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身近な“夏の野草”でつくろう! 虫刺されなどに効く、手づくり「チンキ&軟膏」

  • 2021年7月23日
  • コロカル

こんにちは。「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

はじめに

みなさま、お久しぶりです! 妊娠、切迫早産、育児と、環境や体調の変化のため連載をお休みしておりましたが、体調が回復してきたため、連載を再開することとなりました。約2年ぶり。ドキドキしつつも、こうして記事が書ける喜びをあらためて噛み締めています。元気に仕事ができるって、本当に幸せなことだー! 

そして、出産がこんなにも命がけだということも、体験するまで知りませんでした。全世界の母みんなを抱きしめたい。出産については、いつか記事にできたら。

突然の休載にもかかわらず、待ってくださっていた読者のみなさま、復帰回も丁寧にサポートしてくださったコロカル編集部のみなさま、本当に本当にありがとうございます。また今月から、よろしくお願いいたします! 

桜満開の中で笑顔をみせる、畠山千春さん、ご主人のコーイチさん、娘さんのショット

安心して使える、手づくり虫刺され薬のススメ

キャンプにバーベキュー、ハイキングなどのアウトドアが楽しい季節になってきました。そこで気になるのが、外出時の虫刺され。「安心して使える虫刺され薬を手づくりしたい」という方のために、道端に生える“夏の野草”で簡単につくれる「虫刺され薬」を紹介します。

ドクダミ、ツユクサ、アサガオ、オオバコ、ヨモギ。ここで紹介する野草は、生葉を揉んで患部に擦りつけるだけで効果があるので、出先で急に虫に刺されちゃった、というときなどに覚えておくだけでも役に立つかもしれません。

それでは、さっそく身近な夏の野草たちを紹介していきましょう。

かゆみ止めに大活躍! 夏の野草でつくるチンキ3種

左から、アサガオの葉、ドクダミ、ツユクサの画像

左から、アサガオの葉、ドクダミ、ツユクサ。

今回は、虫刺されに効果のある野草でチンキ(アルコール漬け)をつくります。野草の有効成分を抽出しつつ、長期保存できるのがよいところ。つくり方は簡単、35%以上のアルコールに漬けるだけ。つくってから1週間程度で使えます。長期保存したい場合は、アルコール度数40%以上のウォッカなどを使うのがおすすめ。

チンキにぴったりの夏の野草を、庭から探してみました。

瓶に野草をギュッと詰める様子

野草はギュギューッと詰めてエキスを出しましょう。

■ドクダミ

ドクダミの群生写真

湿気た場所が好きなドクダミ。

かゆみ止めはもちろん、独特な香りが虫除けにもなるといわれる万能の野草、ドクダミ。この植物の殺菌作用はとても強力で、湿疹・ニキビ・とびひなどのお肌のトラブル解消に効果があるとされ、生葉をお風呂に入れると、あせもも改善されるそうです。

個人的には、効き目No.1はドクダミ。びっくりするくらい、かゆみがすっとおさまります。我が家の夏の常備薬ですね。

ちなみにドクダミの花は美白効果があると聞いたので、花だけを集めてホワイトリカーに漬けたものを化粧水としても使っています(私は地黒で日焼けしやすいので、説得力がないかもしれませんが……笑)。

■ツユクサ

青い花を咲かせたツユクサの画像

花は朝開いて午後にはしぼむので、ツユクサを探すときは午前中がおすすめ。

先端に咲くハート形の青い花が目印のツユクサは、庭先や道端など、湿った場所を好んで成長します。虫刺され・あせも・消炎・解熱・下痢止めなどの効能があるそうです。

庭に出てツユクサを探したら、あれ? ない。よく見ると鶏たちがおいしそうに食べていました。人間も、やわらかい若葉は味噌汁、おひたし、ごま和えなどで食べられます。

ツユクサを食べる鶏たちの画像

鶏を放し飼いにしていると、大切な薬草が食べられることも……。

ツユクサのチンキは、ラム酒のような不思議な甘〜い香り。かゆみがおさまるのはもちろん、「スーッとした清涼感が気持ちいい!」と、シェアメイトのにちかちゃんイチオシです。

■アサガオ

植物にまで絡みつくアサガオの画像

もはや雑草と化しているアサガオ。育てている野菜すら、絡みついて枯らせてしまう恐ろしさ。

夏の花といえば、アサガオ。子どもの頃、誰もが育てたことがあるであろう、とても身近な植物です。

日本では民間療法に使われる薬草として古くから親しまれており、小説家の志賀直哉の随筆『朝顔』にも「葉が毒虫に刺された時の薬になる」と書かれています。「蚊や蟆子(ブヨ)は素より、蜈蜙(ムカデ)でも蜂でも非常によく利く」のだそうで、観賞用よりも薬として育てていた、とのこと。

我が家の庭にも強力な繁殖力で増えに増えて困っていたアサガオがあったので、草刈りついでに葉を集めてホワイトリカーに漬けてみました。

香りは、ツンと青臭い。そして、塗ると確かにかゆみがおさまる……! けれど、少しピリッとした刺激を感じます。お肌が敏感な人は加水して薄めたほうがいいかも。

紫の花を咲かせたノアサガオの画像

こちらはノアサガオ。毒性は低いですが、種子は有毒なので注意。

【注意!】アサガオの種には毒があり、強力な下剤作用があるので、チンキも誤飲しないようご注意ください。また、ラッパ型の花を咲かせるチョウセンアサガオはナス科で、アサガオとは別の品種です。花・根・葉・種に毒性があり、中毒を起こす可能性があるため絶対に使用しないでください。

じっくり治す、野草のバーム2種

湯煎にかけている最中のバームの画像

野草を使った手づくりバーム(軟膏)も、いざというときに役立ちます。チンキが「すぐ効く」とすれば、バームは「じっくり効く」という感じでしょうか。有効成分が患部にとどまり、さらに保湿・抗菌してくれるので、虫刺されだけでなく、切り傷や、ちょっとした火傷にも有効です。

湯煎してくたっとなった野草バームの画像

野草はギュウギュウに。湯煎するとくたっとするので、いっぱい入れても大丈夫。

<バームのつくり方>

・オリーブオイル:100ミリリットル

・ミツロウ:15〜20グラム(オイルに対して15〜20%くらい)

・野草:オイルに浸かる分だけ。できるだけたっぷり。

(1)容器にオイルとちぎった野草をたっぷり入れて、10〜20分湯煎。エキスを抽出します。

(2)(1)を濾してオイルだけを取り出し、ミツロウを加えてさらに湯煎。

(3)容器に入れて完成! 

■オオバコ

オオバコの群生画像

繁殖力が旺盛で丈夫、人に踏まれてもびくともしない雑草の代表格、オオバコ。あえて人通りの多い場所に生えて、ほかの植物との生存競争を生き抜いてきたタフな植物です。

消炎・鎮静・抗菌・止血作用があり、漢方としても使用されるほど薬効成分が含まれています。虫刺されや、ちょっとした切り傷・打撲などに。

■ヨモギ

ヨモギの画像

夏ともなると、木のように大きく生い茂るヨモギ。日当たりのいい川原や、家の塀沿いなどに生えることが多いです。葉の裏には白い産毛のようなものが生えていて、手で揉むとヨモギ独特の強い香りがします。

民間療法には欠かせない、日本の代表的な薬草で、止血・かぶれ・かゆみ・火傷などに効果があります。我が家はなにかあるとだいたいこれ。娘(1歳)のおむつかぶれにも使っています。

小さな缶ケースにつめたバームの画像

ミツロウの量を調整してお好みのやわらかさに。多いとかために、少ないとやわらかくなります。

さて、これまで紹介した野草、お家の近くでいくつ見つけられるでしょうか。駐車場の隅に、花壇の脇に、川原に……目を凝らしてみれば、まちなかでも意外と生えているものです。

好みの野草をミックスして自分だけのオリジナルチンキ&バームをつくってみるのも楽しいですよ。精油を入れて、お気に入りの香りをつけてもいいかもしれません。

いつもは買っている虫刺され薬に軟膏。この夏は、思い切って手づくりに挑戦してみませんか? 

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「5種類のハーブでつくる、体にやさしい虫よけ薬」オリジナルキットのイメージ画像

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試してみたい方はこちらからどうぞ! 

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CHIHARU HATAKEYAMA

畠山千春

はたけやま・ちはる●新米猟師兼ライター。3.11をきっかけに「自分の暮らしを自分でつくる」活動をスタート。2011年より鳥を絞めて食べるワークショップを開催。2013年狩猟免許取得、狩猟・皮なめしを行う。現在は福岡県にて食べもの、エネルギー、仕事を自分たちでつくる〈いとしまシェアハウス〉を運営。2014年『わたし、解体はじめました―狩猟女子の暮らしづくり』(木楽舎)。第9回ロハスデザイン大賞2014ヒト部門大賞受賞。ブログ:ちはるの森

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