八雲にあるスペシャルティコーヒー専門店「オニバスコーヒー」の店長・山田さんに、自宅で簡単にできるおいしいコーヒーの淹れ方を教えてもらいました。ポイントは、豆とお湯の分量をきちんと量ること、そして、お湯がしっかりと粉に浸透すること。豆本来のおいしさをじっくりと楽しんでみてください。
<用意するもの(1人用)>
コーヒー豆 「グアテマラ」13g
熱湯(92℃)225g
今回は、オニバスコーヒーがオープン当時から提供しているスペシャルティコーヒー「グアテマラ」を使用。グアテマラのボルサ農園の最も標高の高いエリアで収穫された豆で、 日本ではオニバスコーヒーのみの取り扱いです。
オニバスコーヒーでは、お家でも簡単に豆の風味を引き出し、クリーンな味わいを作せるようなレシピを提供しています。レシピは、定期的に内容を見直して、お湯を注ぐ量や蒸らし時間などについてアップデートしているそうです。
まずは、計量から。コーヒー1杯分の豆の量は13gです。
次に、グラインダーで豆を挽きます。豆のままですと、1カ月くらいもちますが、粉の場合酸化反応により、時間とともに風味や味が劣化が進むので、豆を挽くのはコーヒーを淹れる直前がベストです。
「なるべく粉が均一の大きさになるグラインダーがおすすめです。粉がバラバラだと豆本来の味わいが十分に出せないこともあります」と山田さん。
オニバスコーヒーでは、コーヒーをハンドドリップでじっくり淹れる手法をおすすめしています。
ハンドドリップの道具をセッティングしたら、まず、ペーパーフィルターをお湯で湯通しします。「ペーパーフィルター自体のにおいがコーヒーに移るのを防ぐと同時に、抽出効率がアップしてできあがりの質感が良くなります」と山田さん。
再び、粉末の状態で量りにかけます。粉の正確な分量(13g)を確認します。
お湯40mlを入れて、30秒蒸らします。お湯の量の目安は、コーヒーの粉が全部浸るくらい。まずは粉にお湯が行き渡るよう中心にお湯を注ぎます。
お湯を注いだら均一に粉に沁みわたるように、スプーンで手早くかき混ぜてから蒸らします。
分量の残りのお湯を3回に分けて30秒間隔で注いでいきます。お湯を注ぐときは、均一にお湯がコーヒーの粉に行き渡るよう中央から端の方までフラットに注ぎます。お湯を注ぐ回数が多いと味にえぐみが出てくるので注意が必要です。
じっくりと時間を掛けながら、少しずつ抽出します。クリーンな味わいを出すために3分以内に落としきるようにします。
抽出後、フィルター内の粉の様子を見てみましょう。表面がフラットで周りに粉がたくさんついていない状態がベストです。
できあがりです。中挽きのコーヒーで、酸味と甘みのバランスがよく、ナッツのような味わいが楽しめます。