそう。
なかでも今の季節にぴったりなのが、福岡の筒井時正玩具花火製造所の花火。長手牡丹と呼ばれる線香花火は火の玉が大きく、火花が4段階で変化。燃焼時間も長く、今まで慣れ親しんでいた線香花火との違いを感じられるはず。
店の奥にあるカフェスペースではドリンクと自家製スイーツが味わえます。アルミのある暮らしがイメージできるよう、食器やカトラリーはアルミ製品と陶器やガラス、木製のものを織り交ぜて活用しています。
通年を通して人気が高いのがプリン。生地にはきび砂糖、カラメルにはザラメと砂糖を使い分け、やさしいコクを生み出しています。大きめサイズですが、最後までプリンと絡めて味わえるよう、カラメルがたっぷりかかっているのもうれしいポイントです。
台湾好き&桃好きの店主のアイデアで生まれた桃の豆花は夏季限定の大人気スイーツ。台湾で豆花はフルーツと合わせる食べ方はあまりしないものですが、オーガニック豆乳で作ったツルンとやわらかい豆花とジューシーな桃は驚きの相性の良さ。ザラメで作った桃シロップとカカオの果汁を使った甘酸っぱいジュレの組み合わせも絶妙で、スープまで一気に飲み干してしまうほどのおいしさです。
タイミングがあえば、看板猫のサビ店長、新入りのにゃおに会えるのもお楽しみのひとつ。不思議とノスタルジックな気分になるアルミ雑貨と手づくりスイーツ、そして人懐っこい猫ちゃんたち。窓からは向かいにある公園の緑が見渡せる気持ちいいロケーションと、癒し要素がいっぱいで、思わず長居してしまう居心地の良さですよ。