その土地の日常(ORDINARY)に飛び込む旅行体験を通じて、まちの魅力を多くの人に伝える〈SEKAI HOTEL〉シリーズ。このたび、大阪・西九条、大阪・布施に続き、富山県高岡市に〈SEKAI HOTEL Takaoka〉が2023年1月7日オープンしました。
同ホテルシリーズは、「旅先の日常に飛び込もう」をテーマに、有名観光地以外の地域に展開。客室はまちに分散しており、食事やお風呂は地域の商店を利用することで、まち全体をホテル化し、サービスを提供しています。2019年には、空き家の再利用、地域経済への貢献などが評価され、日経優秀製品・サービス賞、日経MJ賞、最優秀賞を受賞。
地域ブランディングの観点から、各ホテルには独自の合言葉を作り、その言葉を念頭に観光客・地域住民・SEKAI HOTELの三者がコミュニケーションを取ることで、まちへの眼差しを合わせ、よりまちを深く楽しむというユニークな試みもあります。
晴れた日に雄大な立山連峰が望める雨晴海岸や高岡大仏、まちを走るレトロな路面電車や、鮮やかな青に染められた高岡銅器など、昔から残る雄大な自然からの青から、地元の人々が紡ぎ発展させてきた人工的な青。あらゆるところに青が隠れている高岡のまちの情景から考案された合言葉は「やわやわブルー」です。
“やわやわ”は「ゆっくり」「ゆったり」「そろそろ」という意味を持つ富山弁。市民の「もっと地元の魅力を発信したい」という想いに対するSEKAI HOTELからの「そろそろ高岡が誇る魅力的な青を発信しましょう」というメッセージでもあります。
ホテルの至るところにも優しい青、柔らかい青が。
チェックイン時は、高岡の日常を彩る31の青から好きな1色を選ぶと、その色にちなんだ観光スポットのカードを受け取れます。SEKAI PASSにカードを揃えたら、さあ高岡の日常へ。
青に関するアクティビティも用意されています。提携するモメンタムファクトリー〈Orii〉では、銅の着色体験が可能(要予約、有料)。染められるのは、銅板のトレイとコースター。美しいスカイブルーに染め上がります。
ホテルのカフェメニューには、「青に染めるクリームソーダ」というフォトジェニックなドリンクも。自分好みの青に染められる一手間も楽しいことでしょう。
また、富山湾を有する富山県高岡市は食の宝庫。新鮮な海の幸や、地元で馴染み深い“すりみ揚げ”も絶品です。国宝「瑞龍寺」や土蔵造りのまち並み「山町筋」などの歴史スポット、加賀藩がお祭りを奨励し続けてきた高岡の風景もぜひ現地に行った際は味わいたいところ。
〈SEKAI HOTEL Takaoka〉に泊まって、多彩な魅力を持つ高岡を、ぜひやわやわと楽しんでみてはいかがでしょう。
information
SEKAI HOTEL Takaoka
住所:富山県高岡市末広町40
アクセス:北陸新幹線 新高岡駅より車で10分(JR城端線にて「高岡駅」まで4分)、JR高岡駅より徒歩約4分
tel:0766-30-3791
カフェの営業時間:13:00〜22:00
チェックイン対応時間:15:00〜22:00
休館日:水・木曜
Web:公式サイト
Instagram:@sekaihotel_takaoka
writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。