津軽系こけしの産地・青森県黒石で、かわいいこけしのおみやげを見つけました!その名も〈こけしのあたまんじゅう〉。こけしモチーフのパッケージに、もちもち生地で黄身餡を包んだおまんじゅうが入っています。
小物入れとしても活用できる丸い箱セットは8個入り。すべて違う表情のこけしのあたまんじゅうが入っています。1個からも購入可能。
販売するのは、黒石駅のすぐそばにある〈おかしのオクムラ〉。1952年創業の家族で営む和洋菓子店で、〈黒い石だたみ〉が人気商品です。
ピーカンナッツ入りのブラウニーケーキにガナッシュチョコがサンドされた〈黒い石だたみ〉。冷やして食べるとおいしいです!
こけし好きの娘のためにつくられたお菓子「今年小学校4年生と2年生になった娘のためにつくったお菓子なんです」と話すのは、創業者の孫で、店長の北山美希子さん。
弘南鉄道弘南線黒石駅のすぐそばにある〈おかしのオクムラ〉。外観もかわいらしいお店です。〈うんぺい〉など昔ながらのお菓子や、オリジナルの和・洋菓子を販売しています。
美希子さんの長女・ひめりちゃんは大のこけし好き。約4000本の伝統こけしの展示や、こけし製作の実演が見られる〈津軽こけし館〉(黒石市)に、なんと2歳の頃から通っているそう。
「こけし館のおみやげコーナーに、地元のお菓子屋さんでつくったお菓子がなくて。娘の大好きな津軽こけしをモチーフにした黒石らしいおみやげをつくれたらなと思って考案したんです」
工人からも許可を得た「ほんもの」のこけし顔ひとつひとつ違う工人が描いたこけしがデザインされたあたまんじゅう。お気に入りを選んでもらうのも楽しい。
「せっかくつくるなら、こけし工人さんたちに認められる商品にしたい」と、津軽こけしのつくり手である「工人(こうじん)」ひとりひとりに商品化の許可を得たそう。賛同してくれたのは、阿保正文工人、阿保六知秀工人、石川美祈子工人、小島利夏工人、嶋津誠一工人、長谷川健三工人、長谷川優志工人、本間直子工人、盛美津雄工人、山谷レイ工人(50音順)の10名。実際に工人が描くこけしの顔がパッケージになった、本格的な商品です。
それぞれのこけしには、帽子や髪に工人の名前が入っています。〈Rei〉と髪に描かれているあたまんじゅうは、〈山谷レイ〉工人の作品。
季節限定のパッケージも商品デザインを担当したのは、オリジナルのハンドメイドこけし雑貨をつくる弘前市のCOOKIES。工人が描くこけし以外にも、季節限定のこけしをデザインしたパッケージも生まれました。
季節限定パッケージ。店を訪れたのは10月だったので、秋の紅葉と温泉モチーフのあたまんじゅうが並んでいました。
〈こけしのあたまんじゅう〉は〈おかしのオクムラ〉での限定販売でしたが、2019年10月に開催された〈全国伝統こけし工人フェスティバル〉からは、念願の〈津軽こけし館〉でも販売をスタートしました。
阿保正文工人のこけしイラストが描かれた8個セットの箱蓋。〈津軽こけし館〉では別デザインのパッケージで販売されているので、〈おかしのオクムラ〉限定です。両方集めたくなってしまいます。
ひとつひとつのおまんじゅうのイラストは、実は丈夫な丸いシールになっていて、剥がしてスマホケースやノートなど、好きなものに貼ることができます。かゆいところに手が届くつくり! 娘さんへの愛とこけし愛がたっぷり詰まっているからこそ編み出された商品です。黒石みやげにいかがですか?
information
おかしのオクムラ
住所:青森県黒石市大町2-53
電話番号:0172-52-2841 ※人気商品のため、売り切れの場合あり。電話で確認を
営業時間:9:00-20:00
定休日:不定休
writer profile
Haruna Sato
佐藤春菜
さとう・はるな●北海道出身。国内外の旅行ガイドブックを編集する都内出版社での勤務を経て、2017年より夫の仕事で拠点を東北に移し、フリーランスに。編集・執筆・アテンドなどを行なう。暮らしを豊かにしてくれる、旅やものづくりについて勉強の日々です。