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お米農家ならではの “秘密のおやつ” 稲穂でつくる「ポップライス」

  • 2021年11月12日
  • コロカル

こんにちは。「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

我が家では毎年、自分たちが食べる1年分のお米を自給しています。6月に田植えをしてから、草刈り・棚田の石垣の修理・猪の侵入防止柵の補修と、定期的にお手入れをしながら、先日やっと収穫までたどり着きました。

我が家が実践している昔ながらのお米づくりは、収穫したお米を数週間かけて天日干しして乾燥させます。詳しい内容は前回の記事で。

雨が降ると、追加で2〜3日は干さないと乾燥しないので、稲刈りをしてからは毎日天気を気にする日々。

女の子が稲穂を眺めている様子

小さな現場監督による、お米チェック。

振り返れば、台風や雨が続いた年は、1か月以上干していたときもありました。ほかの田んぼがお米を収穫してしまうと、天日干ししているのは我が家だけになり、餌をずらりと並べたような田んぼは、猪やスズメたちの格好の的になります。

今年もちょこちょこと猪に侵入され、そのたびに猪対策の柵を修復したりとハラハラしっぱなしの期間ではありましたが、やっとこさ天日干しを終え、無事収穫できました。

女の子と農作業の年配女性が収穫した稲穂の中で笑い合う様子

脱穀作業の合間に、ご近所さんとおやつタイム。

苦労して育てた新米の味は、もうたまらなくおいしい! とっておきの土鍋で炊けば、ツヤツヤ、もちもち、そしてフワフワ。フレッシュなお米が口の中でプリプリはじけて、噛み締めるたびに風味が増していきます。「お米づくり、がんばってよかった!」としみじみ感じる瞬間です。

天日干ししている稲と女性の写真

収穫を待つお米たちとシェアメイト。

お米農家ならではのお楽しみ!  稲穂でつくる「ポップライス」

ピッカピカの新米を炊いて食べるのももちろんおいしいのですが、私の密かな楽しみは、籾(もみ:お米を包んでいる殻)つきのお米、つまり稲穂でつくる「ポップコーン」ならぬ「ポップライス」! 

ポップライスは、簡単にいえば“ポン菓子”のようなものです。ポン菓子は専用の機械がないとつくれませんが、籾がついたままのお米が手に入ればおうちで簡単にポップライスをつくることができます。

籾付きのお米の写真

稲穂についている、この籾つきのお米を使います。

なぜ「籾つき」なのかというと、そのヒントは「圧力」にあります。

籾つきのお米を炒ると、お米の中の水分が熱膨張によって高温高圧状態となり、お米は数倍にも膨張します。体積が限界に達すると、籾をやぶって破裂。ポップコーンのようにはじけた形のポップライスができあがるのです。籾がないと「高温高圧状態」にならないので、お米はただの「炒り米」になってしまいます。

稲穂はなかなか手に入らないので、ゲットした人だけが楽しめる秘密のレシピ。この“特別感”も味のうちです。

フライパンの中でポンポンとはじけるポップライスは、つくるのも食べるのも楽しいので、ぜひ親子で試してみてくださいね。

イラスト。1.フライパンに油と塩を入れて温める。2.籾付きの米を丸ごと入れて、焦げないように揺する。お米が弾けるので、蓋をするとやりやすいです。3.お米が弾けなくなったら、お皿に移して完成!アツアツで食べてね!

<つくり方>

(1)フライパンに油を敷く(たっぷり目がおいしい!)

(2)籾つきのお米を入れて、焦げないように振りながら中火で炒る

(3)ポンポンとお米がはじけるので、飛び散らないように注意。フタを上手に使ってみてください

(4)味つけしてできあがり! 

フライパンを揺すると、籾の中からフワフワにはじけた白いお米が飛び出してきます。その姿は、まるで小さなポップコーン! 口に含むとサクサクと香ばしく、食べる手が止まらなくなります。食感は軽く、おかき・あられとコーンフレークとポップコーンを混ぜたような風味。

フライパンで炒っている籾付きのお米の写真

ポップコーンのようにはじけるお米。

しょっぱくしても、甘くしても、サラダやスープに振りかけてもおいしい、万能食材のできあがりです。

・油の代わりにバターを入れて、バター醤油味に

・カレースパイスを振りかければ、ビールが進む簡単おつまみに

・シナモンやお砂糖をかければ、やさしい味のおやつに

・チョコレートで固めて、お米のパフ入りチョコレートも

無農薬のお米なら、(気にならない方は)籾ごと食べてしまっても大丈夫。お好みの味でつくってみてください。

完成したポップライスの写真

見た目は小さめのポップコーン。軽い口当たりがおやつにぴったり。

籾つきのお米が手に入りやすいのは、新米を収穫する「今」のタイミング。友人や親戚がお米をつくっている、という方は、ちょっとだけ「籾つき」のお米を譲ってもらうのもアリかもしれません。お米がはじけて、倍以上の大きさになるので、少量で大丈夫。

籾つきのお米をゲットしたら、ぜひ試してみてください。

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いとしまシェアハウス

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CHIHARU HATAKEYAMA

畠山千春

はたけやま・ちはる●新米猟師兼ライター。3.11をきっかけに「自分の暮らしを自分でつくる」活動をスタート。2011年より鳥を絞めて食べるワークショップを開催。2013年狩猟免許取得、狩猟・皮なめしを行う。現在は福岡県にて食べもの、エネルギー、仕事を自分たちでつくる〈いとしまシェアハウス〉を運営。2014年『わたし、解体はじめました―狩猟女子の暮らしづくり』(木楽舎)。第9回ロハスデザイン大賞2014ヒト部門大賞受賞。ブログ:ちはるの森

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