北は瀬戸内海、南は徳島県に接しており、海・山・田園地帯を有する香川県三豊市。近年では、日本のウユニ塩湖と呼ばれる父母ケ浜や桜の名所紫雲出山で知られることも多くなりました。今ではその絶景を求めて、遠くから観光客が訪れる場所となっています。
こうした豊かな自然が当たり前にあり、四季折々の風景を日常的に感じることができるのはこの地の大きな魅力。お花見や海水浴、紅葉狩りができる場所など、様々な観光名所が点在しています。
また、商店街に開業したクラフトビール店や酒蔵をリノベーションした体験型宿泊施設など、新しい動きが広まっている地域でもあります。
大学の学生保養施設をリノベーションしたプライベートヴィラ〈積修館〉そんな香川県三豊市に位置する荘内半島の高台に2024年11月20日(水)、一棟貸しのプライベートヴィラ〈積修館(せきしゅうかん)〉がオープンしました。大学の学生保養施設(宿泊学習施設)をリノベーションし、5室の客室で最大14人が宿泊できるゲストハウスとして生まれ変わっています。
手掛けたのはデザイン工務店の〈YAE WORKS〉。香川県綾川町に佇むカフェ〈やえ珈琲店〉のインテリアをプロデュースしており、風の流れや光の陰影など自然を生かした寛ぎの空間設計が特徴的です。
〈積修館〉1階のダイニングホールは、大きなテーブルやカウンター、ソファーが備えてあり、瀬戸内海を臨むカフェのような空間で食事を楽しめます。
2階には、85平方メートルの室内にキッチンや薪ストーブも備えたスイートルームがあります。
建物の三方を囲む広々としたテラス、サウナや水風呂が備えられておりプライベートな邸宅のようにリラックスして過ごすことができます。
室内のインテリアは、建築デザイナーの山上武徳氏がセレクト。香川県産の庵治石やアンティークの家具などが配されています。
また、改修前に使われていたピアノを修繕して設置するなど、学生保養施設として重ねた歴史もそのまま引き継いでいるのも〈積修館〉の特徴。1階のホールはイベントやプライベートウェディングの会場として宿泊者以外の利用も可能となっています。
香料室や瀬戸内海を見渡すプライベートサウナ、ルーフトップテラスも1階にある香料室の棚には、常時約30〜40種のスパイスが並びます。宿泊ゲストは、香料室に置かれたレシピを参考にスパイスを調合し、キッチンでテンパリングして香りを立たせたあと、〈積修館〉オリジナルのカレーベースと合わせて簡単に本格スパイスカレーをつくることができます。※スパイスカレーの調理体験キットはオプション(1名3000円)
キッチンには白米も常備されているため、宿泊中は好きなときにカレーライスを味わえます。このスパイスカレーのほかにも地元飲食店のこだわりの惣菜やパスタ、ベーグルやおにぎりといった軽食、コーヒー豆などもあり、滞在中好きな時に味わえます。(※現地にて都度決済)
2階にあるサウナからは、大きな窓から瀬戸内の海と島の景色を眺めることかできます。朝の時間帯は朝陽に輝く瀬戸内海を楽しめるほか、自身でサウナストーブに水をかけるセルフロウリュも使用可能。
屋外のルーフトップテラスにはジャグジースペースとふたつのバスタブがあり、外気浴や水風呂まで楽しめる環境が整っています。
瀬戸内海を一望できる大きなダイニングホール、カレーのスパイスを調合できる香料室、瀬戸内海を眺める絶景サウナなどを備える〈積修館〉。非日常の体験と寛ぎの空間が待っています。
information
積修館
住所:香川県三豊市積1802-1
TEL:080-2976-4641(管理会社 泊Rutto直通)
1泊1名料金:15800 円〜54800 円(素泊まり)
Web:〈積修館〉公式ウェブサイト
*価格はすべて税込です。
writer profile
Riho Nakamori
中森りほ
なかもり・りほ●東京生まれ東京在住のフリーライター/編集者。仕事やプライベートで月に1回以上、地方や海外へ。各地のおいしい食べ物やお酒、素敵なホテルや旅館を発掘するのが趣味。好きな番組は『ブラタモリ』『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』。