源平合戦の古戦場として名高い屋島観光の下車駅、それが琴電屋島(ことでんやしま)駅です。
天井が高く、ドーマ窓のある大きな寄棟屋根のこの駅舎は昭和4年の建築。平屋にもかかわらず、普通の民家の3階建てほどの高さがあり堂々として見えます。平成21年に経産省の近代産業化遺産にも選ばれているんですよ。
さて駅前には、まっすぐ延びる広い道路があります。この道を300メートルほど進んだところに、かつて「屋島ケーブル」ののりばがありました。
「屋島ケーブル」は屋島山上とを結ぶケーブルカーで、開業は昭和4年。琴電屋島の駅舎が造られたのも昭和4年。そうです、屋島ケーブルの開業にともない、その連絡駅として造られたのが琴電屋島の駅舎なんです。
「屋島ケーブル」は瀬戸大橋の開通時には大盛況だったそうですが、ブームが去ると利用客は激減し、平成16年10月16日限りで運行休止、そのまま廃止されてしまいました。当時の駅舎は解体されてしまいましたが、現在でもプラットホームと車両は残され、往時を懐かしむことができます。
でも、ケーブルカーが廃止、ということは、屋島観光はどうすればよいのでしょう?
ご心配なく。琴電屋島の駅前から平日は1時間に1本、休日は1時間に2本、屋島山上までシャトルバスが走っているんです。運賃は100円なので気軽に利用できますね。山上には、四国霊場第84番札所の「屋島寺」や「新屋島水族館」があります。屋島ケーブルの「屋島山上駅」も残されていますので、1日中楽しめますよ。
なんともかわいい踏切ですね〜(笑)