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白老の文化に目を向ける芸術祭。アーティストたちが表現した「ルーツ」とは?

  • 2022年9月30日
  • コロカル

白老でルーツに目を向け、作品を生み出したアーティストたち

北海道の南西部に位置する白老町は、アートプロジェクトが活発に行われているエリア。2009年から竹浦地区で廃校舎とその裏に広がる森を舞台に〈飛生アートコミュニティー〉による「飛生芸術祭」が開催されている。また2018年にスタートしたウイマム文化芸術プロジェクトが、アーティスト・イン・レジデンスやライブ、写真展などさまざまなプログラムを実施。

そして、昨年からは白老文化観光推進実行委員会により「ROOTS & ARTS SHIRAOI -白老文化芸術共創-」(以下、ROOTS & ARTS)が白老各所で開催されるようになった。この芸術祭は今年で2回目。昨年に比べ参加アーティストは2倍以上となり規模が拡大。まちの22か所で開催されることとなった。

8 月27日の開幕には、参加した15組のアーティストのうち多数が現地に滞在。プレスツアーとともに9組のアーティストによるトークセッションも行われた。このレポートの筆者は、トークセッションの司会を担当することとなり、芸術祭のタイトルにもなった「ROOTS & ARTS」をアーティストたちがどのように捉えていたのかについて話を聞いた。そこで語られた言葉を紐解きなら、この芸術祭について迫ってみたい。

トークセッションの様子。(撮影:藤倉翼)

トークセッションの様子。(撮影:藤倉翼)

トークの最初に芸術祭の企画ディレクターである木野哲也さんから、「ROOTS & ARTS」に込めた想いが語られた。

「ルーツとは、まず白老町のすべての基層を意味しています。4、5万年前に山々が噴火してできた地層といった地理軸があり、また縄文文化から、続縄文、オホーツク、擦文(さつもん)を経てアイヌ文化へ。そういった歴史軸があると同時に、この土地に息づく生活文化そのものもホットなルーツであると思います。例えば、子どもたちが学校に残した落書きやおばあちゃんの味噌汁など。そういったものとアーツが出合うことによって、かけ算が起きるのではないかと考えました」

企画概要について語る木野さん(左)。(撮影:藤倉翼)

企画概要について語る木野さん(左)。(撮影:藤倉翼)

では、アーティストたちは、「ROOTS & ARTS」というテーマにどのように応えていったのだろうか?共同制作を行う青木陵子さんと伊藤存さんは、この土地でリサーチをするなかで、大町商店街にある〈喫茶 休養林〉を営む相吉正亮さん(82歳)と出会った。喫茶店でさまざまな人を迎えつつ、木彫り作家でもある相吉さんがつくっていたのは「古生代のとんぼ」、「カジキマグロ漁のモリ」、「台所の神様のスプーン」。そのどれもが「自分たちが日常で感じていたスケール感をグラッとさせるものだった」というふたりは、相吉さんの作品とともに、自分たちのドローイングや刺繍作品を展示した。

青木陵子+伊藤存「となりの入口」。中央にあるのが相吉さんが制作した「古生代のとんぼ」。その奥が「カジキマグロ漁のモリ」。(撮影:藤倉翼)

青木陵子+伊藤存「となりの入口」。中央にあるのが相吉さんが制作した「古生代のとんぼ」。その奥が「カジキマグロ漁のモリ」。(撮影:藤倉翼)

また、別会場として旧堀岡鉄工所でも作品を制作。ここは日頃、廃品回収とその分別作業を行っている場所。ちょうどリサーチのなかで、登別にあるアイヌの伝承が残る洞窟「アフンルパル(あの世の入口)」の存在を知ったふたり。「役目を終えたものが他界とつながる」ことについて興味を抱き、それが分別作業の様子と重なりあった。そこから書き損じのドローイングや虫喰いになった刺繍作品など、作品でもなく、かといって捨てるわけでもない「宙ぶらりん」な存在だったものをこの場に設置したという。

青木陵子+伊藤存「あの世の入口」。分別作業中の廃品が置かれた倉庫内に刺繍作品やドローイングなどを展示した。(撮影:藤倉翼)

青木陵子+伊藤存「あの世の入口」。分別作業中の廃品が置かれた倉庫内に刺繍作品やドローイングなどを展示した。(撮影:藤倉翼)

「私は北海道は札幌しか行ったことがなくて、白老には今回初めてきました。20代のときに『アイヌ神謡集』と『アイヌ民譚集』(*1)がすごく好きで、それを読んでいたこともあって、白老は行きたい場所でした。今回のリサーチでは、いろいろなことがおもしろすぎて情報がまとまりませんでした。最終的に『神謡集』をもう一度読み直して、それをベースにつくっていくようなことをしていったと思います」(青木陵子さん)

(*1)『アイヌ神謡集』は知里幸惠が、口伝えに謡い継がれてきたユーカラのなかから神謡を選び、ローマ字で音を起こし、日本語で訳をつけたもの。『アイヌ民譚集』は幸恵の弟、知里真志保が「パナンペ説話」を訳したもの。

「僕も青木さんと同じように、この2冊に以前から興味がありました。この本は、アイヌの古くからの伝承をまとめたものではあるのですが、自分にとっては新鮮で、中学生のときにパンクロックを聞いて、これはすごいと思った感覚に近い。以前からものをつくるときに、何かを取捨選択したり優劣をつけるのがあまり好きではありませんでした。『神謡集』では神様や人間、動物が等価値に描かれていて、上も下もなく立場も入れ替わっていく。そういう自在なものの見方を、作品をつくる姿勢として影響を受けようとしていた時期がありました」(伊藤存さん)

〈喫茶 休養林〉にて。店主の相吉さん(右)から話を聞く伊藤さん。

〈喫茶 休養林〉にて。店主の相吉さん(右)から話を聞く伊藤さん。

個のルーツから、人類全体のルーツへとさかのぼる眼差し

鈴木ヒラクさんも、20年以上前からアイヌ文化に惹かれていた。ディレクターの木野さんとは古くからの友人。白老を度々訪れ、ムックリ(口琴)とウポポ(歌)の名手であるアイヌ音楽家の安東ウメ子さんのライブに衝撃を受けたことがあったという。

今回、鈴木さんは安藤さんのライブに出演したこともあるアイヌ音楽家でヴォーカリストのRekpo(レクポ)さんとセッションを行った。Rekpoさんがムックリを演奏し、鈴木さんは紙の上で石を転がしたり、マーカーや枝などで線を描いたり、即興のドローイングを描き、その様子を書画カメラを使って壁面に投影。このセッションの映像を会場で上映している。

「白老セッション」の会場で、作品の解説をする鈴木ヒラクさん。

「白老セッション」の会場で、作品の解説をする鈴木ヒラクさん。

「今回、自分のなかにあったさまざまなルーツがつながり始めたような感覚があります。小学校の頃、縄文土器の発掘現場があったので、土器のかけらを拾って遊んでいました。考古学に興味を持っていて、やがてはそれが人間がなぜものをつくり始めたんだろうという人類全体のルーツのようなところに関心が向いて、海外や日本の洞窟壁画やストーンサークルを見に行ったりしました。こうした経験に今回アイヌという、もうひとつのルーツが重なった。複数の根っこが1本になっていくような感覚があって、それは自分にとってすごく心地いいことでした」

「白老セッション」で使用された書画カメラ。

「白老セッション」で使用された書画カメラ。

鈴木さんは、自身の創作を通じて人類全体のルーツに目を向けている。アプローチは違っているが、同じく人の創作の起源に強い関心を寄せるのが、〈野生の学舎〉として活動する新井祥也さんだ。森野地区にある廃校を舞台に、この土地の地層から採取し精製した粘土を使って、まちの人々に土面をつくってもらい、それを野焼きして屋外に展示した。

野生の学舎 新井祥也「ホロケナシ − 土地の記憶」。森野地区は「ホロケナシ」と呼ばれていた場所。アイヌ語で大きな川端の木原という意味。かつては集落があったが、現在はほとんどの住民がこの場所を去った。

野生の学舎 新井祥也「ホロケナシ − 土地の記憶」。森野地区は「ホロケナシ」と呼ばれていた場所。アイヌ語で大きな川端の木原という意味。かつては集落があったが、現在はほとんどの住民がこの場所を去った。

野生の学舎 新井祥也「ホロケナシ − 土地の記憶」。森野地区は「ホロケナシ」と呼ばれていた場所。アイヌ語で大きな川端の木原という意味。かつては集落があったが、現在はほとんどの住民がこの場所を去った。

野生の学舎 新井祥也「ホロケナシ − 土地の記憶」。森野地区は「ホロケナシ」と呼ばれていた場所。アイヌ語で大きな川端の木原という意味。かつては集落があったが、現在はほとんどの住民がこの場所を去った。

 

「今回土面をつくったのは、仮面というものが人がものをつくった最初のところにあると思ったからです。そして、仮面をつくらざるを得なかった感覚とはどんなものだろうというところに興味があります。美術という言葉がまだない時代、人間が自然の中で生活していてそこで何を感じていたのか。今回、粘土を探したり、野焼きをするのは僕にとって初めての経験でした。情報なしで素材と出合う。そのなかで出てきた感覚は、どういうふうに人間が世界と出会っていったのかを知る手がかりになると思っています」

新井さんは、個の表現でなく「多様な価値観が混ざり合った集合的な記憶」をたどることによって、人が野生の感覚を持っていた原初の時代へとさかのぼろうとしている。

新井さんは洞爺在住。白老に度々通い合計9回の野焼きを行った。

新井さんは洞爺在住。白老に度々通い合計9回の野焼きを行った。

土地の歴史や人々の営みのルーツについて、「鯨」を媒介として探るアーティストもいる。是恒さくらさんは、国内外で捕鯨文化のフィールドワークをしながら、それを刺繍やドローイングで表したり、リトルプレスにしたりという活動を行っている。2019年には半年間、苫小牧に拠点を起き北海道各地をリサーチした経験もある。

是恒さくら「『ありふれたくじら』のかけら」。商店街にあるcafe 結での展示。(撮影:藤倉翼)

是恒さくら「『ありふれたくじら』のかけら」。商店街にあるcafe 結での展示。(撮影:藤倉翼)

「私は7年ほど鯨の考察をしています。東北から北海道へ北上しながら、鯨に関わった人たちに話を聞いていくと、神の使いとして捉え、捕鯨をしないことを選んだ地域もあります。日本人は捕鯨を行う人たちだと世界から思われていますが、実はいろんな文化があって、その多様さが鯨を通して見えてきます。今回の芸術祭に合わせて、白老にあるアヨロ海岸を訪れました。ここには『尻餅をついた跡』という鯨に関する言い伝えのある地形が残っています(*2)。また近くには鯨の頭というアイヌ語の地名も残っていて、それらの風景を見たときに、郷土資料や語りから知るだけではなく、風景そのものが伝承を物語る説得力があることに気づきました」

*2 英雄が沖で鯨を捕り、それを浜辺で焼き串に刺して焼いていたが、途中で居眠りをしてしまい、焼き串が焼けてしまい鯨が音を立てて落ち、その音に驚いて英雄が尻餅をついた跡が地形として残っているという伝説。

是恒さんは北海道のフィールドワークから7話の短編を制作。〈白老町立図書館〉と〈cafe 結〉にこれらを設置。浜辺でビーチコーミング(浜辺などの漂着物を収集する行為)をするように、まちを回遊しながら物語を拾い集めて欲しいと語った。

是恒さくら「回遊文庫」。白老町立図書館の展示。短編の配布とともに図書館の蔵書から鯨とイルカに関する資料を集めた。

是恒さくら「回遊文庫」。白老町立図書館の展示。短編の配布とともに図書館の蔵書から鯨とイルカに関する資料を集めた。

土地柄とリンクすることで見えてくるもの

トークセッションのテーマとなったルーツについて語るなかで、アイヌ文化に関心を寄せるアーティストが多かった。白老は50年以上も前からアイヌの民俗資料館があり、それが博物館となって文化の保存、普及といった取り組みが続けられ、2020年には「ウポポイ(民族共生象徴空間)」が誕生している。トークを行うなかで、こうした土地柄が、芸術祭を特徴づけているのではないかと思われた。

参加アーティストのなかには、アイヌ文化と正面から向き合う刺繍家、四辻藍美さんがいる。四辻さんは小樽生まれ東京育ち。アイヌ研究家・童話作家であった父の影響でアイヌ刺繍に惹かれ独自に学んだという。

「アイヌ刺繍をやろうと思ったのですが、東京では先生が見つかりませんでした。そこで、ウポポイの前身の博物館に何度も行って、本物の着物を見せていただき、写真を撮らせていただいて勉強しました。私はアイヌ刺繍以外のことには何も興味がなくて、針を持っている時間が一番楽しい。今回声をかけていただいて、白老で見ていただけることがとても幸せです」

四辻藍美「一本の縄から始まる」

四辻藍美「一本の縄から始まる」

このほか白老アイヌ工芸グループの作品展も開催され、地元白老で活躍するアイヌ刺繍作家などの作品にも触れることができる。

同時に興味深いグループ展示となったのは、四辻さん、是恒さん、そしてアートプロジェクト〈iruinai〉が参加した刺繍をテーマにした『糸と布と物語』。四辻さん、是恒さんは海外の先住民から着想を得た刺繍作品を展示。〈iruinai〉は、人類の想像と創造の復権を掲げ、「イル」と「イナイ」の狭間にあるものを各地の先住民文化に学ぶというコンセプトで活動。今回はカナダの北極圏に暮らす先住民イヌイットが制作した壁かけを展示した。

『糸と布と物語』展会場。イヌイットの壁かけは、雪と氷の上での伝統的な生活や動物たち、狩りの様子、伝説などが刺繍とアップリケで表現されている。

『糸と布と物語』展会場。イヌイットの壁かけは、雪と氷の上での伝統的な生活や動物たち、狩りの様子、伝説などが刺繍とアップリケで表現されている。

「イヌイットは、もともとは狩猟をして移動しながら暮らしてきましたが、第二次世界大戦後、カナダが北極圏の領有権を主張し、定住させられてしまいます。狩猟も制限され、獲物の革から衣服をつくることができなくなり、代わりにダッフルコートの生地が支給されるようになりました。その生地で服をつくり、切れ端を利用して始めたのが壁かけづくりで、女性たちの現金収入の手段となっていきました」(〈iruinai〉キュレイター・大西由美さん)

大西さんによると、イヌイットが国家に飲み込まれてしまった状況は、アイヌの人々の歴史にも共通する点という。また、アイヌの歌や踊りのなかに動物の観察から生まれたものがあり、イヌイットもアザラシ狩りの際には動作を真似ながら獲物に近づくということが行われているという。これは、青木さん、伊藤さんが語った『アイヌ神謡集』のなかで、人間と動物が入れ替わるような感覚に近いのではないかと指摘。それぞれのルーツの比較によって、先住民文化への理解が深まる機会となった。

芸術祭初日、会場のひとつとなった虎杖浜の高台で、安全祈願の儀式「カムイノミ」が白老アイヌ協会の協力のもと行われた。 (撮影:藤倉翼)

芸術祭初日、会場のひとつとなった虎杖浜の高台で、安全祈願の儀式「カムイノミ」が白老アイヌ協会の協力のもと行われた。 (撮影:藤倉翼)

伝承と独自の表現の狭間で

トークセッションの後半はアイヌ文化にフォーカスを絞っていった。そのなかで語られた鈴木さんの言葉はとくに印象に残った。

「アイヌの文化は美しい。だからこそ搾取され続けてきた歴史がある。今回、若いアイヌの文化の伝承者のみなさんと、それぞれが置かれている立場について話し合うことができました。伝承とは複数の声を背負うことです。伝承していくのは人間だから、それぞれ独自の表現もあって、そこには葛藤がある。今回、僕は複数の声を背負っているRekpoさんとセッションをしました。それが成立したというのはすごく大きなこと。Rekpoさん自身も新しい扉が開かれたことを喜んでくれました。これを実現させたのは、土地の力だと思っています。この場所はアイヌ文化が根づいているわけですが、それ以前の縄文時代であるとか、さらに古い人間の痕跡があり、それはもしかしたら人間が生まれる以前の痕跡へとつながっていくんじゃないか。音を奏でることと描くことの起源が感じられる、そういう土地の上にいま僕たちはいると思います」

このほか、〈スーパーくまがい〉などに壁画を描いた吉田卓矢さんや、発表する「場」に自分がどのように反応し、人や物の出会いを通じて何ができるのかを考えた梅田哲也さん、白老に住む子どもたちの数を光の球で視覚化した屋外インスタレーションを設置する計画(9月末〜)の石川大峰さんらも、それぞれの視点からの「ROOTS & ARTS」を語ってくれた。

梅田哲也「回声」。今回、当初予定していたプランを変更せざるを得ない状況となった梅田さん。一度、すべてを白紙に戻し会場へと向かう道中で、海に漂着したものや所有者にとって不要になったものを集め、それらを元に作品をつくりあげた。(撮影:藤倉翼)

梅田哲也「回声」。今回、当初予定していたプランを変更せざるを得ない状況となった梅田さん。一度、すべてを白紙に戻し会場へと向かう道中で、海に漂着したものや所有者にとって不要になったものを集め、それらを元に作品をつくりあげた。(撮影:藤倉翼)

 

今回のトークセッションは、さまざまな歴史や文化について語られたが、その大元に目を向ければ、共通するルーツが見えてくるのではないか。そんな期待感とともに終了した。

「ROOTS & ARTS」は、まちなかの白老エリアをはじめ、山あいの森野エリアと海が見渡せる竹浦・虎杖浜エリアの3つが会場になっている。白老という土地の多様さとその歴史とに触れながら、人間の根源的なルーツについて目を向けるチャンスを、数々の作品が与えてくれることだろう。

何人かのアーティストは、この土地との関わりはまだ始まったばかりだと語った。答えを急がずじっくりと関わっていきたいのだそうだ。「ROOTS & ARTS」は回を重ねるごとに深度を増していき、この土地にしっかりと根づく芸術祭として育っていくに違いない。

吉田卓矢「白老の夢」。新鮮な海の幸と山の幸をふんだんに取り揃えたスーパーくまがいに吉田さんは壁画を描いた。店主は「まるで以前からここにあったかのようにピッタリ」と笑顔で語った。

吉田卓矢「白老の夢」。新鮮な海の幸と山の幸をふんだんに取り揃えたスーパーくまがいに吉田さんは壁画を描いた。店主は「まるで以前からここにあったかのようにピッタリ」と笑顔で語った。

大黒淳一「光の矢を放つ」。2016年に役目を終えたアヨロ鼻燈台からLEDレーザーシステムを使って空へ光を投射。アイヌの星の伝承を切り口に、ルーツをたどり過去・現在・未来を表現した。

大黒淳一「光の矢を放つ」。2016年に役目を終えたアヨロ鼻燈台からLEDレーザーシステムを使って空へ光を投射。アイヌの星の伝承を切り口に、ルーツをたどり過去・現在・未来を表現した。

information

ROOTS & ARTS SHIRAOI 2022-白老文化芸術共創-

会期:2022年8月27日〜10月10日

会場:北海道白老町内各所

休場日:月曜(祝日を除く、場所により異なる場合あり)

料金:無料

Web:ROOTS & ARTS SHIRAOI 2022-白老文化芸術共創-

writer profile

Michiko Kurushima

來嶋路子

くるしま・みちこ●東京都出身。1994年に美術出版社で働き始め、2001年『みづゑ』の新装刊立ち上げに携わり、編集長となる。2008年『美術手帖』副編集長。2011年に暮らしの拠点を北海道に移す。以後、書籍の編集長として美術出版社に籍をおきつつ在宅勤務というかたちで仕事を続ける。2015年にフリーランスとなり、アートやデザインの本づくりを行う〈ミチクル編集工房〉をつくる。現在、東京と北海道を行き来しながら編集の仕事をしつつ、エコビレッジをつくるという目標に向かって奔走中。ときどき畑仕事も。http://michikuru.com/

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