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京都・梅小路のホテルで、老舗和菓子店のラグジュアリーなアフタヌーンティーを

  • 2021年3月17日
  • ことりっぷ


一昨年のJR新駅開業を機に、新たな街づくりが進む梅小路京都西駅界隈。なかでも、駅に直結した複合施設「ホテルエミオン京都 ショップ&レストラン」は、その中心となる存在です。
そのなかに、和のアフタヌーンティーが話題のカフェを発見。創業から300余年を迎える京菓子の老舗が営むカフェ「笹屋伊織 別邸」を訪ねてみましょう。
JR京都駅から嵯峨野線で一駅、梅小路京都西駅の改札を出たら、右にある連絡通路への階段を上がります。ホテルへは約2分で到着。2階から入る形になるので1階へ降りると、白地に「笹」が染め抜かれた老舗らしい暖簾の掛かるテナントが「笹屋伊織 別邸」です。
長い歴史を紡ぐ笹屋伊織。その昔、店には2つの玄関があったといいます。ひとつは一般のお客様、もうひとつは身分の高い特別なお客様用の小さな入り口です。町家の細い通り庭の先には広いお座敷があり、そこで心を尽くしたおもてなしが繰り広げられました。
「カウンター席横の細い通路を進むと、その奥の広い空間にはテーブル席が配されています。それは、江戸時代の店をイメージしてのことなんですよ」と広報担当の片山さん。
京都の三木竹材店製のティースタンドにセットされた上下2段と、別プレートの3皿からなるアフタヌーンティー。飲みものは、コーヒー、紅茶4種、ほうじ茶、煎茶から好みのものを選ぶことができます。
寒天を使った透明感あふれる紫色のお菓子は、笹屋伊織の新ブランド「十代目伊兵衛菓舗」の「琥珀パレット」。冬から春に季節が移ろう様子が描かれています。
また、銅銭をかたどった桜色の「平安左市」は京都限定の逸品。かつて平安京にあった2つの市場のうち左市のあった場所に、笹屋伊織の本店が構えられたことにちなんだもの。季節感あふれる上段には、「京抹茶ケイキ」や「わらびもち」も添えられています。
下段の「もちどらサンド」は、ほんのり甘いどら焼の生地でソーセージやサラダをサンド。また、サラダは白餡の材料である手芒豆(てぼまめ)をマヨネーズで和えてポテトサラダ風にしたもので、じゃがいもより滑らかでコクのある食感です。ピクルスは口の中が甘くなってきたときの箸休めにしてください。
桜の形のようかんがちょこんと乗った「伊織のおはぎ」も、素材にひと工夫。通常のおはぎには、うるち米が使われるそうですが、道明寺が使われています。
最中の餡は、カフェのスタッフが職人さんから作り方を教わり、別邸で炊いているそう。「できたての餡の香りや風味は、何にも変えがたいのです。また、何度も繰り返し作ることで、カフェのスタッフが職人の味を作り出せるようになりました」と片山さん。
しっとりタイプのつぶ餡が、サクッとしたした最中の皮によく合います。
ティースタンドの下段でサーブされていた「伊織のおはぎ」は、おみやげとしても購入できます。そのコンセプトは「餡好きの方に、嫌というほどたっぷり餡を味わってもらう」こと。
下から、餡、道明寺、餡の順で重ねられており、使われている餡の量は通常の約6倍。うるち米を使うと重すぎて食べきれないので、軽めの道明寺を使っているそう。また、ほんのり塩気の効いた餡も、最後までおいしく食べるための工夫です。
笹屋伊織のアフタヌーンティーは、制限時間が90分。
予約をされる方には、カウンター席が人気だそうです。フードも盛り込まれているので、非日常を味わいたい旅のランチによさそうですね。

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