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「地域を元気にしたい」青森県・弘前で、“りんごの葉だけ”でできたお茶がデビュー!

  • 2020年2月10日
  • コロカル
りんごの健康効果に着目

青森県・弘前で、りんごの葉だけを焙煎してつくったお茶〈りんご葉の茶〉が誕生しました。

りんご味のお茶は数あれど、“りんごの葉だけ”でできたお茶は、味わったことがない人がほとんどなのでは?

りんごの葉には、ポリフェノールの一種・フロリジンが豊富に含まれていて、血糖値の上昇を抑えたり、抗加齢効果があると言われています。

生み出したのは、〈医果同源(いかどうげん)りんご機能研究所〉。〈医果同源〉は、「“医食同源”の考えにならい、果実のパワーを日々いただくことで健康になろう」という造語で、自らりんごを育てながら、「りんごの持つ健康によい作用」の研究・りんご商品の開発に取り組んでいます。

育てているりんごの木々と、医果同源りんご機能研究所のスタッフ。

育てているりんごの木々と、医果同源りんご機能研究所のスタッフ。

農園があるのは、標高400メートルの山々に囲まれた青森県・大鰐町。

所長の城田安幸さんは弘前大学農学生命科学部の元准教授で、農学博士であり、昆虫学者。りんごにも虫にも、自然にも人にもやさしい栽培方法を模索し、化学農薬・化学肥料はいっさい使わずにりんごを育成。2014年には有機JAS認証を取得しました。

目指すのは、「安全・安心はもちろん、その先をいく“ハッピーなりんご”づくり」。

「生態系にやさしい栽培で生まれたりんごであり、そのりんごからできたジュースやお茶を飲むお客様が心身ともに幸せになれるりんご、そして生産者である私たちも栽培していて幸せな気持ちになれるりんごです。

毎日のように、りんごの木が元気かどうか、一本一本を見てまわります。そうすることで、人とりんごの木の間に、信頼できる友人のような、ハッピーな関係が生まれていると思うんです」

小さなりんごの大きな力

主力商品は、会社名を冠したりんごジュース〈医果同源〉。

りんごジュース〈医果同源〉。「未熟りんご」の効果に着目し生み出されました。

りんごジュース〈医果同源〉。「未熟りんご」の効果に着目し生み出されました。

紫外線や虫など過酷な自然から実を守るためにりんごにはポリフェノールが豊富。なかでも熟す前の、若くて青い「未熟りんご」の時期は、実を成長させるために成熟果の5〜10倍のポリフェノールがふくまれているんだとか。

「未熟りんごと成熟りんごをジュースにして混ぜて飲むことで、がん細胞などを最初に攻撃するナチュラルキラー細胞が10%以上活性化する」ことを、城田博士が長年の研究で明らかにし、商品化に至りました。

若くて青い「未熟りんご」の実。小さなりんごに大きな力があることを教えてくれます。

若くて青い「未熟りんご」の実。小さなりんごに大きな力があることを教えてくれます。

このほか研究所では、りんごの絞りかすを活用した「りんごの紙」や、りんごの花のハチミツを商品化。

果実に限らず、枝、幹の健康効果を調査するなど、りんごのあらゆる部位を無駄なく活用しようと研究を重ねた城田博士。ある日“りんごの葉”の健康効果をうたった海外論文に出会います。

絶滅した〈湖北海棠〉を復活

城田博士がりんごの葉の活用として思い描いたのが、〈りんご葉の茶〉の開発。

調べを進めるうちに、中国に〈湖北海棠(こほくかいどう)〉と呼ばれる、果実を食べずに葉をお茶にしている品種があることを知ります。

〈湖北海棠〉の葉。 将来的には栽培方法を確立し、〈ふじ〉や〈ジョナゴールド〉などの葉のお茶も商品化したいと考えています。

〈湖北海棠〉の葉。 将来的には栽培方法を確立し、〈ふじ〉や〈ジョナゴールド〉などの葉のお茶も商品化したいと考えています。

〈湖北海棠〉の実。直径は1センチほどと小さい。

〈湖北海棠〉の実。直径は1センチほどと小さい。

かつては日本にも自生していた品種でしたが、すでに絶滅。

しかし、さすがはりんご王国の青森県。黒石市には、りんご史料館を併設し、栽培の試験研究を行う〈青森県産業技術センター りんご研究所〉があり、研究のためのいち品種として、木が保存されていました。

その木から枝を譲り受け、接ぎ木の手法で木を177本まで増やし、実ができるまでに育成。

構想から10年かけて、りんごの葉っぱを使用したお茶の商品化に成功します。

青森県を代表する名峰・岩木山が臨める〈医果同源アップルバレー〉。東京ドーム約4個分の広大な農場でりんごの木々が育まれています。

青森県を代表する名峰・岩木山が臨める〈医果同源アップルバレー〉。東京ドーム約4個分の広大な農場でりんごの木々が育まれています。

葉はすべて手摘み。夏に半分収穫し、半分は木を成長させるために残すそう。秋、木に栄養を与える役目を終え、後は落ち葉になるという直前を見極めて残りを収穫。4日間かけスタッフ総出で行われます。

葉はすべて手摘み。夏に半分収穫し、半分は木を成長させるために残すそう。秋、木に栄養を与える役目を終え、後は落ち葉になるという直前を見極めて残りを収穫。4日間かけスタッフ総出で行われます。

ほんのり甘く、紅いお茶

〈りんご葉の茶〉は香ばしくてほんのり甘く、りんごの皮のように紅い色合いが特徴。

原産国の中国では、乾燥だけさせた葉に湯を注いで飲むのが一般的だそうですが、「日本人にも毎日飲んでもらえるような味」を目指し、乾燥させた後、静岡の有機茶葉工房で焙煎。ここにしかない、飲みやすいお茶に仕上がっています。

葉を焙じる時間が1秒変わるだけで味が変わってしまうため、「理想の味にするまでの焙煎が一番難しかった」そう。

ノンカフェインで、ほうじ茶やルイボスティーのような味わい。お客さまからは「ほんのりりんごの香りが漂う」という声も。

ノンカフェインで、ほうじ茶やルイボスティーのような味わい。お客さまからは「ほんのりりんごの香りが漂う」という声も。

青森を元気にしたい

〈医果同源りんご機能研究所〉が目指すのは、「ハッピーなりんご」を通じて地域も自然も、人も元気になること。

「りんごの葉っぱの効果をいろんな方に知ってもらって、健康に役立ててほしいと思っています。

青森は日本一の短命県なので、まずは青森のみなさんに飲んでもらって、短命県返上やりんご産業の活性化など、いろんな意味で、地域を元気にしていきたい」

商品は3種類。左から15袋入り、5袋入り、1袋入り。

商品は3種類。左から15袋入り、5袋入り、1袋入り。

購入はホームページのオンラインショップからも可能です。

りんごの産地・青森県で生まれた、りんごからの贈り物〈りんご葉の茶〉。ぜひ味わってみてください!

information

りんご葉の茶

Web:りんご葉の茶

医果同源りんご機能研究所

住所:青森県弘前市旭ケ丘2-4-13

TEL:0172-35-5931

営業時間:8:30-17:00(土・日曜、祝日除く)

Web:医果同源りんご機能研究所

writer profile

Haruna Sato

佐藤春菜

さとう・はるな●北海道出身。国内外の旅行ガイドブックを編集する都内出版社での勤務を経て、2017年より夫の仕事で拠点を東北に移し、フリーランスに。編集・執筆・アテンドなどを行なう。暮らしを豊かにしてくれる、旅やものづくりについて勉強の日々です。

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