意味ありげでメルヘンチック、これが柏原(かいばら)駅の駅舎です。
現在の駅舎は、平成2年に大阪の鶴見緑地で開催された「国際花と緑の博覧会」の会場内で運行されていたドリームエキスプレスの「山の駅」を移築したもので、デザインはイギリスの童話作家が花博のために描いた絵本が元になっているそうです。
では、なぜここに移築されたのでしょうか?
この地区では、平成元年に「丹波の森構想」という取り組みが始まりました。「丹波の森構想」とは丹波地域を「丹波の森」と位置づけ、人と自然と文化の調和をテーマに、魅力と活力あふれる地域づくりを住民、事業者、行政が一体となって取り組んでいこうとするものです。その趣旨に合致するものとして、平成3年9月に移築されたというわけです。
駅舎は木造2階建てで、駅の待合室・みどりの窓口のほか、レストランや物産館が入っています。レストランでは、イノシシ肉のチャーシューが入った「丹波猪ラーメン」が名物なんですよ。
ちなみに、JRには「柏原駅」が3つあります。東海道本線の「柏原駅=かしわばらえき」、関西本線の「柏原駅=かしわらえき」、そしてこの福知山線の「柏原駅=かいばらえき」です。漢字は同じでも、読み方がそれぞれ違うのがおもしろいですね。