麩焼きせんべい〈景〉3枚 各1620円
パッケージに瀧本さんの写真が三十三間堂の名で親しまれる蓮華王院の近くで、慶応元年から和菓子づくりを行う京菓匠〈七條甘春堂〉より、写真家の瀧本幹也とのコラボレーション菓子が発売されています。
今回発売されたのは、パッケージに瀧本さんの美しい写真がプリントされた「麩焼きせんべい」。
麩焼きせんべいは、古くからお茶人に愛される京菓子。米と和三盆、水のみを使い、ほのかな甘さのある、さくっとしたおせんべいです。
また京菓子の包装紙や掛紙のデザインは、昔から当時のアーティストが手がけ、時代の文化を反映するものでもありました。その伝統を受け継ぎ、今回瀧本さんの写真をパッケージにプリント。春夏秋冬、各季節の風情漂う、4パターンが展開されました。この中には、昨今撮影された京都の風景もあるそうです。
〈山笑う〉
〈夏来る〉
〈山粧ふ〉
〈山眠る〉
お煎餅のデザインは、瀧本さんの作品のイメージに合わせ、〈山笑う〉は、春の花と花に集まる蝶を、〈夏来る〉は、俵屋宗達や尾形光琳が描く波の幻想的で洗練された造形をイメージ。〈山粧ふ〉は、秋の色とりどりに紅葉し、木から舞い落ちる木の葉を、〈山眠る〉は、冬の静かで銀白の雪山や霜ばしらがデザインされました。
アートディレクションを担当した関本明子さんは、おせんべいが軽やかなので、視覚と食感にコントラストが出るようにと、全体的にシャープなデザインにしたといいます。
オンラインにて販売されているので、気になる方はぜひ覗いてみては?
information
七條甘春堂
Web:七條甘春堂 公式サイト
*価格はすべて税込です。
writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。