アイスの1世帯あたりの年間消費量が全国トップの石川県。加賀温泉郷のひとつ、山中温泉では40種類を超える個性的なオリジナルアイスが楽しめる「アイスストリート」が話題を呼んでいます。かわいらしい形の「菊の湯アイスキャンディー」をはじめ、地酒アイス、わかめアイスなど種類も豊富。
温泉に入浴した後のアイスクリームは格別です。散策のひと休みとしても、こだわりの涼菓を楽しんでみては。
山中温泉の至る場所で、いろんなアイスを楽しめる「山中温泉アイスストリート」。2017年から始まり、最初はとある一角のストリートからはじまったことからこの名前がつけられたんだとか。
年々アイスを販売するお店も増えており、今では43種類の正統派から個性派アイスを24店舗で販売しています。
販売しているお店は、カフェや餃子屋さんや薬局などさまざま。地元愛がいっぱいが詰まった、お店オリジナルのこだわりアイスを楽しめます。
かつて松尾芭蕉が山中温泉へ訪れた際に、不老長寿の薬「菊」にも負けず劣らない湯だと、大絶賛した山中温泉の湯。美肌の湯とも言われる山中温泉の源泉から作った「菊の湯キャンディー」は、「山中温泉アイスストリート」の代表格です。
菊をかたどったアイスキャンディーには、菊花が散らしてあり、清涼感あふれる仕上がりに。
山中温泉の観光拠点にもなっている「山中座」でいただけるのが、加賀友禅の五彩(えんじ・藍・黄土・草・古代紫の五色)を表現したアイスクリーム。抹茶、加賀棒茶、加賀梅、獅子の里、ブルーベリーの5種類のアイスを楽しめます。
アイスは、山中温泉にあるケーキ屋さんや、青果店、酒造とコラボしており、どれも加賀らしさが詰まった自慢のお味です。
菊の湯(女湯)に併設しているので、湯上りのひと休みにもおすすめ。
かわいらしい御干菓子が入った最中で人気を博している「そっとひらくと」が、アイスになって登場。
最中の表面には、山中温泉のシンボルでもある「こおろぎ橋」が描かれています。
アイスは、バニラとチョコの2種類。中身は季節によって変化し、それぞれの季節を感じられるデザインに。今夏は、バニラには朝顔、チョコレートには青葉と星の御干菓が入っています。
パリっとした最中の食感を感じながら、アイスを堪能してみては。
「くずバー」は、葛を使用しているので、つるんとした口当たりのあとに、ねっとり歯ごたえある食感を楽しめます。まるで和菓子のようなアイスは、食べ応え抜群。溶ける心配が少ないので、真夏でもゆっくり美味しさを堪能できるのが嬉しいポイントです。
味は、甘夏、すいか、ラムネの3種類。どれもスッキリとした味わいで、涼しさも誘います。
松尾芭蕉が泊まった「泉屋」に隣接していた別荘「扇屋」を改築した「芭蕉の館」。山中温泉最古の宿屋建築でもあり、その中でいただけるのが「抹茶でアフォガード」です。
バニラアイスの上には、たてたての濃厚な抹茶ソースがかかっています。
美しい庭園を眺めながら味わう清涼感は、至福のひととき。