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『森の晩餐●私は食べられる』月山山系にて、森の先達とゆくフィールドワーク&晩餐会を開催

  • 2018年9月22日
  • コロカル

2018年10月6日(土)、山形県の月山山系にて、〈森の晩餐 ● 私は食べられる〉が開催されます。

森の晩餐イメージデザイン

2013年にスタートし、今年で7回目を迎える森の晩餐は、月山山系を舞台とするフィールドワークと晩餐会からなるイベント。〈月山頂上小屋〉主人の芳賀竹志さんの後についてキノコや木の実などの採集を行ない、盛岡のイタリアンレストラン〈Due Mani〉のシェフたちがその素材を生かし料理をつくります。

森の晩餐の様子

過去に開催された晩餐会の様子。

過去に開催された晩餐会の様子。

芳賀さんは山伏の修行する出羽三山の主峰でもある月山を知り尽くし、博学的知識も豊富なお方。Due Maniのシェフ・小澤智範さんは海、森、畑、人に育まれた素材をていねいに紡ぐ料理に定評があるのだとか。

主催はリトルプレスを手がける〈アトツギ編集室〉。異なる拠点を持つメンバーがあつまり、地域の食や手仕事、生業や暮らしの聞き書きをベースに本や展覧会、旅を企画・制作されています。

〈森の晩餐〉の楽しみかた

森でのフィールドワークの様子

今回はアトツギ編集室の稲葉鮎子さんに本イベントに参加する醍醐味聞かせていただきました。まずはガイドの芳賀さんについて。

「芳賀さんにはキノコ木の実の採集から食べられるもの/食べられないものを見分けていただくガイドとしての役割はもちろん、“先達(わたしたちの導き手)”という立ち位置で、毎年ご協力いただいています。芳賀さんがあの木を見てごらん……と、指をさす木に近寄ってみるとキノコが連なっている。生きている木々、朽ちていく木々、また生まれてくるもの、そこにある(あるだろう)存在を教えてくれる。そういった学びは平面的なものでなく、森の全体感や時間軸など時空的なものです」

「ただレクチャーを受けるのではなく、芳賀さんの森や山との間合いの取り方や、自然に対する姿勢など、彼のあとを追い、その視点の先を探り、動きを真似てみたり、倣ううちに、感じ学び得るられることがたくさんあります。わたしたちアトツギ編集室は、それらのこと、その学び方(継ぎ方)をとても大切に考えています」(稲葉さん)

これまでに参加された方からは、「ガイドの芳賀さんが身につけている山に関する身体知がとんでもないです」という声も寄せられているそう。

それから、キノコの採取についても教えていただきました。

「遠くから一様に見えていた森も、一歩なかへ入ると、多彩な色や質感、匂い、音、さまざまな種類の草木、生物の気配が広がっていることに驚きます。抽象的なたとえですが、視覚や触覚の解像度が上がるような心地がします。フィールドワークでは、先達の芳賀さんのあとを追い、動きを倣い、目線の先を探るうち、キノコの在りかや、木々に色づく木の実を見つけることができます。その姿の美しさ、不思議さ、強さ、儚さ、触ってもいいものか……などを感じながら、それぞれ自由に採集を行います。その時々で採れるものも量も異なります」(稲葉さん)

毎年のように本イベントを開催してきたアトツギ編集室さん。そこには、どんな思いがあったのでしょうか?

「森の晩餐を通して得られるものは、生態系のダイナミズム、森の美しさ、気持ち良さ——自ら採取したものを食べる喜び、その日の森のようすに出会える感動など、数え上げたらきりがありません。それはもしかしたら、原初のよろこびに通じるものなのかもしれません。あるとき、比較的強く雨が降る森へ入ったのですが、空へと広がる木々の枝は雨を集め、太い幹に伝う水はまるで滝のように流れ、私たちが知らずにいた、雨の日の美しい光景がそこにありました」

「私たちが森の晩餐を続けている理由は、毎年異なる森の様子、芳賀さんから感じ学び取ること、わたしたち自身の森との関係性……そこから学び得られるものは、いつもの私たちの営みや将来を生きる、想う上でとても大切なことだと考えているためです。

また、毎年異なる森の様子と採集できるキノコや木の実……そして、シェフチームのお料理。それらはいつも想像以上で、その“とき”にしかない出来事と感動を経験しています。私たち主催チームにとっても“とても楽しい!”ということが毎年開催している一番大きな理由かもしれません」(稲葉さん)

こんなお話を聞いては、じっとしていられなくなってきますね。気になる山歩きの難易度ですが、山に慣れていない方でも大丈夫とのこと。ぐんぐん進むのではなく、森の中をゆっくり散策しながら歩くので、初心者の方も毎年問題なく参加されているそうです。服装はマウンテンジャケットやパンツ、登山靴か長靴、リュックに手袋と帽子といった装備でOK。くわしくは公式サイトをチェックしてみてくださいね。

information

森の晩餐 ● 私は食べられる

開催日:2018年10月6日(土) ※小雨決行。プログラムは天候や当日の状況によって変更する場合があります。

時間:10:30〜21:30

場所:月山山系(山形県・鶴岡市)

集合・解散:JR「鶴岡」駅集合(山形県鶴岡市末広町1)/北月山荘解散(山形県庄内町立谷沢西山1-67)

参加費:24,000円 (税込、講師謝礼、食事代、会場使用料、保険料等 含む)※現地までの交通費は含まれません。

テーブル:20席

当日の宿泊について:本イベントは現地集合・解散となります。終了後、北月山荘へ宿泊される場合は各自予約をお願いします。なお一棟貸の北月山荘ケビンは現在閉鎖中です。北月山荘

申し込み:info.atotsugi@gmail.com くわしくはこちら

写真・デザイン:吉田勝信

テキスト:天野典子・稲葉鮎子・成瀬正憲

主催:アトツギ編集室

Web:森の晩餐 アトツギ編集室 Facebook

writer profile

Yu Miyakoshi

宮越裕生

みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。

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