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〈NIPPONIA 小菅 源流の村〉スタッフは全員村人!山梨に村全体でもてなす古民家ホテルがオープン

  • 2019年11月12日
  • コロカル
700人の村がひとつのホテルに。“分散型”古民家ホテルのすすめ

山梨県小菅村に〈NIPPONIA 小菅 源流の村「OHYA棟」〉がオープンしました。これは「700人の村が一つのホテルに」をコンセプトに、地域全体をひとつの宿に見立てた“分散型”古民家ホテル。宿泊客に近隣の食堂やお店、温泉施設などを利用してもらい、村全体でお客さんをもてなすという、新しい事業モデルです。

ホテルマネージャーの谷口峻哉さん、ひとみさん。

ホテルマネージャーの谷口峻哉さん、ひとみさん。

80平米のスイートルーム「OHYA1」(ガーデンビュー・スイート)。屋根裏を改装した広いロフトは、重厚な梁が間近で見られる非日常空間。

80平米のスイートルーム「OHYA1」(ガーデンビュー・スイート)。屋根裏を改装した広いロフトは、重厚な梁が間近で見られる非日常空間。

スタッフは、すべて村の人たち。ただ寝泊まりするだけではなく、スタッフとともに周辺の自然を散策したり、自転車で村を巡ったりと、さまざまな体験が用意されています。

分散型とは、地域内に客室を分散させるホテルの形態なのだそう。2015年10月、兵庫県篠山市にオープンした〈篠山城下町ホテルNIPPONIA〉が先駆けとなり、全国に広がりつつあります。

この度オープンした「OHYA棟」は、村の名士の邸宅「細川邸」を活用した宿。

裏庭に面した明るくモダンな空間「OHYA2」(クリエイターズ・ツイン)。土間を利用したダイニングスペースや窓に面した書斎も。

裏庭に面した明るくモダンな空間「OHYA2」(クリエイターズ・ツイン)。土間を利用したダイニングスペースや窓に面した書斎も。

土蔵を改装した離れの部屋「OHYA4」(離れ・土蔵ツイン)。重厚な蔵のつくりを最大限に利用したユニークな浴室や、秘密基地のような畳の間などがあります。

土蔵を改装した離れの部屋「OHYA4」(離れ・土蔵ツイン)。重厚な蔵のつくりを最大限に利用したユニークな浴室や、秘密基地のような畳の間などがあります。

入り口の長屋門はレストランとして再生。小菅村の食材をふんだんに使った料理を楽しめます。

入り口の長屋門はレストランとして再生。小菅村の食材をふんだんに使った料理を楽しめます。

伝統的な長屋門をくぐると、かつて養蚕を営んだ主屋と清流をたたえる庭が見えます。建物のなかには、黒く煤けた大黒柱と太い梁に支えられた空間が。築150年を超える邸宅の迫力に圧倒されます。

この家の先代は教師だったそうで、昔は村の人たちが柔道や習字を教わったり、村に1台しかないテレビを見に来たりしていたそう。

ところがここ数年は空き家になっていたため、「小菅村のみんなに愛され、思い出のつまった家を後世に残したい」と、民家再生プロジェクトがスタート。3年の準備期間を経て、ホテルとレストランとしてオープンしました。

ホテルマネージャーは、この事業のために移住してきた谷口峻哉さん、ひとみさん夫妻です。

村の人と散歩道づくりに取り組む谷口峻哉さん、ひとみさん。

村の人と散歩道づくりに取り組む谷口峻哉さん、ひとみさん。

山梨県小菅村

山梨県小菅村

小菅村は、東京湾に注ぐ多摩川の源流にある、山あいの村。ここでは、自然とともに共生してきた文化から、森を守る活動が100年以上も前から続いていたのだとか。森林には、天然記念物のニホンカモシカや野鳥、数多くの山野草が自生する日本の原風景が多く残っています。

わさび田の手入れを体験する谷口ひとみさん。

わさび田の手入れを体験する谷口ひとみさん。

そんな小菅村で、ここ数年起きている変化をご存知でしょうか?じつはホテルがオープンする前から、さまざまなプロジェクトを行っているのです。

かつては養蚕や農林業で栄え、人口が2200人を超えた小菅村も、近年は若い人の流出や高齢化が進み、700人にまで人口が減少。空き家の数も100軒近くにのぼります。

そこでスタートしたのが、独自の地域活性化プロジェクト。はじめは、村の情報発信基地〈道の駅こすげ〉を開業。その後村づくり会社〈源(みなもと)〉を設立し、県外の企業誘致や、話題を集めたPR動画「小菅村オブザデッド」の製作、3,000人以上が来場したお化け屋敷イベント〈ゾンビ村KOSUGE〉など、数々の取り組みを実現させ、注目を集めてきました。

窓

NIPPONIA 小菅 源流の村を運営するのは、〈株式会社EDGE〉。源と、道の駅こすげをプロデュースした地方創生コンサルティング会社〈株式会社さとゆめ〉、全国各地の古民家再生事業を手掛ける〈株式会社NOTE〉の3社が出資・設立した会社です。

こちらは、2019年初夏に行われた「高齢者学級」という催しの様子。

高齢者学級の様子。

高齢者学級の様子。

高齢者学級の様子2。

村のおじいちゃん、おばあちゃんたちおよそ50名を招待し、改修したホテルを見学してもらいました。思い出がつまった場所を再訪した、おばあちゃんたち。懐かしさとともに新鮮な気持ちに包まれたのではないでしょうか?

小菅村には世界でも珍しい高アルカリ性温泉〈小菅の湯〉もあり、美人の湯として評判が高いそう。ぜひ一度行ってみたいですね!

information

NIPPONIA小菅 源流の村「OHYA棟」

住所:山梨県北都留郡小菅村3155-1

アクセス:JR中央本線「大月」駅よりバスで1時間/青梅ICより車で約70分/JR青梅線「奥多摩」駅よりバスで1時間 ※大月駅からの送迎サービスあり。

電話:042-887-9210

宿泊料:1名1泊2万5千円から(夕朝食付き)

開業日:2019年8月17日(土)

ウェブ:https://nipponia-kosuge.jp/

予約ページ:https://www.ikyu.com/vacation/00050804/

writer profile

Yu Miyakoshi

宮越裕生

みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。

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