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小豆島ハイキング! 景色を楽しみながら遍路道を歩く

  • 2021年3月29日
  • コロカル
お遍路歩いてみたいけど、どうすればいいの?

小豆島でもあちこちで桜の花が咲き始めました。今年も春がやってきます。

ちょうど1年前のいまごろ、新型コロナウイルスの影響で子どもの学校が急にお休みになってしまい、学校には行けない、遊びにも行けない、これじゃひきこもりになっちゃう。と悩みました。そのときに、「そうだ! こんなときこそ島を歩こう!」と思いたち、友人たちと一緒に小豆島のお遍路道を歩き始めることに。

小豆島の桜は自然のなかにある。桜と山。桜と海。そんな景色を眺めながら歩くのが楽しい。

小豆島の桜は自然のなかにある。桜と山。桜と海。そんな景色を眺めながら歩くのが楽しい。

「お遍路」といえば四国が有名ですが、実は小豆島にも八十八か所の霊場(お寺や庵など)があり、その霊場をまわる遍路道があります。小豆島遍路は、四国遍路に比べて距離が短く、全行程で150キロほど(ちなみに四国遍路は10倍の約1500キロ)。ひたすら長い距離を歩くというよりも、海や山など美しい景色を楽しみながら歩けます。

山の中の遍路道。ハイキングとしても楽しめます。

山の中の遍路道。ハイキングとしても楽しめます。

歩いていると、ぱっと美しい景色が広がったりする。

歩いていると、ぱっと美しい景色が広がったりする。

お遍路いいなぁ、歩いてみたいなぁと思っていても、

いったいどこからスタートしたらいいんだろう? 白い服を着ないといけないのかな? 何か必要なものはあるのかな? 

わからないことが多くて、そもそもスタートできない。なんて人が多いんじゃないかと。

とにかく歩き始めてみる! 私たちはまず「小豆島霊場総本院」に行きました。

小豆島霊場総本院と文字だけ見ると、なんだかすごそうな場所で簡単には行けなささそうな感じがしますが、受付みたいな場所があって、「これから遍路してみたいんです」と相談すればいろいろと教えてくれます。

そこでまずは「納経帳(のうきょうちょう)」と「納札(おさめふだ)」を購入。納経帳は、般若心経などのお経を唱えたり、写経を納めたり、奉納経した印として、御朱印を押してもらう冊子。納札は、各霊場を参拝したときに納める紙札で、自分の名前、参拝日、裏には願いを書きます。

このふたつと、遍路用の詳細な地図「小豆島八十八ヶ所巡拝 おへんろ道案内図」、お賽銭を用意。

納経帳と納札。ちなみに納札は巡拝回数によってお札の色が変わります。巡礼70回以上からは錦のお札で納めてもよいそう。

納経帳と納札。ちなみに納札は巡拝回数によってお札の色が変わります。巡礼70回以上からは錦のお札で納めてもよいそう。

この「小豆島八十八ヶ所巡拝 おへんろ道案内図」なくしては歩けない。各お寺からお寺までの距離なども書いてあります。

この「小豆島八十八ヶ所巡拝 おへんろ道案内図」なくしては歩けない。各お寺からお寺までの距離なども書いてあります。

本格的にお遍路をしたい場合は、白衣(はくえ)や杖、経本など、ほかにも用意したほうがいいものがあります。

でも、あるお寺の住職さんも言っていたのですが、「まずは気軽に歩いてみたらいい。お経も完璧に唱えられなくてもいい。まずは歩いてみる。歩いてお寺をまわっていくなかで少しずつ遍路のことを知っていく。知りたくなっていく。そのときに必要なものをそろえていけばいい」と。

だから私たちは、いつもの服で歩きやすいスニーカーを履いて、リュックには地図と納経帳と納札とお賽銭を入れて、見た目はハイキングみたいな感じで歩いています。

地図を見ながら、次のお寺まで2.5キロだよ〜と確認しながら歩く。

地図を見ながら、次のお寺まで2.5キロだよ〜と確認しながら歩く。

見た目はハイキング。いまの私たちにはこれくらいのスタイルで遍路道を歩くのがちょうどいい。

見た目はハイキング。いまの私たちにはこれくらいのスタイルで遍路道を歩くのがちょうどいい。

では、どこから歩き始めようか?霊場には「第1番 洞雲山」など番号がついているのですが、1番から順番に歩いてまわっていこうとすると、時代を経て場所が移動した霊場などもあって、難しい。

小豆島霊場会のWebサイト『小豆島八十八ヶ所めぐり』には、「どこから始めても、どのような順番で廻っても間違いではありません」と記載があります。私たちは小豆島霊場総本院から歩き始め、まずは「第57番 浄源坊」へ。

一番最初に訪れた「第57番 浄源坊」。無人の小さな庵もいくつかあります。

一番最初に訪れた「第57番 浄源坊」。無人の小さな庵もいくつかあります。

全長150キロを何日かけて歩くか。それは人によってさまざまですが、目安として、普通歩き遍路で7日、ゆっくり歩き遍路で10日。

私たちはもっとスローペースで、1回でだいたい7キロくらい歩いてます。ここからここまで歩こうと決めて、先にゴール地点に車を1台停めておいて、スタート地点にもう1台の車で向かってから、歩き始めます。この1年で6日歩いて3分の1くらい来ました。

このペースだと全部歩ききるのに3年以上はかかりますね。でもそれくらいのペースでいいんです(笑)。歩きたいなと思ったときに、みんなの予定をあわせて歩く。期限が決まっているわけでもないし、遍路道はなくならないし。

よく見てみると、島のあちこちの電柱や家の塀などに「遍路道→」のシールや小さな案内板がついてます。

よく見てみると、島のあちこちの電柱や家の塀などに「遍路道→」のシールや小さな案内板がついてます。

私たちは島で暮らしていますが、例えば小豆島に旅行に来るたびに少しずつ歩くっていうのもいいなと思います。「小豆島遍路旅、全20回プラン!」みたいな。コンプリートするのに小豆島に20回来ないといけないですけどね。そういう旅のかたちもおもしろいな。

「般若心経」「本尊真言(ほんぞんしんごん)」「光明真言(こうみょうしんごん)」などを順番に読経します。

「般若心経」「本尊真言(ほんぞんしんごん)」「光明真言(こうみょうしんごん)」などを順番に読経します。

納経帳に御朱印を押してもらいます。

納経帳に御朱印を押してもらいます。

小豆島のことをより深く知り、いろんな人と出会おうと思ったら、歩き遍路ってすごくいいきっかけだと思うんです。普段行かないような山の中や集落の奥のほうまで入っていったりもするし。遍路の途中で、カフェやパン屋さんに寄ったりとかそんな楽しみも加えたりしてもいいし。

どなたかツアー会社の方、「小豆島ハイキング〜遍路道を歩く旅〜全20回」企画おすすめです(笑)。

山の中の遍路道、途中でおやつ休憩。

山の中の遍路道、途中でおやつ休憩。

山の中でひっそりと咲いてる花がきれいなんです。これはヤマツツジ。

山の中でひっそりと咲いてる花がきれいなんです。これはヤマツツジ。

春は、お遍路のベストシーズン! 花見遍路なんて最高。各お寺で美しい桜の木が出迎えてくれたり、桜の木の下を歩く遍路道もあったり。小豆島遍路、小豆島ハイキング、それぞれの好きなスタイルで小豆島を歩きましょ。

information

HOMEMAKERS 

住所:香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1

営業時間:土曜のみ 11:00〜17:00(L.O. 16:00)

https://homemakers.jp/

writer profile

Hikari Mimura

三村ひかり

みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。https://homemakers.jp/

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