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黒島・佐世保へ旅行したときにやりたい10のこと!

  • 2018年10月11日
  • コロカル

2018年7月に世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。その構成資産のひとつ「黒島の集落」を中心に、黒島と佐世保の魅力を余すところなく詰め込んだ、とっておきの旅のプランをご紹介します。漫画/映画『坂道のアポロン』にも登場する〈黒島天主堂〉はもちろん、定番の佐世保グルメや話題のニュースポット、大自然の中でのクルージングも!黒島・佐世保のよくばりなショートトリップへ、出かけてみませんか?

1. 1日目 14:00 『坂道のアポロン』のロケ地に行きたい

2. 1日目 16:00 島の自然を満喫したい

3. 1日目 18:00 島めしを食べたい

4. 2日目 13:00 佐世保バーガーを食べたい

5. 2日目 14:00 スイーツが食べたい

6. 2日目 15:00 話題のニュースポットへ行きたい

7. 2日目 16:00 喫茶店でコーヒーを飲みたい

8. 2日目 17:00 おみやげを買いたい

9. 2日目 18:00 九十九島の絶景を見たい

10. 2日目 21:00 外国人バーでアメリカの風を感じたい

旅のはじまりは黒島から。 フェリーに乗って、祈りの島へ

潮風を浴びながら、旅への期待に胸がふくらむ約50分の船旅。

潮風を浴びながら、旅への期待に胸がふくらむ約50分の船旅。

長崎県佐世保市に属する黒島は、佐世保市本土から西へ約12キロ離れたところに浮かぶ島です。周辺の海域は、大小208もの島々が点在する〈西海国立公園 九十九島(くじゅうくしま)〉となっており、黒島は、その九十九島の中で最も大きな島。現在は400人余りの島民が暮らしており、うち約8割がカトリック信者です。

黒島へのアクセスは、佐世保市の相浦桟橋から〈フェリーくろしま〉で。10:00発、13:00発、17:000発の1日3便が運行(※)しており、約50分で、佐世保と黒島をつなぎます。

※ゴールデンウィーク(4月29日〜5月8日)、お盆(8月13日〜8月16日)、年末年始(12月29日〜1月5日)の期間は「増便ダイヤ」となり、8:30発、11:00発、14:30発、17:00発の1日4便運行(2018年10月現在)。

2016年3月に誕生した〈黒島ウェルカムハウス〉。旅人を出迎える島の玄関口。

2016年3月に誕生した〈黒島ウェルカムハウス〉。旅人を出迎える島の玄関口。

島に到着すると、すぐに目に入るのが〈黒島ウェルカムハウス〉。黒島観光の拠点となる場所で、各種体験の受付やレンタサイクルの貸し出し、特産品の販売などを行っています。島内の観光マップなども揃っているので、到着したらまずチェックを。さあ、いよいよ黒島散策のはじまりです!

information

黒島ウェルカムハウス

住所:長崎県佐世保市黒島町8-4

TEL:0956-56-2311

営業時間:9:00〜17:00(売店は10:00〜16:00)

定休日:不定休

1.『坂道のアポロン』のロケ地に行きたい

建物のディテールまで忠実に描かれている、作中の〈黒島天主堂〉。(c)小玉ユキ/小学館

建物のディテールまで忠実に描かれている、作中の〈黒島天主堂〉。(c)小玉ユキ/小学館

最初に訪れるのは、漫画/映画『坂道のアポロン』のロケ地にもなった、祈りの島のシンボル〈黒島天主堂〉です。

『坂道のアポロン』は、佐世保出身の漫画家・小玉ユキさんの作品。1960年代の佐世保のまちを舞台に、ジャズを通して一生ものの友情や恋を経験していく主人公たちを描き、「このマンガがすごい!2009オンナ編」で第1位を獲得。2018年3月には映画も公開され、話題となりました。

そんな『坂道のアポロン』には、地元をよく知る小玉さんにしか描けない、佐世保のまち並みや名所が数多く登場します。なかでも物語のキーとなる重要なシーンを彩るのが、ここ黒島天主堂。映画では三木孝浩監督が天主堂での撮影を熱望し、入念な準備と交渉の末に、念願のロケが叶ったそう。漫画/映画のシーンを思い出しながら訪ねると、感動もひとしおです。

毎日の祈りの場として、100年以上、島民の手により大切に守られてきました。

毎日の祈りの場として、100年以上、島民の手により大切に守られてきました。

黒島天主堂は1902年、フランスからやってきたマルマン神父の設計・指導のもと建てられた教会堂です。建築物としての価値はもちろんのこと、2世紀にも及ぶ長い潜伏時代を乗り越えてつくられたという歴史、そして信徒総出で約40万個ものレンガをひとつひとつ積み上げたというほどの強い想いが、唯一無二の荘厳な美しさの理由となっています。

天主堂建設にまつわる詳しい物語は、連載第1回へ。信仰復活の歴史や、建築の細部にまで秘められた苦労や工夫を知れば、より深く、心を動かされるはずです。

information

黒島天主堂

住所:長崎県佐世保市黒島町3333

TEL:095-823-7650(長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター)

ミサの時間:月〜土曜 6:00〜7:00 土曜18:00〜19:00 日曜 7:00〜8:00(11月頃〜3月頃は8:00〜9:00)※見学を希望する場合は、インフォメーションセンターまで事前にメールまたは電話にて予約を。

https://kyoukaigun.jp/

※2018年11月から耐震工事のため内外部は見ることができません。耐震工事は約2年を予定しています。

2. 島の自然を満喫したい

黒島内の散策は、〈黒島ウェルカムハウス〉で借りられるレンタサイクルがおすすめ。電動アシスト自転車で、坂道もらくらく!

黒島内の散策は、〈黒島ウェルカムハウス〉で借りられるレンタサイクルがおすすめ。電動アシスト自転車で、坂道もらくらく!

黒島の魅力は、天主堂だけではありません。島内にはダイナミックな自然の力を感じられるスポットが点在しています。半農半漁で暮らすのどかな集落の風景も楽しみながら、島内をぐるりとサイクリング。青々とした海、珍しい岩や神秘的な自然の造形、溢れる緑や花々……。島の手付かずの大自然が、しばし、忙しい毎日を忘れさせてくれます。

黒島の景勝地や美しい自然については、第3回でも詳しくご案内します。

information

電動アシスト自転車のレンタルについて

受付:黒島ウェルカムハウス(長崎県佐世保市黒島町8-4)

TEL:0956-56-2311

営業時間:9:00〜16:00

料金:1時間あたり300円

3. 島めしを食べたい

〈喜久屋旅館〉の島めし。島で水揚げされた魚介類はもちろん、島豆腐と野菜の煮物など、昔ながらの郷土の味が並びます。

〈喜久屋旅館〉の島めし。島で水揚げされた魚介類はもちろん、島豆腐と野菜の煮物など、昔ながらの郷土の味が並びます。

島内散策を楽しんだ後は、お宿へ。お楽しみはもちろん、夕食です!島にある3軒の旅館・民宿のどこに泊まっても、黒島産の海の幸・山の幸がぎゅっとつまった「島めし」を味わえます。

今回ご紹介する〈喜久屋旅館〉は、漁師さんが営む宿とあって、魚介類のおいしさは折り紙付き。旬の魚(この日は連子鯛)を塩だけで炊いた塩炊きや、コリっと新鮮な季節の魚のお刺身(サザエまで!)、アラカブ(カサゴ)のお味噌汁などがずらり。また、にがりではなく海水で固める黒島特産の「島豆腐」の煮物など、滋味深い島のおふくろの味も堪能できます。

まるで親戚のおうちにでも遊びに来たかのような、アットホームであったかい、宿の皆さんとのふれあいも楽しみに。お腹も心も満たされて、1日目の夜は更けていきます。

information

喜久屋旅館

住所:長崎県佐世保市黒島3679

TEL:0956-56-2002(受付時間は9:00〜20:00)

料金:1泊2食 6,000円(ウチワエビをつけた「喜久屋プラン」は7,500円)

喜久屋旅館ホームページ:https://kikuya-kurosima.com/

※そのほかの黒島内の旅館・民宿については黒島ホームページへ。

http://kuroshimakanko.com/

4. 佐世保バーガーを食べたい

地元の人々が足繁く通う喫茶店〈笹家〉で、佐世保バーガーを。やなせたかし氏がデザインした「佐世保バーガーボーイ」の看板が公認店の目印!

地元の人々が足繁く通う喫茶店〈笹家〉で、佐世保バーガーを。やなせたかし氏がデザインした「佐世保バーガーボーイ」の看板が公認店の目印!

2日目は、11:10のフェリーで黒島を発ち、佐世保市街へ。佐世保に来たら絶対食べたい! 名物グルメ「佐世保バーガー」でお昼ごはんです。

戦後、米海軍基地が置かれた佐世保には、さまざまなアメリカ文化がいち早くもたらされました。ハンバーガーも、そのひとつ。昭和25年頃、米海軍基地から直接聞いたレシピをもとにつくり始められたといい、佐世保は「ハンバーガー伝来の地」とされています。当初は基地のアメリカ人向けに販売されていましたが、現在では佐世保のソウルフードとして広く親しまれる存在になりました。

40年ほど前からつくられている〈笹家〉の〈ベーコン・チーズ・エッグバーガー〉550円。一見こぶりながら、しっかりとした食べ応え。

40年ほど前からつくられている〈笹家〉の〈ベーコン・チーズ・エッグバーガー〉550円。一見こぶりながら、しっかりとした食べ応え。

そんな佐世保バーガーの定義、実は「地元食材を使い、注文を受けてからつくる(つくりおきしない)」ということのみで、30軒ある公認の提供店ごとに、サイズや味わいもさまざまだとか。

今回ご紹介する〈笹家〉の佐世保バーガーは、観光客にも地元のお客さんにも愛される逸品。お肉やベーコンがバンズから溢れ出す……といった見た目のインパクトはありませんが、時代時代に応じて工夫を重ねてきた手づくりのパテやソース、マスタードやマヨネーズの絶妙なバランスが、昔ながらの誠実な味わいを生み出しています。「毎日でも食べたい!」と、常連さんが口を揃えるのも納得。「学生さんや子どもにも気軽に食べてほしいから、がんばってるの!」という、良心的な価格もうれしいお店です。

information

喫茶 笹家

住所:長崎県佐世保市俵町13-31

TEL:0956-24-8636

営業時間:10:00〜19:00

定休日:不定休

5. スイーツが食べたい

カフェのような雰囲気の〈ムギハン+plus〉。実は2014年にリニューアルする以前は〈麦半〉として長年佐世保で親しまれおり、手打ちうどんやそば、入港ぜんざいは定番の味。

カフェのような雰囲気の〈ムギハン+plus〉。実は2014年にリニューアルする以前は〈麦半〉として長年佐世保で親しまれおり、手打ちうどんやそば、入港ぜんざいは定番の味。

まち歩きでちょっぴり疲れてきたら、甘いモノでひとやすみ。これまた佐世保らしい物語がつまったスイーツ、〈海軍さんの入港ぜんざい〉でほっこりタイムはいかがでしょう。

〈入港ぜんざい〉とは、旧海軍時代、船員たちの労をねぎらい、無事に帰還できたことを祝うため、母港・佐世保に帰港する前夜に船中で振舞われていたもの。その習わしは現在の海上自衛隊にも受け継がれているそうで、佐世保市内の飲食店でも、お店ごとのアレンジが加わった〈入港ぜんざい〉が提供されています。

〈入港ぜんざい〉500円

〈入港ぜんざい〉500円

手打ちうどんとそばのお店〈ムギハン+plus〉の〈入港ぜんざい〉500円は、ぜんざいの中にさらに鯛焼きが泳ぐ、甘党さんにはたまらない逸品!鯛のあたまには、ちょこんとマシュマロの帽子がのって海軍さん風です。暑い日は、ひんやり冷たいぜんざいも。佐世保の海軍さんの物語に想いを馳せつつ、小豆のやさしい味わいに、ホッと癒されそうです。

information

ムギハン+plus

住所:長崎県佐世保市島瀬町9-15

TEL:0956-22-0711

営業時間:11:30〜14:30(夜はワイン居酒屋ダイニング17:30〜22:30)

定休日:不定休

6. 話題のニュースポットへ行きたい

佐世保港にほど近い万津町界隈。まちの若者たちによって、新しいカルチャーが生まれ始めています。

佐世保港にほど近い万津町界隈。まちの若者たちによって、新しいカルチャーが生まれ始めています。

佐世保の定番を満喫したあとは、佐世保の“今”を感じる話題のスポットへ。汽笛が響き、朝市が立ち、行き交う人々の間をのんびり猫が歩いていく……。そんな懐かしい港町の風情が残る佐世保港周辺は、近年、大型商業施設が開業するなど再開発が目覚しいエリアですが、実は、カフェや雑貨店など“小さな商い”を始める若者が増えている場所でもあります。彼らは、懐かしさと新しさが交差するここ万津町一帯を〈万津6区〉と名付け、新しいまちの風景を生み出す仕掛け人となっています。アーケードのある三ケ町、四ケ町、そして商業施設〈させぼ五番街〉に続く、“6つめのまち”というわけです。

築80年ほどのレンガ造りの建物をリノベーションした〈BRICK MALL SASEBO〉。万津町界隈をゆるやかにつなぐ、地域の拠点になっています。

築80年ほどのレンガ造りの建物をリノベーションした〈BRICK MALL SASEBO〉。万津町界隈をゆるやかにつなぐ、地域の拠点になっています。

なかでも、万津6区の象徴的なスポットとなっているのが、2017年にオープンした〈BRICK MALL SASEBO〉。かつては漬物の加工場だったという築80年ほどの建物をリノベーションし、カフェや雑貨店などが入居する複合施設としてよみがえらせました。

〈BRICK MALL SASEBO〉内には、カフェやバー、生活雑貨店、マッサージ店やアートスタジオなど8〜9店舗が入居。

〈BRICK MALL SASEBO〉内には、カフェやバー、生活雑貨店、マッサージ店やアートスタジオなど8〜9店舗が入居。

万津町界隈のまちづくりに携わってきたお店〈RE PORT〉は、万津町内にカフェ・レストランの店舗を構えると共に、〈BRICK MALL SASEBO〉内にもストアをオープン。佐世保で生産されている「三川内焼」のやきものなど、長崎や佐世保にゆかりのある生活道具や雑貨を揃えています。長崎県平戸の〈塩炊き屋〉さんがつくる天然塩を用いた〈塩ミルクジャム〉702円など、おみやげにピッタリの商品も。

万津町界隈のまちづくりに携わってきたお店〈RE PORT〉は、万津町内にカフェ・レストランの店舗を構えると共に、〈BRICK MALL SASEBO〉内にもストアをオープン。佐世保で生産されている「三川内焼」のやきものなど、長崎や佐世保にゆかりのある生活道具や雑貨を揃えています。長崎県平戸の〈塩炊き屋〉さんがつくる天然塩を用いた〈塩ミルクジャム〉702円など、おみやげにピッタリの商品も。

〈BRICK MALL SASEBO〉をはじめ、20軒近い地域のお店が手を取り合ってつくる、心地よいまちのカタチ。佐世保の新たな一面に出会える場所です。

information

BRICK MALL SASEBO

住所:長崎県佐世保市万津町2-8

TEL:050-5326-5216(以下、RE PORT STORE)

営業時間:11:00〜17:00(木曜、金曜11:00〜14:00)

定休日:火曜、水曜

https://www.facebook.com/brickmallsasebo/

7. 喫茶店でコーヒーを飲みたい

路地裏にひっそりとたたずむ〈くにまつ〉。佐世保を代表する喫茶店のひとつです。

路地裏にひっそりとたたずむ〈くにまつ〉。佐世保を代表する喫茶店のひとつです。

佐世保に来たら、古き良き正統派の喫茶店も訪ねたいもの。『坂道のアポロン』でも描かれたように、1960〜70年代の佐世保はアメリカ文化の影響も色濃く、今なお愛される喫茶店やパーラーが生まれたのも、この時代でした。

1971年創業、この9月で47年目を迎える喫茶店〈くにまつ〉は、“珈琲専門店”と掲げる通り、昔ながらの一本気な喫茶店。バリッと蝶ネクタイを締めた2代目マスター・國松弘樹さんが迎えてくれます。

オープン当初から変わらない、7種の豆を配合した〈ブレンド・コーヒー〉550円(左)と、ホイップクリーム、コーヒー、ウイスキー、ザラメと美しく層を成し、飲むほどに味が変化していく〈アイリッシュ・コーヒー〉800円(右)。

オープン当初から変わらない、7種の豆を配合した〈ブレンド・コーヒー〉550円(左)と、ホイップクリーム、コーヒー、ウイスキー、ザラメと美しく層を成し、飲むほどに味が変化していく〈アイリッシュ・コーヒー〉800円(右)。

おすすめは、サイフォンで淹れる〈ブレンド・コーヒー〉と、8時間かけて水出しする〈ダッチ・コーヒー〉600円。いずれも、「先代の頃から通い続けてくれるお客さんにも恥じない味を」と、國松さんが日々研鑽を重ね、丁寧に淹れてくれる一杯です。

まるで船内のような内装は、海や船をこよなく愛した先代が、本物の船に使われるランプや丸窓をわざわざ神戸から取り寄せ、しつらえたそう。旅でふらりと訪れた一見さんにも優しい、気さくなマスターです。

まるで船内のような内装は、海や船をこよなく愛した先代が、本物の船に使われるランプや丸窓をわざわざ神戸から取り寄せ、しつらえたそう。旅でふらりと訪れた一見さんにも優しい、気さくなマスターです。

昔から、米海軍佐世保基地に駐留するアメリカ人の常連客も多く、アルコール入りのコーヒーや、たっぷりサイズの〈ジャンボ・コーヒー〉など、彼らの声から生まれたメニューも多いとか。佐世保の良き時代のロマンを感じさせてくれるお店です。

information

珈琲専門店くにまつ

住所:長崎県佐世保市上京町4-16

TEL:0956-25-2888

営業時間:10:00〜21:00(土曜〜22:00)

定休日:火曜(不定休)

8. おみやげを買いたい

佐世保で「豆乳」といえばコレ! レトロかわいいパッケージも◎。

佐世保で「豆乳」といえばコレ! レトロかわいいパッケージも◎。

さて、お次は佐世保ならではのおみやげ調達へ参りましょう!といっても、フツウのおみやげではつまらない……ということでご紹介したいのが、〈佐世保豆乳〉&〈やまとの味カレー〉です。

佐世保で「豆乳」といえば、紙パックではなくこのチューブ入り。しかも飲んでビックリ、甘いんです!もともとは地元の豆腐屋さんが、製造の際余った豆乳に砂糖や水あめを入れて自家用として飲んでいたものが始まりとされ、そのおいしさが評判となり、いつしか商品化されて一般家庭にも広まっていったのだとか。

豆乳が苦手な人でも飲みやすいよう、青臭さを抑えるためにショウガが入っているのも特徴で、コーヒーやバナナなど、フレーバー付きの豆乳も。ちなみに、飲むときはキンキンに冷やして。中身が飛び散らないよう飲み口はハサミで切らず、歯で噛んでくるくると噛み切るのが、佐世保っ子の流儀だそう(笑)。

駄菓子の定番〈味カレー〉は佐世保発。たくさん買ってばらまきにもGOOD。

駄菓子の定番〈味カレー〉は佐世保発。たくさん買ってばらまきにもGOOD。

もうひとつのおすすめ〈やまとの味カレー〉は、一袋20円(!)から買えるとあって、佐世保っ子にとっては子どもの頃から慣れ親しんだ味。ただの駄菓子とあなどるなかれ、カレー味の決め手となるスパイスは昭和35年の製造開始以来、自社で独自にブレンドしており、そのブレンドの配合法は社内でもたったひとりの職人にしか、受け継がれないのだとか!

ちなみにパッケージに描かれているお侍さんの名は、ずばり「やまとくん」。佐世保ではやまとくんグッズもつくられるほどの、愛されお菓子なのです。2012年には〈おかし直売所〉もオープンし、ここでしか買えないサービス品や長崎限定商品、お得な詰め合わせ商品や、やまとくんグッズも販売しています。

佐世保市内なら、スーパーでも必ず手に入る〈佐世保豆乳〉&〈やまとの味カレー〉。佐世保らしいおみやげとして、話のタネとして、ぜひゲットしてみてください。

information

佐世保豆乳 大屋食品工業株式会社

住所:長崎県東彼杵郡川棚町百津郷120

TEL:0956-82-2209

information

有限会社冨永豆腐店

住所:長崎県佐世保市長坂町524

TEL:0956-28-1253

information

大和製菓 おかし直売所

住所:長崎県佐世保市大和町113

TEL:0956-33-1155

営業時間:10:00〜18:00

定休日:月曜休

http://www.yamatoseika.com/

9. 九十九島の絶景を見たい

〈九十九島パールシーリゾート〉から出発する、約50分のクルージング。

〈九十九島パールシーリゾート〉から出発する、約50分のクルージング。

2日目の佐世保旅も終盤。次は九十九島の絶景に出会う「九十九島リラクルーズ」へ!大型遊覧船でのクルーズもすてきですが、リラクルーズでは定員12名の小型船を使用するため海との距離も近く、よりプライベートな雰囲気を楽しめます。飲食物の持ち込みもOKなので、貸切でパーティーをする方もいるほど。

先にも何度かご紹介した通り、佐世保湾外から北、平戸までの約25キロの海域は、複雑に入り組んだリアス海岸と島々が織りなす美しい景観が広がっており、〈西海国立公園 九十九島〉として、国立公園に指定されています。

九十九、とは“数え切れないほどたくさん”という意味。江戸時代中期にはこの名前で景勝地として親しまれており、実際には大小208もの島々が密集しています。島の密度はなんと日本一だそう!

クルーズの最中は、ガイドさんに見どころを教わって。いろんな動物に見立てた岩、ミサゴなどの珍しい鳥、夏はハマボウやカノコユリといった花々など、九十九島の自然の魅力を余す所なく伝えてくれます。

クルーズの最中は、ガイドさんに見どころを教わって。いろんな動物に見立てた岩、ミサゴなどの珍しい鳥、夏はハマボウやカノコユリといった花々など、九十九島の自然の魅力を余す所なく伝えてくれます。

クルーズでは、島と島の間を縫うように進んでいきます。なかには、カバの口に見える“カバ岩”や、ライオンが寝そべっているように見える島など、複雑に入り組んだリアス海岸ならではのユニークな形の岩や島も。ちなみに、九十九島の島の数え方には独自の決まりがあり、「満潮時に水面から出ていること」「陸に植物が生えていること」が条件だそう。

サンセットクルーズの美しさは、日本の西の端の海ならでは。

サンセットクルーズの美しさは、日本の西の端の海ならでは。

いろんな島をめぐるうちに、だんだん日も傾いて……九十九島クルーズのなかでも、サンセットクルーズは最高の贅沢。夕陽に照らされたドラマチックな島影を眺めながら、九十九島の自然を心ゆくまで感じられるひとときです。

佐世保港の全景と九十九島を一望できる〈弓張岳展望台〉。

佐世保港の全景と九十九島を一望できる〈弓張岳展望台〉。

クルーズ以外に、〈弓張岳展望台〉や〈石岳展望台〉、〈展海峰(てんかいほう)〉など、佐世保市内各所の展望台から眺める九十九島もおすすめ。島々を間近に見る、迫力ある風景とはまた違い、大パノラマで九十九島を俯瞰する、ダイナミックな風景が楽しめます。

information

九十九島リラクルーズ

住所:長崎県佐世保市鹿子前町1008(九十九島パールシーリゾート)

TEL:0956-28-4187(代表) / 0956-28-1999(遊覧船事務所直通)

出港予定時刻:10:20頃、11:20頃、12:20頃、13:20頃、14:20頃、15:20頃、16:20頃 ※10:20頃と16:20頃は季節により運休(要問い合わせ)

所要時間:約50分

定員:12名

料金:大人(高校生以上)2,050円、小人(4才〜中学生)1,030円

九十九島遊覧船パールクィーンサンセットクルーズ

ゴールデンウィーク及び8〜10月の週末を中心に運航。詳しくは要問い合わせ。

料金:大人(高校生以上)1,400円、小人(4才〜中学生)700円

https://www.pearlsea.jp/

10. 外国人バーでアメリカの風を感じたい

夕暮れと共に、少しずつ明かりが灯り始める外国人バー街。映画『坂道のアポロン』では、実際の外国人バー街に看板などのセットを追加し、佐世保在住の外国人エキストラの協力を得て、当時のジャズバーの通りの雰囲気を撮影したのだそう。

夕暮れと共に、少しずつ明かりが灯り始める外国人バー街。映画『坂道のアポロン』では、実際の外国人バー街に看板などのセットを追加し、佐世保在住の外国人エキストラの協力を得て、当時のジャズバーの通りの雰囲気を撮影したのだそう。

九十九島で夕陽を眺めた後は、“夜の佐世保”へ繰り出します。目指すはアメリカンな気分を味わえる「外国人バー」です。

昭和20〜30年代初頭、米海軍基地が置かれた佐世保のまちは、外国人バーをはじめ、ホールやキャバレー、クラブが建ち並び、賑わったといいます。当時は“ジャズの聖地”とも呼ばれ、全国各地のジャズマンの憧れのまちだったとか。軍港・商港として発展を遂げてきた“港町・佐世保”の歴史、そんな佐世保で花開いたカルチャーやミュージックシーンのルーツを感じるには、外国人バーはもってこいかもしれません。

40年以上、佐世保の夜を見つめてきた外国人バー〈グラモフォン〉。

40年以上、佐世保の夜を見つめてきた外国人バー〈グラモフォン〉。

ちょっぴりドキドキしながらも勇気を出して飛び込んでみれば、フレンドリーに迎えてくれる外国人バー。なかでも〈グラモフォン〉は日本人ひとりでも気軽に立ち寄れるバーとして人気です。お客さんの外国人と日本人の比率は、大体6:4くらいで、観光客も多いそう。月に1、2回はライブも開催しており、ジャズやオールディーズの生演奏と共にお酒を楽しめます。

〈ロングアイランドアイスティー〉1,100円。ビールは600円〜。注文のたびに代金を支払う、キャッシュオンデリバリーのシステムです。

〈ロングアイランドアイスティー〉1,100円。ビールは600円〜。注文のたびに代金を支払う、キャッシュオンデリバリーのシステムです。

店内にびっしりと貼られたお札は、訪れたお客さんが記念に貼っているもの。その数や年季の入った風合いが、お店の歴史を物語ります。「外国人バーに行ってみたいけど、ちょっと不安……」という方へは、ガイドさんがお店への案内やオーダーまでをエスコートしてくれる、「SASEBO ナイトツアー」を利用するのもおすすめ。おいしいお酒と共に、佐世保の夜の雰囲気を味わってみてください。

information

グラモフォン

住所:長崎県佐世保市栄町3-14

TEL:0956-25-2860

営業時間:18:00〜翌1:00

定休日:水曜休

https://gramophone.crayonsite.net/

SASEBOナイトツアー

7日前までに要予約

料金:1,200円(ガイド料、保険料含む。飲食代は別途)

開催日:毎週金・土曜、祝前日の19:30〜1時間程度

集合場所:松浦鉄道佐世保中央駅前

お申し込み・お問い合わせ:

佐世保観光情報センター

長崎県佐世保市三浦町21-1(JR佐世保駅構内)

0956-22-6630(年中無休 9:00〜18:00)

writer profile

Yuki Hashimoto

橋本ゆうき

はしもと・ゆうき●長崎県出身。これからの社会や暮らしについて考えるフリーペーパーの発行や、地元タウン誌の編集長などを経て、2016年よりフリーで活動。現在は長崎県西海市に移住し、より地域に密着しながら、豊かな暮らしのあり方を模索中。

photographer profile

Tada

ただ

写真家。池田晶紀が主宰する写真事務所〈ゆかい〉に所属。神奈川県横須賀市出身。典型的な郊外居住者として、基地のまちの潮風を浴びてすこやかに育つ。最近は自宅にサウナをつくるべく、DIYに奮闘中。いて座のA型。

credit

http://yukaistudio.com/

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