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船内の過ごし方、値段も気になる! クルーズ船のあれこれ教えます!

  • 2024年7月15日
  • コロカル
知っておきたい、クルーズ船のあれこれ

移動手段であり、ホテルでもあり、まちでもあるクルーズ船。今まで空や陸の旅しか体験していない人は、クラシカルなのに新しい! と、驚くかもしれない。

今回は、クルーズ船にまつわるあれこれを、AからZのキーワードで紹介。未知の世界だったクルーズ船の旅が少しでもクリアになればうれしい。

Agency or Official site(旅行代理店か公式サイトか)クルーズ旅行を申し込む際には公式サイトの直予約などの個人手配のほかに、代理店を通じて申し込むことも多い。代理店の場合は、クルーズアドバイザー認定試験に合格した「クルーズコンサルタント」や「スペシャリスト」による事前説明会があると、初めての方も安心。

Boarding(乗船)いざ、乗船。以下はクイーン・エリザベスのケース。乗船券に記載されている乗船時間に合わせてターミナルへ向かう。オンラインチェックインで事前に顔写真やパスポートナンバー、クレジットカードなどの登録を済ませておくとスムーズだ。

さらにクイーン・エリザベスのような外国船舶に乗船する場合は、日本発着の国内クルーズであってもパスポートが必要となる。飛行機同様、残存期間が下船日より6か月以上あることが必須なので、期限を要チェック。渡航先によってはビザ(訪問国査証)や場合によっては予防接種証明書が必要な場合も。

また、乗船前にターミナルで荷物は預けておくことができるので、ラゲージタグの印刷・荷物への貼り付けも忘れずに。

Crews(乗務員)これから一緒に数日間過ごす乗務員たち。クイーン・エリザベスの場合、サービス料(ホテル・ダイニングサービス料)は自動的に加算される。また、特別なサービスを受けたスタッフヘのチップは直接本人に渡すことができる。日本発着のクルーズであれば、日本語応対スタッフが常駐しており、快適で贅沢な旅をサポートしてくれる。

Dance(ダンス)社交ダンスデビューは洋上でいかが? クルーズ船ではドレスアップしてソシアルダンス(社交ダンス)を楽しむ機会が非常に多くある。ダンスを習っていたらより楽しめるが、事前にレクチャータイムがある船も。ドレスコード指定や、テーマが設定されていることもあり、非日常の空間に心も踊る。パートナーとともに忘れられない滞在を。

部屋に届いた招待状(クイーン・エリザベス)

マスカレード・パーティー(仮面武道会)に「ブラック&ホワイト」のドレスコード指定のパーティーのお知らせ(クイーン・エリザベス)。

Event(船内イベント)船内では昼夜問わずさまざまな催しが行われ、暇をしている時間がない。クイーン・エリザベスで1日に行われるイベントやアクティビティはおよそ80〜100。クイズイベントや映画鑑賞、交流の場(おひとり様の集い、禁酒友の会、合唱の時間など)参加は任意なので、大々的なイベントが行われているすきにバーでゆっくり過ごす……なんてオトナなひとときも大いにアリ。

Food(食事)カジュアルに食事が楽しめるオールデーダイニングでは、朝昼晩の3食に加え、小腹満たしのスナックやアフタヌーン・ティーも豊富に用意。これらの食事代は船の基本料金に入っていることが多い。

クイーン・エリザベスの〈ブリタニア・レストラン〉、ある日の選べるメイン。「スズキのムニエル」をチョイス。

クイーン・エリザベスの〈ブリタニア・レストラン〉、ある日の選べるメイン。「スズキのムニエル」をチョイス。

ただ、せっかくの豪華客船なので、フォーマルな装いで食事をする日をつくってもいいだろう。日本船や日本発着船であれば和食の用意もあり、食べ慣れた味があるのは安心できそう。食後はバーでしっとりと。船上でしか楽しめないオリジナルカクテルはお酒好きならぜひ。

にっぽん丸のメインダイニング〈瑞穂〉の和食。

にっぽん丸のメインダイニング〈瑞穂〉の和食。

Games & Casinos(ゲームとカジノ)ゲームやカジノを有している船は多い。日本ではカジノは禁じられているが、カジノ合法国(例えば、韓国、アメリカ、マレーシア)の外国籍クルーズ船では、公海上で合法的にカジノを楽しめる。ビギナーズラックという言葉もある。人生経験にいかがだろう。(くれぐれも夢は見すぎぬよう!)

Heading(行き先)2023年の国土交通省の発表によると、外国のクルーズ船が寄港した国内の港は「92」*にのぼり、国の計画では、2025年までに100港を目指すという。大小さまざまな船が往来するそこは、日本と世界を結ぶ海の玄関口だ。寄港地のなかでも注目したいのは、船だから巡れる場所だ。*港湾法上の港湾に加え、沖に停泊して乗客が通船で上陸した場合や漁港に寄港した場合なども含む。

〈にっぽん丸〉では、「飛んでクルーズ北海道」を8月28日〜9月12日までの期間で4回実施予定。利尻島、知床を3泊4日で一度に訪れることができるのは船旅ならでは。船内でも北海道にちなんだ食やイベントを楽しめる(ステートルーム スタンダードステート15万6000円〜)。

〈飛鳥2 〉では、2024年10月9日(月)から「秋の日本一周クルーズ」と題し、最小4泊5日、最大12泊13日で仙台・八戸・函館(4泊5日はここまで)・舞鶴・境港・岩国・細島(日向)を巡る(横浜発着)。

また、陸地からだと行きにくい四国から九州の岬めぐりや、鹿児島から函館のような長距離移動も、船だからこその楽しみになる。

Island & Pilot(島と水先案内人)巨大な船が島々を縫うように走るさまは壮観だ。だが、なぜこんなにも入り組んだ複雑な海路を進めるのか。

港や島々の周りは複雑な地形で、しかも、大小さまざまな船で混み合うこともあれば、視界不良の日もある。そんなときにその港の周りの地形を知り尽くした人が、入港する船舶に縄ばしごなどを使って小舟から乗り込み、誘導をするという。それが、水先案内人(パイロット)と呼ばれる人々だ。

乗船している船からその移動の様子を見られることは稀だが、タイミングがよければ船内アナウンスなどで水先案内人が紹介されることも。ぜひ耳を傾けてほしい。

Joy(喜び)クルーズ船の旅に出る喜びについて、文化人はどのように記したか。読んでいるだけで気分が高揚し、クルーズ船に乗りたくなる、『彼ら、彼女たちはどう表現した? 文化人が愛した船旅』は7月17日公開。

Knot(速度)国際単位系における定義では、1ノット=約0.514m/秒とされている。これは1時間に1海里(1852メートル)航行する速さを示す。つまり、1ノットは時速1852メートルとなる。それを踏まえて、主な日本発着の大型客船の巡航速度を見てみよう。

飛鳥2 ・・・21ノットにっぽん丸・・・21ノットクイーン・エリザベス・・・21.7ノットダイヤモンド・プリンセス・・・22ノットMSCベリッシマ・・・21.8ノット

つまりは、35キロから45キロ前後で走行しているという計算に。これだけ大きな乗り物が車並みのスピードで走ると考えると、意外と速い!?

Lecture(講義)航海中は、さまざまなテーマでカルチャー教室が行われている。ある日のクイーン・エリザベスの一例を挙げると、

・鯨類学者による「イルカとクジラ」について・鉱石としてのダイヤモンド・英国王室の元秘書が語る英国王室の秘密・ワイン飲み比べ(有料)・スカーフの巻き方・パーフェクトな赤リップ

興味の赴くままに自分でシラバスをつくれる楽しみ。このインプットの多さも船旅を選ぶ理由となりそうだ。

Music(音楽)プロミュージシャンによるステージを見どころにしているクルーズ船は多い。クラシックの弦楽四重奏、劇場(ホールやシアター)で催されるオペラやミュージカル、ビッグバンドジャズやポップスシンガーによる圧巻のステージ、デッキに出ればミニライブをするミュージシャンもあり、さらにはDJによるディスコナイトやカラオケ大会を企画する船も。日本船では、有名シンガーによるディナークルーズも楽しみのひとつとなる。

劇場でのエンタメも乗船の楽しみ(クイーン・エリザベス)。

News(ニュース)2024、2025年は初航海ラッシュだ。2024年5月にキュナード社として14年ぶりの新造船となる〈クイーン・アン〉がデビュー。しばらくはヨーロッパや大西洋を中心に就航する。

また、にっぽん丸を運航する商船三井クルーズからは、〈MITSUI OCEAN FUJI〉が2024年12月より運航開始。ラグジュアリークラスを基本とし、ダイニングでは和食や世界各地の繊細な料理も提供される。心のこもったおもてなしで「日本の美しい船旅」を体験できる。全室バスタブ付きもうれしい!

2024年12月に就航する〈MITSUI OCEAN FUJI〉。デビュークルーズと年末年始に実施するニューイヤークルーズ計6本を発売中。

2024年12月に就航する〈MITSUI OCEAN FUJI〉。デビュークルーズと年末年始に実施するニューイヤークルーズ計6本を発売中。

さらには、2025年には〈飛鳥3 〉がデビューをひかえる。洋上の美術館と呼び声高く、近現代の作家のアートピースが、老舗クルーズ会社の新たな門出を祝福する。豪華客船の旅の新たな楽しみが増えそうだ。

2025年就航予定の〈飛鳥3 〉

2025年就航予定の〈飛鳥3 〉。どんな美術品と出合えるか楽しみだ。

ディズニー好きにはたまらないクルーズ船のニュースも飛び込んできた。2028年に、日本を拠点とした〈ディズニークルーズ〉が就航決定。船の上という非日常の空間で、ディズニーが展開するさまざまなコンテンツの世界を体感できる。ディズニークルーズならではの、バラエティに富んだ食事やエンターテイメントなどが予想されるだけに、話題必須。続報が待たれる。

〈ディズニークルーズ〉のイメージ

〈ディズニークルーズ〉のエンターテインメントのイメージ @Disney

Ocean(海)日本人の、海とその先の見知らぬ国への憧れの歴史をたどると、時代の節目に立ち会える。

初めて日本から海外に向けて出港した船をみなさん覚えているだろうか。……正解は「遣隋使船(けんずいしせん)」。607年(飛鳥時代)に、当時の推古天皇の命により、小野妹子を筆頭とする使節団らが隋(中国)に派遣された。

では、日本から初めて海外へ出た商業船はというと、1604年に徳川家康が命を下した「朱印船(しゅいんせん)」だ。徳川幕府から発行された渡航許可証「朱印状」を持って東南アジア各地に交易に出かけた。

そして日本のクルーズ船による初航海*は1972年のこと。初代にっぽん丸が登場した。そして日本船として初めて1973年に世界一周クルーズを行う。クルーズの専業者としては世界でも早いスタートだったという。*定期航路客船としてではない客船のクルーズとして初。

Price(価格)クルーズ船の価格を決める要素は、そもそもの船のステータスもあるが、1 日数 2 旅程 3 部屋のグレードによるところが大きい。季節に応じたテーマクルーズが組まれるため、いつ乗ってもベストシーズンでありながら、トップシーズンの飛行機、ホテルの価格に比べると割安に感じるのではないだろうか。

一例を見ていくと、ダイヤモンド・プリンセス/ねぶた祭に沸く青森と韓国 10日間(横浜発着 寄港地:名古屋、釜山(韓国)、秋田、青森、ひたちなか)内側ツイン 19万3000円〜

クイーン・エリザベス/春爛漫 日本周遊と韓国9日間(横浜発着 寄港地:秋田、金沢、境港、釜山、長崎、清水)スタンダード 内側 24万円〜※2名1室利用時/租税・手数料・港湾費用は含まない

料金には船内の基本的な食事代や基本的なアクティビティの参加費が含まれており、有料の飲食費やスパ代、土産代、寄港地でのオプショナルツアーなどがここに加算される。

船に安く乗る方法。それは、「乗船時に次の予約を取ること」だ。船上予約は特典も大きいので、一度の乗船でビビッときたら次回を決めてしまうのも手というわけだ。

Quality(品質)各社高いサービス品質を誇り、日本のクルーズ船は日本流の丁寧なおもてなしを、外国のクルーズ船はラグジュアリーなサービスを軸に、伝統と誇りを感じさせる。共通していえることは、専任のバトラーやコンシェルジュといった乗務員によるサポート体制が整っていること。彼ら、彼女らの存在が船の品質そのものであり、豪華客船と呼ばれる船舶はすべからく乗客ひとりひとりに目を配る対応がすばらしいのだ。

Room(部屋)キャビンタイプはまず、海側と海が見えない内側(インサイドキャビン)に分かれる。クイーン・エリザベスを例にすると、約128平米バルコニー・バスタブ付きの「グランドスイート」を筆頭に、8割強が海側の部屋となる。選べるのであればぜひバルコニー付きの部屋をチョイスしたい。水平線と空が混ざり合う様子をバルコニーで眺めれば、風景を独り占めした気分になれるはずだ。

バルコニーとシャワー付きの〈海側バルコニー〉。広さは約21平米。

バルコニーとシャワー付きの〈海側バルコニー〉。広さは約21平米。

Souvenir(おみやげ)船内のショップがとにかく楽しい。オリジナルグッズも、アパレルも、お菓子もいいみやげになることは間違いないが、おみやげ品はこれらショップで売られているものだけではないことはあまり知られていない。

たとえば、クイーン・エリザベスのカフェ&バー〈カフェ・カリンシア〉では、オリジナルビール〈キュナード・レッド〉の缶ビール(6.30ドル)と、キュナード社を代表する3隻クイーン・エリザベス、クイーン・メリー2、クイーン・ヴィクトリアをイメージしたジンの小瓶3本セット(20ドル)を買うことができた(この商品は売り切れ次第終了だそう!)リアルな口コミ……客人同士でおみやげの情報交換は忘れずに。

左がジンの小瓶3本セット。パッケージも満点。右3本が実際に船内で使用されているジン。

左がジンの小瓶3本セット。パッケージも満点。右3本が実際に船内で使用されているジン。

Theater(劇場)ドルフィンホール(にっぽん丸)、ロイヤル・コート・シアター(クイーン・エリザベス)、ハリウッドシアター(飛鳥2 )、プリンセス・シアター(ダイヤモンド・プリンセス)と、各船自慢の劇場を完備。映画だけでなく、演劇、歌舞伎、オペラなど、さまざまなエンタメが催されている。

クイーン・エリザベスの〈ロイヤルコートシアター〉。席数は860席と本格的。

クイーン・エリザベスの〈ロイヤルコートシアター〉。席数は860席と本格的。

少し変わったシアターがダイヤモンド・プリンセスの〈ムービーズ・アンダー・ザ・スターズ〉。屋外のプールサイドに設置された巨大な液晶スクリーンで、まさに星空の下世界の名画が鑑賞できる。日本発着クルーズでは、日本の映画も上映するという。

星空の下で忘れられない一夜を。ダイヤモンド・プリンセスの「ムービーズ・アンダー・ザ・スターズ」。

星空の下で忘れられない一夜を。ダイヤモンド・プリンセスの〈ムービーズ・アンダー・ザ・スターズ〉。

Unique(ユニーク)世界で活躍するユニークなクルーズ船を紹介。

2024年7月にデビューする〈ユートピア・オブ・ザ・シーズ〉(アメリカ)は、アミューズメントパーク顔負けの多彩なアトラクションと、老若男女問わず楽しめる5つのプールが特長。何日いても飽きることのない夢の国(ユートピア)が洋上にあった!

ロイヤル・カリビアン・インターナショナルの〈スペクトラム・オブ・ザ・シーズ〉(バハマ)は、世界数か所にしかないスカイダイビングシミュレーター「アイフライ」が楽しめるそう。さらに、ロボットバーテンダーがカクテルを提供してくれる〈バイオニックバー〉など、近未来のクルーズ旅が楽しめる。

〈飛鳥2 〉では、歌舞伎×クルーズ船の斬新な試みが。〈飛鳥2 〉をひとつの劇場・芝居小屋に見立てて〈飛鳥座〉と名づけたショートクルーズを企画している。2024年3月には、人間国宝・坂東玉三郎を招き、特別舞踊公演とスペシャルコンサートを開催した。

〈飛鳥座〉の様子。

〈飛鳥座〉の様子。

Visual(船体デザイン)旅情を掻き立てる巨大なクルーズ船の姿。そのデザインが自分でできるとしたら?2022年に、MSCクルーズの最新客船〈MSCエウリビア〉が、全世界向けに船体デザインのコンテストを実施。59か国から応募があり、大賞はドイツのアーティスト アレックス・フレミング氏が受賞した。海洋生物が生息する水中世界をモチーフとしたグラフィックが採用され、2023年6月にお披露目となった。

ファイナリスト5名のうち1名は、日本を拠点に活躍するアーティストの Tamiyo Hashimoto氏が選ばれた。北斎の『神奈川沖浪裏』から着想を得たというデザイン、色彩は、高く評価された。

Wave(波)平常時はほとんど波による揺れを感じないが、荒天時や季節、海域によっては波も高くなるため船酔いの薬は必携。船内でも販売があるが、乗り物酔いが激しい体質の方は念のため自分にあった薬を事前に準備するのが吉。そうでない方もお守り代わりに。

eXercise(エクササイズ)いつもと違う生活環境、つい食べ過ぎてしまうおいしい食事にお酒。楽しむためにも体調管理がものをいう。適度に体を動かすことが大切だ。甲板をウォーキングしたりプールで泳ぐのもいいが、フィットネス教室や定時で行われるセミナー、ワークショップを活用すれば、習慣化して乗船前よりも健康的に!?

クイーン・エリザベスの「マレール・ウェルネス&ビューティー スパ&フィットネス」。

クイーン・エリザベスの〈マレール・ウェルネス&ビューティー スパ&フィットネス〉。

Yourself(あなた自身で)船での時間はあなただけのもの。食べる時間、口にするもの、参加するイベント、アクティビティ、寄港地で観光をするかどうかさえも強制されない。同行者やパートナーの動向も気になるが、自分自身が船旅を楽しめているかを軸に考えたい。いつもは人に気を使ってばかりの方も、船内では自分が体験したいことにチャレンジし、少しばかり自分本位になってみてはいかがだろうか。乗船をきっかけに、日常生活も変わるかもしれない可能性だって秘めているのだ。

Zzz(睡眠)慣れない環境で気持ちが高ぶり、眠れない日もあるかもしれないが、体力こそ資本。毎晩しっかり寝ておきたい。特に、寄港地に到着するのが早朝だったり、カジノにハマり深酒し夜ふかししたりと、体内時計が狂いやすい状況下においては、入眠のためのスイッチの切り替えが必要だ。

長期の旅程ではありがたい存在となる「大浴場」を備えている船も多い。〈飛鳥2 〉は2020年に露天風呂が登場。まさしくインフィニティバスだ。〈ダイヤモンド・プリンセス〉も外国客船では珍しい展望浴場〈泉の湯〉を設けている。また、大浴場が備わっていなくても、サウナやスパを備えていることがあり、リラックス効果に期待。交感神経と副交感神経をうまくスイッチして、快適に眠りたい。

〈ダイヤモンド・プリンセス〉の〈泉の湯〉。

〈ダイヤモンド・プリンセス〉の〈泉の湯〉。

船旅を楽しむコツ、それは体調管理とリラックス!

旅の途中で具合が悪くなっても、すぐに地上の病院へは行けないのが船。楽しく過ごすには、一にも二にも体調管理だ。おいしい食事にいつでも飲めるお酒。プールにジム、寄港地での観光。航海初日からはしゃぎすぎると、旅の後半で息切れしてしまうだろう。どうか計画的に。

とはいえ、あれもこれもとじっとしていられない気持ちもわかる。そんなときには、船内のスパや図書館で静かに過ごす時間をつくったり、休養日をつくって自分の体と向き合ってみては。それではよい旅を! Bon Voyage!

※価格は2名1室利用時の1名の代金(税込み)です。※旅行代金とは別に租税・手数料・港湾費用や旅客受入設備関連使用料などがかかる場合もあります。

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コロカル編集部

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