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見渡すかぎり「だるま」ばかり。大小のさまざまな「だるま」が並ぶフォトジェニックな京都のお寺「法輪寺」

  • 2020年9月18日
  • ことりっぷ


京都・円町にずらりとだるまが並ぶお寺があります。「法輪寺」というお寺で、通称・達磨(だるま)寺として親しまれています。「法輪寺」は今から300年ほど前に建てられた、臨済宗妙心寺派の寺院。境内に並ぶ8000ものだるまに出会いに行ってきました。
市バス「円町」から5分、西大路通から下立売通を東へ曲がったところに「法輪寺」はあります。静かな住宅地にそっとたたずむお寺で、ゆっくりとお参りすることができます。
「法輪寺」は享保13(1718)年、萬海禅師が同郷の荒木光品居士の寄進を受け、大愚宗築禅師を開山とし開いた禅寺。当時の時代背景から新しいお寺を建立することが難しかったため、建設には10年もの歳月がかかったと伝わります。
達磨寺と呼ばれるようになったのは、昭和に入ってからのこと。戦後の日本の衰退にこころを痛めた第十代・後藤伊山和尚が、その復興を願って、何度転んでも自分の力で起き上がる「七転八起の精神」を表現した「起き上がり達磨堂」を建立しました。それ以来、地域の人をはじめ、全国から「達磨寺」として親しまれるようになりました。
この「起き上がり達磨堂」には、全国から諸願成就を願って奉納された、大小さまざまのだるまがずらりと並びます。その数なんと8000体。全国から集まった個性豊かなだるまは、ユニークな表情をしたものも多く、囲まれていると何だか穏やかな気持ちになります。
そもそも「だるま」とは、達磨大師がモデル。インドから中国へ禅の精神を伝えた達磨大師は、想像を絶するほどの修行をし、禅宗の開祖となりますが、それがあまりの厳しい修行であったことから、「手足だけでなくお尻までもがなくなるほどの修行であった」との評判が広まったのだそう。
日本では、この達磨大師の精神があつく信仰され、子どもからお年寄りにまで「だるま」として愛されるようになりました。
実は、隠れた紅葉スポットでもあり、秋になると境内は真っ赤な紅葉に包まれます。特に、本堂からは、庭園を包み込むかのような紅葉の美しさを堪能できます。
また、毎年2月2~4日には節分大祭が執り行われ、普段は静かな境内が多くの人でにぎわいます。当日は住職によるだるま説法や、ハト茶無料接待、福引券付き福豆などが楽しめます。
かわいらしいだるまに囲まれながら「七転八起」の精神にふれ、日常にちょっぴり前向きさをプラスしてみてはいかがでしょうか。

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