サイト内
ウェブ

新たな食体験ができる複合型レストランがオープン。「奥・山梨料理」ってどんな料理?

  • 2024年6月5日
  • コロカル

富士北麓で育った多彩な食材をそのままいただく

富士五湖のひとつである西湖。そのほとりに新たな食体験ができる複合型レストラン〈Restaurant SAI 燊〉が2024年6月1日にオープンしました。

Restaurant SAI 燊

Restaurant SAI 燊は、「奥・山梨料理」をコンセプトに富士北麓の自然に育まれたジビエや淡水魚、きのこ、山菜などを使用した多彩なメニューを展開。

「奥・山梨料理」をコンセプトにしたメニュー

「その日採れたものを、そのまま提供することを大切にしています」と、話すシェフの豊島雅也さんは狩猟資格も持ち、実際に自ら山に入り狩猟もするのだとか。自分で採取した食材をふんだんに使い、山梨の魅力を料理で伝えています。

料理長を務める豊島さん

料理長を務める豊島さんは、レストランガイドブック『ゴ・エ・ミヨ』で3度の受賞歴を持つシェフ。レストランのかたわら、狩猟、養蜂、農業、キノコや山菜採取、ハーブ生産にも積極的に取り組んでいます。

料理は旬の食材を使用した「シェフの本日のお任せコース)」(20,000円(税込)/ドリンクは別途オーダー制)のみ。季節の素材を最大限生かすため、メニューの内容はその時々で異なるのもRestaurant SAI 燊の特徴のひとつです。「生きとし生けるものをすべていただく」ことをモットーに、スープのブイヨンやスパイスにも、富士山で採集される葉や芽を活用しています。

玉葱の水分のみで茹で上げたスープ

新玉葱のもつ水分を利用し、玉葱の水分のみで茹で上げたスープ。新玉葱の葉も添えてあり、玉葱一個をまるまる食べるようなひと皿に仕上げています。※メニュー例。季節により料理内容は異なります。

メインディッシュのひとつでもある「鹿肉のロースト」

メインディッシュのひとつでもある「鹿肉のロースト」。地元で採れた筍を乳酸発酵させたメンマと共に山椒と甲州味噌のソースが添えられています。※メニュー例。季節により料理内容は異なります。

地元産の甲州地鶏を使った肉料理

地元産の甲州地鶏を使った肉料理。料理に添えられた香木は飾りとしてだけではなく、口直しとして齧って使用するのだそう。他のレストランとはひと味違う体験ができるのも楽しい。※メニュー例。季節により料理内容は異なります。

料理に合わせて提供されるドリンクは、山梨のワインや日本酒などがラインナップ。ソムリエが生産者を訪れ、直接得た情報などの話を聞きながら味わえば普段よりも深い食体験ができるはずです。

また、車で訪れるゲストも楽しめるように、ノンアルコールのペアリングも充実。ハーブや果実、樹液などを組み合わせたオリジナルドリンクはさりげなく料理を引き立て、食とドリンクの新しいマリアージュが発見できます。普段お酒を飲む人も、あえてノンアルコールを選択することもおすすめです。

コースに合わせたペアリングドリンク

ドリンクはアルコール、ノンアルコール共に、コースに合わせたペアリングのみを提供しています。

自然界を構成する5つの要素が表現された店舗

料理だけでなく建物も見どころのひとつ。料理コンセプトにも通じる「木・火・土・金・水」が落とし込まれていて、空間すべてで山梨や富士北麓を感じられる仕掛けが随所に散りばめられています。

エントランスを彩る県内在住の作家・古屋絵菜さんが手がけている「ろうけつ染め」の布。

エントランスを彩るのは、県内在住の作家・古屋絵菜さんが手がけている「ろうけつ染め」の布。山梨の山々が描かれ、全長4メートルほどの大きさです。

靴置き場

自然の素材をより体で感じられるよう、店内は靴を脱いであがるスタイル。靴置き場の壁は地域の土や枯れ葉を混ぜ、左官職人の手仕事でつくられています。

客席中央に配置された大テーブル

客席中央に配置された大テーブルは、国産の木材をランダムに貼り合わせて制作。テーブルの下には鹿の毛皮も敷かれていています。

食とセットで楽しめる樹海散策プランも展開

西湖周辺に広がる青木ヶ原樹海

Restaurant SAI 燊では、食を通してさまざまな体験ができるローカルツアー&プログラムも展開予定です。なかでも注目は、西湖周辺に広がる青木ヶ原樹海の散策。樹海に精通したネイチャーガイド案内の元、樹海が生まれた経緯や歴史を交えながら自生する植物や動物などについて学ぶことができます。

1200年前にできたという神秘的な樹海

青木ヶ原樹海は、富士山の噴火による溶岩流上に形成された広大な原生林。約1200年前にできたという神秘的な樹海の雰囲気を体感できるのは貴重。

青木ヶ原樹海に自生する植物

さらに現在、店舗の裏にある畑やハーブガーデンでの収穫体験や、地域の食材を使用した発酵ワークショップなども準備されているそうです。

店舗の裏にある畑やハーブガーデンでの収穫体験

発酵体験

発酵体験では、近隣の山や森に入って素材を収穫し、お酢やアルコール、麹などにつけてボトリングを予定。

「食べる」という私たちが普段当たり前に毎日していることを多角面から捉え、新たな食体験に挑戦するRestaurant SAI 燊。五感で感じて記憶に残るひとときを味わいに、ぜひ訪れてみてください。

information

Restaurant SAI 燊 

住所:山梨県南都留郡富士河口湖町西湖208-1

営業時間:17:30 ドアオープン、18:00 スタート ※完全予約制

定休日:日・月曜 ※祝日やイベントによる不定休の場合もあります。

座席数:22 席 (個室あり)

Web:Restaurant SAI 燊 予約サイト

*価格はすべて税込です。

writer profile

Yu Ebihara

海老原 悠

えびはら・ゆう●コロカルエディター/ライター。生まれも育ちも埼玉県。地域でユニークな活動をしている人や、暮らしを楽しんでいる人に会いに行ってきます。人との出会いと美味しいものにいざなわれ、西へ東へ全国行脚。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright © Magazine House, Ltd. All Rights Reserved.