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夏の下田へようこそ! 海水浴に温泉、感動モノの海の幸まで。 我が家のおもてなしプラン

  • 2018年8月22日
  • コロカル
移住して2度目の夏、下田流おもてなし

伊豆下田に移住して2度目の夏を迎えた津留崎家には多くの友人が訪れているようです。そこで、下田の夏の過ごし方をご紹介。海に温泉、そしておいしいお店まで、下田流おもてなしを妻の徹花さんが教えてくれます。

下田おすすめの海は?

下田は夏真っ盛り。と、このフレーズを書くのも2回目となりました。

昨年の4月に移住してから2度目の夏がやってきたのです。

伊豆下田の夏空

実のところ、私はあまり夏が得意ではありません。若いころはビキニを着て、それこそ下田の海でボディーボードなんてものに乗り、サンオイルで黒々と焼いていたものです。けれど、いつからかこの焼けつくような日差しが苦手になり、できれば室内で静かにしていたい……という昨今であります。

けれども、友人たちはこの夏を求めて下田に遊びに来てくれます。ので、私も引きこもってはいられない。泳ぎたい! となれば海へ行き、飲みに行きたい! となればおつき合いします。そして下田に来た友人たちは皆、こう言い残していきます。「下田って本当にいいところだね〜、絶対また来る!」と。

昨年も「下田流おもてなし」としてこの連載で書きましたが、2年目となったいま、昨年より少し落ち着いて迎えられるようになりました。下田の夏、「こんな過ごし方ができますよ」というのをあらためてご紹介いたします。

外浦海岸のビーチ

下田といえばまずは海! 下田には9つの海水浴場があり、そのうちわが家がよく行くのは外浦海岸です。この海の特徴は波が穏やかなこと。小さい子ども連れの友人でも安心して楽しむことができます。

家から歩いて行けるので、「駐車場が満車かも?」という心配がいらないのもありがたい。浮き輪を抱えながらゾロゾロ歩いて行くと、「ザ、夏休み!」という感じがしてなかなかよいのです。

外浦海岸まで浮き輪を抱えて歩く

わが家から外浦海岸までは徒歩10分。「暑い、暑い」と言いながら歩くのも、いい思い出となるはず。

外浦海岸のビーチ

もうひとつ、わが家がよく行く海は恵比須島です。この恵比須島は、下田の東側に突き出た須崎半島の南に位置する小さい島。この島は火山の噴火によってできた島で、伊豆半島ジオパークにも指定されています。

降り積もった火山灰や、軽石が生み出した地層、ゴツゴツとした水底土石流は、地球のエネルギーそのもの(先日『ブラタモリ』でタモさんも感心していましたよ)。

島といっても橋がかかっているので、すぐに渡ることができます。ぐるっと島を一周(徒歩5分くらいの小さい島です)するとなかなかおもしろいですよ。

この島から眺める夕陽はまた格別なのですが、海遊びもできます。岩場なので小さい子どもには少し注意が必要なのですが、その分お楽しみがあります。水中に潜ると魚がたくさん泳いでいて、岩場の影にはカニやヤドカリなどが。子どもが大喜びするような宝の島です。

わが家がよく行くのはこのふたつの海なのですが、リクエストに応じてほかの海に行くこともあります。

先日、友人が連れてきた、エネルギーありあまる中学生と小学生の男児。「波があるところがいい! できるだけ大きい波!」というので、白浜大浜海水浴場へ行ってみました。

こちらの海はサーファーも多く、日によってはかなり波が立ちます。男児たちは迫り来る波にボディーボードで突っ込んでいくのがとても楽しかったようです(下田で購入したばかりのボディーボード、その日に折れてました……)。

白浜はその名の通りさらりとした白い砂浜が特徴で、広々としたビーチと透明度の高い海水は眺めているだけでも美しい。友人家族はこの海がとても気に入ったようで、「来年も必ず来る!」とのことでした。

レトロな銭湯から、自宅のようにくつろげる温泉まで

海水浴のあとは温泉です。温泉も友人の嗜好によって変えています。

レトロ好きにはまちなかにある〈昭和湯〉を。こちらは源泉掛け流しの銭湯で、入湯料は400円。シャワーがないので髪の毛を洗うのはちょっと手間がかかりますが、体の芯までじっくり温まる泉質と、地元感を味わえる雰囲気は格別です。

そしてまちなかという立地がら、そのまま飲みに行けちゃうというのも魅力のひとつ。先日も友人らと首にタオルをかけたまま夕暮れのまちを歩き、そのまま居酒屋へ IN。ビールがおいしいったらないですよ。

レトロな雰囲気より整った設備を好む友人には〈下田ビューホテル〉をおすすめします。海を眺めながらの露天風呂もあり、ゆっくりお風呂につかったあとは、ホテル内にある景色のよいラウンジでランチを楽しむこともできます(入浴料は1000円ですが、繁忙期は日帰り入浴不可となるので、要確認)。

もうひとつは〈浜辺の湯下田荘〉。外浦海岸からわが家へ帰る道すがらにあるので、海水浴後にそのまま入浴して帰宅できるという気軽さ。こちらの泉質もとてもよく、源泉掛け流しです。浴室は小さめの内風呂だけなのですが、自宅のお風呂のようにくつろぐことができます。そして料金も大人700円とリーズナブル。

さて、温泉でさっぱりしたら夕食です。子連れの場合はわが家で食事をすることがほとんど。子どもも落ち着くし、そして大人もゆっくりじっくり飲める。

メニューは伊豆近海でとれた魚や南伊豆のお米など、なるべく地物を味わってもらえるようにしています。だって、魚も野菜もお米も本当においしいんです!

絶品居酒屋と至福の干物屋さん

大人だけの来客時には、ソトノミ。昭和湯でひと風呂浴びたあと、夕暮れのまちをプラプラ歩いてお店まで。先日出かけたのが、〈賀楽太〉という居酒屋です。

このお店、「下田にはこんなすてきな店があるんだよー!」って叫びたくなるほどの名店です。メニューはなく、店主の土屋佳代子さんが旬の食材を次から次へとふるまってくれます。

「もう、お腹いっぱいです!」と宣言するまで、佳代子さんが料理を出し続けてくれるという至福のスタイル。飲んべえにはたまらないアテの数々を、キーンと冷えた日本酒を傾けながら味わえます。

「いや〜、幸せだ〜。テッカちゃん、本当にありがとう!」と感激していた友人。その晩、私たちは腹12分目まで食べ続け、「いや〜、おいしかったね〜」と余韻に浸りながら床に着いたのでした。

もう一軒、下田に来たらぜひ! というのが外浦海岸にある〈万宝〉という干物屋さん。「いや〜、すごい、ここはすごいわ」と、炭火で焼いた干物の味わいとお店の雰囲気に感動していたカメラマンIさん。

「この塩辛、いままで食べた塩辛史上で一番おいしい……」と、このお店のもうひとつの名物である自家製塩辛にうなっていた料理家Sさん。というくらい魅力的なお店で、ある意味、下田のハイライトともいえます。

こちらのお店はケースの中からお好みの干物を選び、お店の方に炭火で焼いていただくというスタイル。そして飲み物(アルコールもOK)やご飯、漬け物などの持ち込自由という太っ腹なお店です。

つまり自分の好きなお酒を飲みながら、炭火でじっくり焼いた干物を味わうことができるのです。「テッカちゃんにどう感謝したらいいか……」と友人がつぶやくほど、下田を満喫できるお店です。

こうした名店もあり、豊かな自然にも囲まれている下田。友人たちと遊びながら、またあらためて下田の魅力に触れています。

今回、この原稿を書くために昨年の連載を読み返してみました。すると、「来年の夏には、民宿を始めたい」と書いてありびっくり。そうか、そうだった……、すっかり書いたことを忘れている本人。

そして、実際に1年経ってみると違う方向に向かい始めているわが家。夫は養蜂と建築の仕事が楽しそうだし、私はまだ下田での暮らしのバランスを調整中といったところ。1年やそこらでは、まだまだ生活は落ち着かないものですね。

というのも、実際に移住してみてわかったことです。民宿をやるなんて早すぎるよと、昨年の自分に突っ込みたい気分。来年はどんなことを書いているのやら。

文 津留崎徹花

text & photograph

Tetsuka Tsurusaki

津留崎徹花

つるさき・てつか●フォトグラファー。東京生まれ。料理・人物写真を中心に活動。移住先を探した末、伊豆下田で家族3人で暮らし始める。自身のコロカルでの連載『美味しいアルバム』では執筆も担当。

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