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種と農について考え、在来種を味わう“9日間の祝祭”

  • 2021年9月3日
  • コロカル

在来種をテーマにした、同時多発の新しい試み

〈種と旅と〉は種と農について共に考え、それぞれの土地の在来種を味わう9日間の祝祭です。

9月4日から12日までの期間中、全国津々浦々、69店舗の飲食店と9店舗の八百屋、15組の料理家・作家が参加します。

在来種の野菜やその土地の伝統食などを味わい、食を通じて種と農について考える試みです。

「種と旅と」公式HPはこちら。

9月4日から開催される〈種と旅と〉。69店舗の飲食店と9店舗の八百屋、15組の料理家・作家が参加する9日間の祝祭。

「この試みは、1か所に集まる従来のマーケットではありません。

全国あちこちで、同時多発的に、日本中の料理人、農家、八百屋がつながりその土地の在来種、伝統食を味わう9日間の祝祭です。

僕らも種も、悠久の旅を経て、今ここにいます。

野菜たちが辿ったその旅の軌跡、種を継ぐ農家たちの想い、風土に根付いた技術と多様性をともに味わう

そんな時間になりますように」(種と旅とHPより)

発起人は、神奈川県横浜市を拠点にする〈青果ミコト屋〉と、長崎県雲仙市でオーガニック直売所を営む〈タネト〉。

2020年の冬に〈種と旅と〉は始まり、今回が2回目の開催となります。

青果ミコト屋の代表・鈴木鉄平さん(前列左)、山代徹さん(前列右)。ミコト屋は、2020年4月に横浜市青葉区に初の実店舗となる〈MICOTOYA HOUSE〉をオープン。日本各地の食材でつくられるクラフトアイスクリームの〈KIKI NATURAL ICECREAM〉も併設。

青果ミコト屋の代表・鈴木鉄平さん(前列左)、山代徹さん(前列右)。ミコト屋は、2020年4月に横浜市青葉区に初の実店舗となる〈MICOTOYA HOUSE〉をオープン。日本各地の食材でつくられるクラフトアイスクリームの〈KIKI NATURAL ICECREAM〉も併設。

青果ミコト屋は「旅する八百屋」として全国を巡り、各地で生産される自然栽培を中心としたおいしい野菜を全国各地へ定期宅配している八百屋です。

今年の4月にオープンしたばかりの〈MICOTOYA HOUSE〉には、日本が誇る素晴らしい生産者さんから届く、旬の青果が並びます。

左からタネトの代表・奥津爾さん、奥津典子さん。(写真:栗田萌瑛)

左から〈タネト〉の代表・奥津爾さん、奥津典子さん。(写真:栗田萌瑛)

青果ミコト屋と共に世話人として〈種と旅と〉を主催しているのがオーガニック直売所の〈タネト〉。オーガニックベースを主宰する奥津さんご夫婦が、東京から雲仙に移り住んだ後に2019年秋から営む直売所です。

タネト店内。無農薬・無化学肥料の野菜以外にも器や加工食品、本なども扱っている。(写真:栗田萌瑛)

プラスチックやビニールを極力使わないように、野菜はそのままか新聞紙などで包んで陳列するなど工夫がされている。(写真:栗田萌瑛)

西洋カボチャにはない、しっとりとした喉ごしと上品な甘さが特徴の勝間南瓜。(写真:栗田萌瑛)

 

日本各地で志同じくする仲間が集い、農家や八百屋だけでなく料理人や作家までも巻き込み、農と人をつないでいくーー。

種が風に乗って旅をしその土地で芽を出すように、「種と旅と」は広がり始めます。

在来種を守ることは、食べること

種採り農家の岩崎政利さん。40年の長きに渡り夫婦で種を継いできた。(写真:繁延あづさ)

種採り農家の岩崎政利さん。40年の長きに渡り夫婦で種を継いできた。(写真:繁延あづさ)

〈種と旅と〉でキーワードになる「在来種」。

その地域に古くから自生する在来種を知る上で、種採り農家の岩崎さんは欠かせない人物だといいます。

岩崎さんが雲仙の畑で育てる在来種・固定種の野菜は80種類にもなるのだそう。類を見ない数の多さと豊かな品種で、日本のみならず海外からも注目され、多くの人に影響を与える存在なのです。

日本の有機栽培の割合は全体の作付面積の1%以下。なかでも在来種は0.01%にも満たないだろうと言われている。(写真:繁延あづさ)

日本の有機栽培の割合は全体の作付面積の1%以下。なかでも在来種は0.01%にも満たないだろうと言われている。(写真:繁延あづさ)

“土地の在来種を味わうこと”。

それは私たちのルーツ、食文化の再発見につながります。今や大きな割合を占める外来種や慣行栽培による農作物の流通により、古来から日本の各地に根付いていた独自の食文化が失われつつあります。

黒田五寸人参の種採りの作業。(写真:繁延あづさ)

黒田五寸人参の種採りの作業。(写真:繁延あづさ)

在来種をふだんの暮らしの中に生かし続けることは簡単ではありません。しかし作り手がいること、食べ手がいることでそれは成り立つのだといいます。食べることこそがその種を守ることにつながっていくのです。

料理人それぞれが、風土に向き合う

在来種はもちろん、季節の食材を使った自由な発想のメニューがお店ごとに展開される。(写真:繁延あづさ)

在来種はもちろん、季節の食材を使った自由な発想のメニューがお店ごとに展開される。(写真:繁延あづさ)

種と農と向き合い、豊かに表現する9日間。

それぞれのお店、料理人、作家の方々が自由な文脈でさまざまな発信をしていきます。

コンセプトは「風土に根差したもの」。在来種を使った料理、営々と継がれてきた伝統の技術、その土地にしかない郷土料理など。

各料理人がフリースタイルで「風土」というテーマに向き合います。

在来種の味わいを感じるだけでも貴重な食の体験になるはず。(写真:繁延あづさ)

在来種の味わいを感じるだけでも貴重な食の体験になるはず。(写真:繁延あづさ)

「種」を真ん中に、農家、八百屋、レストラン、料理人、その土地に暮らす人たちがつながるこの取り組み。

自然破壊や気候変動が社会問題となる現代。

「種と旅と」を通して、知り、体験し、考えることで未来がよりよい方向へ変化していくきっかけになるのではないでしょうか?

9月4日からはじまる〈種と旅と〉は、種と農について考え、在来種を味わう“9日間の祝祭”。

「種と旅と」はSNSを中心に情報を発信しています。

ぜひインスタグラム@tanetotabitoをフォロー、または #種と旅と をチェックしてみてくださいね。

また、お店で提供される料理の内容や催しについての詳細は、各店のアカウントやHPでご確認を。

トークも目白押しなのでそちらも楽しみです。

 

■インスタライブ予告

〈はじまりの八百屋トーク〉9月3日(金)19:00〜20:00青果ミコト屋/鈴木鉄平、山代徹タネト/奥津爾

〈風土と素材、風景と料理〉9月5日(日)19:00〜20:00monk/今井義浩タネト/奥津爾

〈岩崎政利さんに訊く〉9月8日(水)19:00〜20:00農家/岩崎政利ビアード/原川慎一郎

〈台所から種を蒔く〉9月10日(金)19:30〜20:30野村友里青果ミコト屋/鈴木鉄平、山代徹

〈種を継ぐ農家、今と未来〉9月11日(土)17:00〜18:00田中たねの農園/田中遼平タネト/奥津爾

種と農の新たな魅力と出合える祝祭が、まもなく始まります。

風土に根差したかけがえのないものに気づき、分かち合う9日間になることでしょう!

information

種と旅と

Web:公式サイト

インスタグラム:@tanetotabito

information

青果ミコト屋

Web:旅する八百屋 青果ミコト屋

インスタグラム:@micotoya

information

タネト

Web:雲仙で、オーガニック直売所 タネトをはじめます_オーガニックベース

インスタグラム:@taneto_unzen

writer profile

Mayo Hayashi

林 真世

はやし・まよ●福岡県出身。木工デザインや保育職、飲食関係などさまざまな職種を経験し、現在はフリーランスのライターとして活動中。東京から福岡へ帰郷し九州の魅力を発信したいとおもしろい人やモノを探しては、気づくとコーヒーブレイクばかりしている好奇心旺盛な1984年生まれ。実家で暮らす祖母との会話がなによりの栄養源。

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