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〈パタゴニア〉の食品事業から、自然の豊かさが詰まった日本酒の新銘柄が登場

  • 2022年12月28日
  • コロカル

左から、〈しぜんしゅ−やまもり〉〈繁土〉。Photo: Taro Terasawa(C)2023Patagonia, Inc.

自然を育む2銘柄

パタゴニアの食品事業〈パタゴニア プロビジョンズ〉より、2022年12月、〈仁井田本家〉の〈しぜんしゅ−やまもり〉、〈寺田本家〉の〈繁土(ハンド)〉と、2種類の自然酒が発売されました。

動画「自然を育む日本酒」

パタゴニア プロビジョンズの自然酒コレクションではこれまで、周囲の生態系や水田の再生に深く向き合った方法で米を栽培し、天然の味わいを向上させるために、無添加で人工的介入を最小限に抑え、昔ながらの技法で発酵させた奥深い自然酒をセレクトしてきました。

しぜんしゅ−やまもり(仁井田本家)2200円

〈しぜんしゅ−やまもり〉(仁井田本家)2200円

そんな厳選されたコレクションに今回新たに加わったのは、福島県・仁井田本家の〈しぜんしゅ−やまもり〉。仁井田本家は1711年に創業し、「山を守って水を守る」という思いで、300年変わることなく天然の水で酒づくりをしてきました。

この写真に写る〈仁井田本家〉18代目当主の仁井田穏彦さんは、現在スギを活用して木桶をつくる取り組みに力を入れているといいます。 新井 ‘Lai’ 政廣(C)2022Patagonia, Inc.

この写真に写る〈仁井田本家〉18代目当主の仁井田穏彦さんは、現在スギを活用して木桶をつくる取り組みに力を入れているといいます。 Photo: 新井‘Lai’政廣(C)2022Patagonia, Inc.

そうしてつくられたのは、麹米、掛け米ともにすべて自社田で栽培した亀の尾を使用し、自社山の80年生のスギの木桶で仕込んだ純米酒。精米歩合85%で基本的に辛口ですが、汲み出し4段仕込みにより、甘味や旨味もあるバランスの良い仕上がりに。しぼり立ての頃は冷やや常温でフレッシュさを感じて飲むのがよく、冬場は木桶に育まれた酸を立たせるよう、少しあたためて楽しむこともおすすめだそう。アウトドアでの燗にもぴったりなんだそうです。

繁土(寺田本家)2090円

〈繁土〉(寺田本家)2090円

以前よりコレクションにラインナップしていた千葉県の寺田本家からは、豊かな自然と手仕事のメッセージを込めた〈繁土(ハンド)〉という日本酒が登場。これは、土と日本酒や食べものは切り離すことができないこと、米づくりや酒づくりも人の手で行われることなどのメッセージを込めて、2021年の〈五人娘〉をアップデートした純米酒です。

麹米は地元・東庄町の農家、岡野哲也さんが農薬化学肥料不使用で栽培した美山錦を、掛け米には2021年につづき、兵庫県豊岡市但馬地区でコウノトリ育む農法で米づくりを行う坪口農事未来研究所のコウノトリ米を使用。コシヒカリベースの掛け米のため複雑で多様な味わいと、土の力を感じる香りのバランスが取れた仕上がりに。コシのある酒質で、こちらも燗に向いています。

Taro Terasawa(C)2022Patagonia, Inc

Photo: Taro Terasawa(C)2022Patagonia, Inc

自然の恵みから生まれた味わい深い2銘柄、ぜひ年末年始の宴にいかがでしょう?

information

パタゴニア プロビジョンズ 

Web:公式サイト

*価格はすべて税込です。

writer profile

Kanae Yamada

山田佳苗

やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。

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