大分県別府市を活動拠点とするアート団体〈BEPPU PROJECT〉が、同市在住の画家・勝正光さんをガイドに迎え、別府と国東半島のアートや文化施設等を巡るツアーを開催します。
開催日程は、2023年2月25日発、3月11日発の2枠でいずれも1泊2日のスケジュールを予定しています。
今回ガイドを務める勝さんは、鉛筆素描の現代美術作家として活動するアーティスト。
2009年、“別府のアート版トキワ荘”と呼ばれる清島アパートが誕生したのを機に東京から移住後、別府市を中心に地域に根を下ろした活動を行っています。
また、地元の青年団や絵画教室といった活動にも積極的に参加し、別府のまちや建物の歴史に関する造詣も深めています。
アーティストの勝正光さんと北浜アート巡りを楽しみます。
そんなアーティストとともに旅をすることで、アートを通じた地域の魅力の探求や地元の人との交流、そしてアーティストならではの「ものの見方」について学ぶ場を提供しようと企画されたこのツアー。
勝さんと一緒にまちを歩きながら見つけた「自分にとってのアート」を発表するワークショップのほか、別府のコアな居酒屋アーティストとの交流なども体験できます。
1日目の昼食は別府で人気のカレー店〈バサラハウス〉でいただきます。
その舞台となるのは、別府と国東半島。
古くから温泉街として栄えた別府を再び盛り上げようと、アートを活用してまちの再生に取り組んできた〈BEPPU PROJECT〉の拠点でもある別府市では、アート鑑賞のほか、共同浴場〈末広温泉〉で温泉に浸かったあと、勝さんによる鉛筆画のレクチャー・体験も実施されます。
〈末広温泉〉で入浴&鉛筆画を体験!
大分県の北東部に位置する国東半島では、2014年開催の〈国東半島芸術祭〉で誕生したアントニー・ゴームリーや宮島達男、島袋道浩といった世界的に著名なアーティストの作品を鑑賞します。
アントニー ゴームリー『ANOTHER TIME XX』 撮影:久保貴史 (c) 国東半島芸術祭実行委員会
宮島達男『Hundred Life Houses』 撮影:久保貴史 (c) 国東半島芸術祭実行委員会
個人旅行では行きづらい場所に点在するアート作品を一度に観られる機会でもあるほか、「六郷満山」と呼ばれる仏教文化を残す地域の背景も交えた、新しい現代アートの楽しみ方を体験できるはずです。
また、3月4日にはアートディレクターの山出淳也さんと別府・臼杵を巡るツアーも1泊2日の予定で実施されます。
この旅では、数々の芸術祭の企画やアート作品の制作に携わってきた山出さんの案内で、別府市内のアートと、ユネスコの食文化創造都市に加盟する臼杵市の食文化を巡ります。
アートを通じて、大分の新しい魅力を発見する旅に出かけてみませんか?
information
アートガイドとめぐる別府・国東半島
2023年2月25日〜26日/3月11日〜12日
行程・詳細:ツアー情報
アートディレクター山出淳也とめぐる別府・臼杵
2023年3月4日〜5日
行程・詳細:ツアー情報
申し込み・問合せ先:株式会社JTB 大分支店
TEL:097-534-7151
営業時間:09:30〜17:30
定休日:土・日曜・祝日
Web:コース詳細ページ(2月開催分)
コース詳細ページ(3月開催分)
writer profile
Mae Kakizaki
柿崎真英
かきざき・まえ●ライター。宮城県仙台市出身。2019年よりフリーランスライターとして、東京を拠点に活動中。月刊誌やニュースサイト編集者としてのバックグラウンドを活かして、Webメディアや雑誌などに寄稿を行う。