大阪メトロ谷町線で東梅田駅から2駅、天満橋駅から徒歩10分の場所にある「tawanico」。パティシエのご主人とアパレル出身の奥様が2016年6月に立ち上げた、こだわりの自家製季節のタルトが評判のパティスリー&カフェです。
タルトのほかにも季節ごとにフルーツをかえてつくる焼き菓子など常時15種ほどのメニューがそろいます。まずは春の人気メニューのタルトをお目当てにこちらのカフェを訪ねてみませんか。
「tawanico」がある天満橋はオフィス街で週末の人通りは少なめですが、人気のカフェやパティスリーが点在する、スイーツ好きは見逃せない穴場エリアにあります。
こちらはキャッシュオンスタイルなので、お菓子が並ぶショーケースから好きなものを選び、支払いを済ませてから席に着きます。6席だけのこじんまりとした店内ですが、北欧テイストのインテリアにも癒やされます。
オープン当初はシュークリームと焼き菓子を提供していましたが、デンマークの郷土料理であるオープンサンド「スモーブロー」をヒントに考案した四角いタルトが登場すると瞬く間に評判に。
人気の理由は一般的なタルトと異なる写真映えするビジュアルはもちろん、こだわりが詰まっているから。使用するフルーツは、信頼している青果店から旬の国産フルーツを仕入れ、そのフルーツに合わせてダマンド生地とクリームを変えています。
たとえば年末から5月末まで提供している「いちごのタルト(753円/テイクアウト740円)」は、その時期ごとに一番おいしいいちごの品種を仕入れ、カスタード入りのダマンド生地、マスカルポーネチーズのクリーム、フレッシュのいちごというシンプルな構成で、いちごのおいしさを際立たせているのだそう。
ほかおすすめのタルトは、5月末まで提供している「晩柑のタルト(713円/テイクアウト700円)」。こちらは、どこから食べても晩柑の味を感じるようにひと工夫されています。ダマンド生地に晩柑を加えて焼き込み、晩柑のピール入りのチーズクリーム、ピールのコンフィ、フレッシュの晩柑を重ね、最後に晩柑のジャム入りサワークリームをトッピング。ひとくちごとに豊かな晩柑の香りが広がります。
マフィンやスコーン、パウンドケーキなどの焼き菓子は、常時7~8種。こちらも店内でいただけます。全粒粉を使っているため、独特の香ばしさがある素朴な味わい。こちらも旬のフルーツを使っているため、季節によってラインナップは異なります。
フルーツ+αの組み合わせも絶妙で、春に提供している「チョコバナナのマフィン(448円/テイクアウト400円)」は、ざく切りにしたバナナをラム酒で和えて、カルダモンと一緒に焼き上げています。バナナのマフィンに清涼感あるスパイスの香りが加わることで、甘いだけじゃない大人の味に仕上がっています。
お菓子はすべてテイクアウト可能。2021年に新登場したおうち型のパウンドケーキは、「おうちでもtawanicoのお菓子を楽しんでほしい」という願いを込めて「おうちケイク」と名付けられました。
おうちの形に焼き上げ、屋根に見立てた部分は和三盆やきび砂糖でアイシング。全粒粉にアーモンドパウダー、きび砂糖などを加えたパウンド生地はやさしい味わいで、プレーン(478円/テイクアウト470円)、キャラメルバナナ、ラム酒漬けフルーツの3種があります。店内でいただくこともできますが、個包装されているので、プレゼントにもぴったりです。
また店内でいただけるコーヒーは兵庫県西宮市に本店を構える自家焙煎のスペシャルティコーヒー専門店「TAOCA COFFEE」にオーダーしたオリジナルブレンド。ブラジルの豆を中心にブレンドした深煎りで、焼き菓子に合うよう仕上げています。
焼き菓子とドリップコーヒーを一緒に持ち帰れば、おうちでもおいしいカフェ時間を過ごせますよ。
2020年10月には本店から徒歩1分の場所に姉妹店「towanoa(トワノア)」がオープン。tawanicoはカフェスペースが限られているため、イートイン目的のお客さんにはtowanoaの利用もおすすめしています。メニューはtawanicoと共通で、さらにtowanoa限定のデザートプレートも。店内はオールカウンターで席と席の間もゆったりしています。
ソーシャルディスタンスが気になる時期だから、どちらか空いているほうを選んで、こだわりの季節のタルトをまずは味わってみてくださいね。