「ローカルのルーツは土壌(SOIL)から見つかる」をコンセプトに、先日広島県の瀬戸田にオープンした注目施設〈SOIL SETODA〉。
そんなSOILシリーズの2号目となる〈SOIL NIHONBASHI〉が2021年12月に東京・日本橋にオープンしました。
築38年のオフィスビルをリノベ同施設は、日本橋小舟町の堀留児童公園に隣接した築38年のオフィスビルを一棟リノベーションし、都市とローカル(地域)で活動する人の拠点として機能します。
再開発で都市化が進む東京はローカルとかけ離れたイメージですが、日本橋エリアは町人文化の中心地としての伝統が深く残り、五街道の発着点だったという特性からも、日本中の「ローカル」を感じることができる地と、〈SOIL NIHONBASHI〉は定義。
「入居者=共同運営者」1階は、地域の子どもたちが駆け回る緑豊かな児童公園に隣接したカフェベーカリー〈Parklet Bakery(パークレット ベーカリー)〉を併設。2階以上は公園ビューのコーポラティブオフィスとなっています。
このコーポラティブオフィスは、一ヶ月から利用可能で、2階はフリーアドレス、固定席などのプランを用意したラウンジ、3階以上は50平米〜の個室区画。
「入居者=お客様」というフルサービスのシェアオフィスではなく、「入居者=共同運営者」であり入居者同士が自治(コーポラティブ/CO-OPERATIVE)しながら繋がる「コーポラティブオフィス」と定義し、入居者の得意分野や専門分野を生かしたイベントの自主企画・発足を促し、多様かつ強固な顔の見えるスモールコミュニティ醸成を目指していくそう。
現在、尾道市瀬戸田、福島、軽井沢、富山、北杜や白樺湖など、全国各地の魅力的なローカルと深い繋がりのある企業や団体が入居予定。なんだかわくわくするオフィスですね。
イベントやマルシェも定期開催また、「公園を拡張する役割を担いたい」という想いから、施設から公園へ自由に出入りできるのも魅力的!
施設内のギャラリーやイベントスペースを公園とつなげ、入居企業が繋がる各ローカルから農家やクラフトマンが出店するマルシェ、地域の子どもたちや家族に向けたワークショップやカルチャーイベントを開催し、まちに学びと発見の場を生み出していくそうです。
アメリカの名店で修行を積んだ天然酵母ベーカリー1階の〈Parklet Bakery〉は、地元の有機食材を用い「カリフォルニアキュイジーヌ」を確立した名店である〈Chez Panisse〉や、サンフランシスコの〈Tartine Bakery〉などで経験を積んだアメリカ人夫婦JJ & Kate監修による、サワードウブレッドを始めとした天然酵母のベーカリー。
天然素材を活かした焼きたてのパンだけでなく、丁寧に関係を築いた農家さんから仕入れた野菜を使ったメニューもラインナップします。堀留児童公園側に広く開口部をとった店内は、ペットも入店可能。 店名の「Parklet(Park-let / パークレット)」は小さな公園、憩いの場、坪庭の意味。カフェベーカリーと公園との接面に家具やアートを設置することで、公園のような公共性の高い空間として利用される場所になって欲しいという思いが込められています。
また、コーヒーの栽培方法を見つめ直し、土壌の再生と気候変動問題への寄与をミッションに掲げて発足した〈Overview Coffee〉のコーヒーも販売。
日本各地に広がるSOILシリーズSOILシリーズは、瀬戸田や日本橋だけでなく、京都や長野にも系列施設を展開予定だそう。SOILを中心に広がるローカルでクリエイティブな輪、今後も要注目です。
information
SOIL NIHONBASHI
住所:東京都中央区日本橋小舟町14-7
アクセス:東京メトロ銀座線三越前駅徒歩7分、東京メトロ日比谷線人形町駅徒歩6分
Web:SOIL NIHONBASHI 公式サイト
SOILWORK募集プラン
・2階 フリーアドレス会員:20000円〜/月(税抜)
・2階 固定デスク会員:30000円〜/月(税抜)
・3階 個室区画:満室
・4階 個室区画:満室
・6階 個室区画:約50平米区画×2区画 募集中
※賃料等諸条件はお問い合わせください。
(お問い合わせ先:info-nihonbashi@soilis.co)
writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。