MOONRISE 950円
KAMIKATZ BEER×Overview Coffeのタッグが実現ゼロ・ウェイストタウンである徳島県上勝町を拠点とするブルワリー〈RISE & WIN Brewing Co.〉。リデュース、リユース、リサイクルに取り組みながらビールづくりを続け、現在は醸造過程で生まれる副産物をたい肥化し、これを用いて麦畑を育て、ふたたびビールを生み出す、循環型のビール製造を行っています。
このたび、そんな同ブルワリーでつくられるクラフトビール〈KAMIKATZ BEER〉と、アメリカオレゴン州ポートランド発、広島県尾道市瀬戸田に拠点を構えるスペシャルティコーヒーロースター〈Overview Coffee〉がコラボレーションし、コーヒービール〈MOONRISE〉を開発。現在RISE&WIN公式オンラインストアで予約販売中です。※ビールの発送は1月10日(火)以降。
Overview Coffeeは、コーヒーの栽培方法を見つめなおし、土壌の再生と気候変動問題の解決へ寄与することをミッションに掲げたコーヒーロースター。KAMIKATZ BEERが取り組むゼロウェイストやそこでつくられる完全循環型クラフトビール〈reRise Beer〉との親和性も強く、今回コラボレーションを行うことになったといいます。
そんなスペシャルなコラボレーションを経てできあがったコーヒービール〈MOONRISE〉は、リジェネラティブ・オーガニック農法(環境再生型農法)という、地域の生態系へ配慮し育てられた「ホンジュラスCOMSA」のコーヒー豆を使用したアンバーエール。「ホンジュラスCOMSA」のコーヒー豆を、RISE&WINのスタンダードシリーズ〈KAMIKATZ Pale Ale〉のレシピをベースに合わせることで、苦味と酸味のバランスが良く、ナッツキャンディのような甘さと軽やかな喉越しのある味わいです。
ホンジュラスのマルカラ地域で、小規模コーヒー農家の発展を目的に立ち上げられた〈Cafe Organico Marcala(COMSA)〉。ここのコーヒー豆は、水と土壌の管理を適切に行い、地域の植物や野生生物へ配慮したリジェネラティブ・オーガニック農法(環境再生型農法)で育てられており、今回使用した〈Manos de Mujer〉は、女性が運営する15農園に絞ったコーヒー豆です。COMSAらしいナッツやカカオの印象と、ストーンフルーツのような果実感が特徴。
この醸造に伴い排出されたモルト粕も、〈RISE & WIN Brewing Co.〉の資源循環型システム「reRise」によって農業用の液体肥料に転換され、その液肥で新たな麦畑を耕し、ビール用の麦を育てて今後活用される予定です。
どこまでも環境に配慮している姿勢がすばらしいですね。味わいも非常に気になるところです。
information
RISE & WIN Brewing Co.
Web:オンラインショップ
*価格はすべて税込です。
writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。