関西からのアクセスもよく、自然豊かな島時間が流れる旅先として人気が高まりつつある淡路島。そんな淡路島にデザイン会社〈Attitude inc.〉が手がける、自然と共に暮らし感性の土壌を耕す貸別荘〈WORM〉が2022年11月1日に開業し、2023年春より本格始動します。
2016年に設立されたAttitude inc.は、グラフィックデザインを起点に、ブランディング、ビジュアル制作、プロジェクトの企画・立案など、多岐に渡る仕事に携わっています。Attitude inc.代表の置田陽介氏は、仕事と暮らしの環境や心身ともに健やかでいられる場所を探し続け、現・WORMのある淡路島へ2020年に移住しました。四季折々の色や音・香りは感性を刺激し、日々の農作業とそこから得られる恵みは身体をつくり、土地のおおらかさは心を育む。この地で過ごす日々は、かけがえのない豊かさを与えてくれます。「このような体験を通して、心身や感性の土壌を少しでも耕せるような場所をつくりたい」そんな想いからWORMオープンに至りました。
淡路島の自然で感性の土壌を耕す、1組限定の貸別荘WORMは、車で大阪から80分ほどの淡路島北東の農村地域に位置し、敷地内には宿泊施設となるゲスト棟と、置田氏が暮らす住居棟が建っています。大阪湾を一望できる広い海と空が望める高台にあり、日当たりがよく風が抜ける穏やかな気候で、都会の喧騒を忘れさせてくれます。
ゲスト棟の2階にある広々としたワンルームの客室には、置田氏とつながりのあるクリエイターやセレクトしたこだわりの家具や調度品が並び、アートブックやデザイン書籍を中心としたライブラリーコーナーも展開。海を見下ろせる大きな窓からは、ゆっくりと移り変わる景色を特等席で堪能できます。
室内55平米の広さを誇り、窓の外に広がる海や緑も美しいプライベートルーム海を見下ろせる2階フロアを全面に使用した完全プライベートなワンルームには、こだわりの家具や調度品を揃えています。
家主の収集したアートブックやデザイン書籍を中心としたライブラリーコーナーのほか共用スペースには、デザインプロジェクト〈elements〉のプロダクトを中心としたショップコーナーもあります。
広々とした使いやすいキッチンも見逃せません。淡路島は、古代より御食国(みけつくに)のひとつでもあり、農業も漁業も畜産業も盛んで、新鮮な食材に溢れています。それらの食材をお好みに合わせて調理して、海の見渡せる特等席で味わうひとときはWORM滞在の醍醐味のひとつです。
バスタブ周りと洗面台には、淡路島の〈Danto Tile〉と製作したオリジナルタイルを使用しているほか、アメニティに島せっけんを採用するなど淡路島らしさも感じられるしつらえです。
部屋でゆっくりと本を読んだり、音楽を聞くのもよし。散歩がてら海や山へ散策へいくのもよし。大切なひとと食卓を囲むのもよし。焚き火をしながら友人と語らうのもよし。
身も心も解放し思い思いに過ごす豊かな時間が流れるはず。
information
WORM
住所:兵庫県淡路市釜口2173
料金:1室定員4名 44000円(税込)*シーズンによって変動あり
Web:〈WORM〉公式ウェブサイト
writer profile
Riho Nakamori
中森りほ
なかもり・りほ●東京生まれ東京在住のフリーライター/編集者。仕事やプライベートで月に1回以上、地方や海外へ。各地のおいしい食べ物やお酒、素敵なホテルや旅館を発掘するのが趣味。好きな番組は『ブラタモリ』『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』。