
全国各地のおいしい・かわいいおやつを紹介する「毎日おやつ」。自宅でのスイーツ時間が楽しくなるとっておきの甘味から、旅のおみやげにもぴったりなご当地の恵みを使った逸品まで、新しい発見にきっと出会えるはずです。今回は大阪府の「クリスタルボンボン」をご紹介します。
リボンを結んだ女の子の後ろ姿が描かれたレトロなパッケージデザインは、どこか懐かしく思わず手にとってみたくなります。そんな乙女心をくすぐるキュートな「クリスタルボンボン」は、1980年代から販売している「長﨑堂」のロングセラー商品。
こちらは、田辺聖子さんの小説『苺をつぶしながら』にも登場するお菓子。職人が時間をかけてひとつひとつつくるため数に限りがあり、現在は心斎橋本店と住吉店のみで販売しています。
箱を開けると、まるで宝石のようにキラキラと輝く3色のちいさな砂糖菓子。かむとしゃりっと弾けてリキュールが溶け出し、口の中に豊かな香りとほのかな甘みが広がります。
1919年創業の長﨑堂は、2019年に百周年を迎えました。「母親が子どもに食べさせる気持ち」そんな素直な思いを込めて作られるお菓子は、時代が変わっても浪華のれんの銘菓として受け継がれていきます。