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「おせち」の準備は春から始める!? 育てて、採って、つくる、地産地消おせち

  • 2019年1月8日
  • コロカル

明けましておめでとうございます! 「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

みなさんは、どんなお正月を過ごされましたか?

大人になると、学生時代とは違い進級したり、卒業する、といった節目的な変化があまりないので、「新しい年が来る」という変化のタイミングがあるのはありがたいことだなあと感じています。

2018年の私、激動の1年だったけれど、諦めずによくがんばった! 2019年の新しい私で、今年も精一杯やりたいことを実現していこうと思います。

HAPPY NEW YEAR!

さて、我が家の年末の一大イベントは、何といっても「おせち」づくり! おせちは、自分たちがこの1年かけてつくってきたものの集大成のような料理です。毎年シェアメイトたちとつくりながら、1年を振り返る。そんな時間が大好きです。

私たちが手づくりおせちを始めたきっかけは、ご近所さんたちの影響でした。あるご近所さんの畑をのぞかせてもらったとき、おせちに入れるための黒豆を自分で育てていたのです。

半年以上前からおせちづくりの準備をしているなんて!

ご近所さんからたくさんのことを学びます。

当時、「おせち」といえばデパートで売っているきらびやかなお重のイメージが強かっただけに、買わずにつくる、という視点そのものが新鮮でした。

そして何より、おせちづくりがきちんと暮らしに根づいている、その生き方がすごくすごくすてきだなと思ったのです。

そんなご近所さんたちに感化され、私たちも暮らしのなかにあるもので、おせちをつくってみたい! そんな気持ちからのスタートでした。

気になる「おせち」の中身は?

集落の人たちと初詣。元旦から飲みすぎました。

集落の人たちと初詣。元旦から飲みすぎました。

我が家のおせちの材料は、

・育てたもの

・自生しているもの

・狩猟したもの

・いただきもの

が中心です。このなかからどうしても賄えないものがあったら、買いに行く。少しでも自給率の高いおせちにしようと、毎年楽しみながら挑戦しています。

たけのこの天日干し

ということで、私たちのおせちづくりの準備は春から始まります。山で採ってきたたけのこを天日干しにし、筑前煮などに使います。

そして、畑には黒豆を植え、秋には栗を拾い、甘露煮や渋皮煮をつくって冬まで備えておきます。川に掛けておいた罠でツガニをとり、イノシシをさばいて角煮に。

【閲覧注意】イノシシの解体画像となりますので、苦手な方は閲覧はお控えください。

このイノシシの解体作業(画像を表示)のように、いとしまシェアハウスでは、自分たちで狩猟をし、さばいて、命の大切さをかみしめながらいただきます。

ツガニもおせちの一品に。

伊達巻やかまぼこも手づくりで、魚をさばくところから始めます。

(恥ずかしながら、伊達巻を手づくりしたときに初めて原材料に「魚」が含まれていることを知りました……!)

伊達巻に入れる卵や煮玉子も、我が家の鶏たちが産んでくれたもの。卵の自給は2018年からなので、こうしてまた自給率が上がることがひしひしとうれしい……! 生きる力がひとつレベルアップしたような、そんな気持ちになります。

ゆずをくりぬいて器にし、なますを入れます。

こちらのお重には、おすそわけでいただいた、カブとにんじんのなます、シェアメイトのがんちゃんがさばいてくれた鯛を用いたかまぼこと伊達巻、元シェアメイトのりっちゃんがイノシシ肉でこしらえた松風を入れました。

それから、自家製黒豆の煮物と、自家製大豆を使った田作り。黒豆の煮物は、床暖房オンドルの残り火でじっくりと煮ていきます。

床暖房オンドルの窯で栗きんとん用の芋を焼きます。黒豆は奥の鍋で煮ています。

床暖房オンドルの窯で栗きんとん用の芋を焼きます。黒豆は奥の鍋で煮ています。

おせちの中で一番好きなのは、栗きんとん。秋に拾った栗でつくります。新年まで保つようにときび砂糖をたっぷり入れたのですが、開けてみたらちょっぴり発酵してしまい……来年はもっと甘くしよう、と思ったのでした。

栗がたくさん採れました。

栗拾い。

差し色に入れたれんこんの甘酢漬けは、夏につくった梅干しの梅酢を使っています。

れんこんの甘酢漬けをのせたひと口握り。

海の幸(&川の幸)のお重には、豪華な海鮮をたっぷりと。何より力を入れたのは、このインパクトのあるツガニ! 数年前からおせちに入れるカニの自給がしたいなあと考えていて、秋から近くの川に罠を掛けておいたのです。どうですか、この迫力……!

ツガニがインパクト大のお重。

そのほかには、牡蠣小屋で働くシェアメイトが大晦日にコンテナいっぱいもらってきてくれた牡蠣に、サザエ、いただきもののサバの幽庵焼き。

シェアメイトと、コンテナいっぱいの牡蠣。

今年はかまぼこづくりで余ったすり身を使って、竹輪(ちくわ)もつくってみました。名前のとおり、竹に巻きつけて焼き上げます。

竹輪づくりの風景。

魚のすり身を竹に巻きつけて焼き上げます。

煮物は、筑前煮と、アナグマの台湾風煮込み、イノシシの角煮。さばいた鹿のローストと、イノシシの脚の丸焼きも用意しました。

南天には「難を転ずる(難転)」という縁起のいい意味合いがあるそう。

南天には「難を転ずる(難転)」という縁起のいい意味合いがあるそう。

鹿のロースト。

鹿のロースト。

ちなみに、薬味や彩りとして使った野蒜(ノビル)やセリ、ミツバなども山で収穫したものです。真っ赤な実が美しい南天も、我が家の庭に生えていたもの。わざわざ買いに行かなくとも、欲しい食材はだいたい山や庭にあるのです。

自然の中で育った野蒜、セリ、ミツバ、菜の花。

自然の中で育った野蒜、セリ、ミツバ、菜の花。

それを集めて、ひとつのお重に詰めていく作業がなんとも幸せで、楽しくて。昔の人たちも、こうしておせちをつくっていたのでしょうか。

我が家のおせちも、だいぶ自給率が上がってきたのですが、そろそろお正月に数の子やイクラを食べたいなあ、と思っています。来年は、このあたりもどうにか自給できないかな……?

年明け、みんなでおせちをいただきます。

年末に一気におせちをつくったら、お正月はひたすら何もしない寝正月。毎日映画を数本観て、みんなでのんびりと過ごしました。

今年は1月から新しいプロジェクトがいくつも始まるので、ひと休みして充電しつつ、気持ちを切り替え、(といいながら深夜まで映画を観ているので、体が休まっているかどうかは微妙ですが)また今年も突っ走りたいと思います!

2019年も、いとしまシェアハウスをどうぞよろしくお願いいたします。

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大工インレジデンスメンバー募集のイメージ画像。

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今日のシェアハウスごはん

年越し蕎麦は、鴨をさばいて、蕎麦を打って、手打ち鴨南蛮そば。

蕎麦打ちの風景。

年越し蕎麦のできあがり。

お正月3日目は、おせち用につくったイノシシの角煮とアナグマの煮込みで角煮まんをこしらえました。

イノシシとアナグマの角煮まん。

さばいたイノシシの骨で出汁をとった豚骨ならぬ猪骨スープも絶品! 麺は自家製の米麺、もちろん卵は我が家の鶏たちが産んだもの。自給率高めの猪骨麺、できました。

イノシシの骨で出汁をとった豚骨ならぬ猪骨麺。

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CHIHARU HATAKEYAMA

畠山千春

はたけやま・ちはる●新米猟師兼ライター。3.11をきっかけに「自分の暮らしを自分でつくる」活動をスタート。2011年より鳥を絞めて食べるワークショップを開催。2013年狩猟免許取得、狩猟・皮なめしを行う。現在は福岡県にて食べもの、エネルギー、仕事を自分たちでつくる〈いとしまシェアハウス〉を運営。2014年『わたし、解体はじめました―狩猟女子の暮らしづくり』(木楽舎)。第9回ロハスデザイン大賞2014ヒト部門大賞受賞。ブログ:ちはるの森

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