サイト内
ウェブ

本といっしょに眠りたい!まちの本屋&ホテル〈ねをはす〉が下関に登場

  • 2024年11月9日
  • コロカル

〈文喫〉を手がけた〈ひらく〉によるブックカフェ、レストラン、ホテルを擁する複合施設

2024年11月2日(土)、山口県下関市に日本出版販売株式会社の子会社である、〈株式会社ひらく〉が企画・プロデュースを手掛けた文化複合施設〈ねをはす〉がオープンしました。

文化複合施設〈ねをはす〉外観

〈ねをはす〉のコンセプトは「地域とのつながりを強め、県外からも人が訪れる賑わいが生まれる場所」。約2万冊の本を販売するカフェ併設の書店〈ねをはすBook&Cafe〉(1〜2階)、下関の食材をふんだんに使った料理が楽しめる〈Restaurant Neohas〉(3階)、客室ごとにコンセプトや選書ラインナップが異なる全39室の〈ねをはす Book&Hotel〉(4〜7階)からなる、7階建ての複合施設です。

地域の人々にとっては、普段づかいの親しみやすい書店・カフェとしてまた、県外から下関を訪れる人々にとっては〈ねをはす〉に泊まることが旅の目的の一つとなるよう、館内設備やサービスがこだわり抜かれています。

文化複合施設〈ねをはす〉館内

〈ねをはす〉の企画・プロデュースを行ったひらくは、「本と出会うための本屋」を掲げる東京・六本木の〈文喫〉も手がけた会社です。今回〈ねをはす〉の施設全体のコンセプトメイキング、ブックホテルおよび書店の企画、プロデュースに携わっており、館内にある約3万冊の本の選書も〈文喫〉のブックディレクターが手掛けています。

〈ねをはす〉という名称は、下関に暮らす人々と下関を訪れた人々が同じ空間を行き交い、滞在するような施設となることをコンセプトに、「下関に根を張る・根差すように」と名付けられています。

〈ねをはすBook&Cafe〉中央の吹き抜けにある5メートルほどのシマトネリコの木

その象徴として〈ねをはすBook&Cafe〉中央の吹き抜けには、5メートルほどのシマトネリコの木が1本立っています。この木のように〈ねをはす〉が下関に根を張り、人々の日々に潤いをもたらし、心を育むこと、そしてこの木のもとに多くの人々が集うことを願い、空間デザインも、この木を中心に本棚が扇状に広がっていくレイアウトとなっています。

ビジター利用も可能な〈ねをはすBook&Cafe〉と〈Restaurant Neohas〉

文化複合施設〈ねをはす〉館内

〈ねをはすBook&Cafe〉と〈Restaurant Neohas〉は宿泊客に限らず、誰でも利用することができます。〈ねをはすBook&Cafe〉は、170坪ほどの売り場に約2万冊の本をラインアップ。1階は文学作品や実用書、児童書など、年齢や性別を問わず幅広い人が日常的に楽しめる選書になっています。

文化複合施設〈ねをはす〉2F

2階はアートや自然科学、社会・歴史などのジャンルを中心に、専門的なタイトルを織り交ぜた、興味・関心を深掘りできる空間です。また、2階にある洞窟のような佇まいの本棚では、季節ごとのテーマでブックディレクターが選書した本が展開され、思いがけない本との出会いが待っています。

併設のカフェはテイクアウト利用も可能で、町中のコーヒースタンドのように気軽に立ち寄ることができます。

併設のカフェ

〈Restaurant Neohas〉では、下関産の新鮮な食材をふんだんに使用した料理を提供。“地元のいいもの”が再発見され、広がるきっかけとなるよう、特別感がありつつも背伸びしすぎないメニューが揃います。

※ビジターはランチタイムのみ利用可能

“本屋は、夜が面白い”がコンセプトの〈ねをはす Book&Hotel〉

〈ねをはす Book&Hotel〉客室

〈ねをはす Book&Hotel〉は“本屋は、夜が面白い”がコンセプトとなっており、あたかも書店に泊まっているかのような体験が叶います。

全39室ある客室のなかでも特筆すべきは、“読書のための部屋”を意味する「書屋」を冠した、テーマが異なる4室のコンセプトルームです。

〈ねをはす Book&Hotel〉客室

食をテーマにした「言 -koto-」、旅をテーマにした「黙 -moku-」、動物をテーマにした「読 -toku-」、漫画をテーマにした「文 -fumi-」からなり、壁一面の本棚に、ブックディレクターがテーマにあわせて選書した本が各室1000冊前後おさめられています。

〈ねをはす Book&Hotel〉客室

そのほか、広々とした最上階の客室や、シンプルで居心地のよいスタンダードタイプの客室にもひと部屋ずつ異なるテーマで本が並びます。

〈ねをはす Book&Hotel〉客室

〈ねをはす Book&Hotel〉は、宿泊客だけが利用できる“夜の本屋”が体験できることも特徴です。1〜2階にある〈ねをはすBook&Cafe〉の通常営業時間は10時〜20時ですがその後、21時〜翌朝5時は宿泊客だけが利用できる“夜の本屋”に様変わりします。ほどよく照明を落とした店内と一人ひとりに配られる手持ちのランタンが冒険心をくすぐり、本棚の間を自由に彷徨いながら、思う存分“書店での夜ふかし”を楽しめます。

information

ねをはす

住所:山口県下関市秋根西町2-7-2

Tel:083-250-8460

Web:〈ねをはす〉公式ウェブサイト

writer profile

Riho Nakamori

中森りほ

なかもり・りほ●東京生まれ東京在住のフリーライター/編集者。仕事やプライベートで月に1回以上、地方や海外へ。各地のおいしい食べ物やお酒、素敵なホテルや旅館を発掘するのが趣味。好きな番組は『ブラタモリ』『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright © Magazine House, Ltd. All Rights Reserved.