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キャンプの恵み

Vol.91 国を越えて学びあう

  • 2015年10月1日

第6回アジア・オセアニア・キャンプ会議
キャンプ会議
キャンプ会議
 私の働く日本キャンプ協会は1966年に設立され、来年の2016年に設立50周年を迎えます。いくつかの記念事業を考えているのですが、その中心となるのが、「第6回アジア・オセアニア・キャンプ会議」という国際会議です。
 楽しげな「キャンプ」という言葉と、難しそうな「国際会議」という言葉は結びつかない感じがします。しかし、日本のキャンプは北米を中心とする海外から多くを学びながら発展してきましたから、国を越えて学びあう機会を持つことは、現在でも、とても重要なのです。

 学びたいこととしては、たとえば、チャイルドプロテクションという新しい流れがあります。これは、子どもを虐待から守るという意味なのですが、ただ守るというのではなく、キャンプなどの提供者が虐待の加害者にならないという意味も含まれます。北米では、ボランティアにも犯罪歴の提出が必要になるなど、かなり厳格に運用されているそうです。とても大事なテーマですが、今の日本で北米と同じことができるとはおもえません。
 どうすればいいか考えるためにも、詳しい話を実際に聞いてみたいなとおもいます。

 一方で、日本について知ってもらいたいこともあります。たとえば、日本の伝統的な自然観。キャンプにとって自然は重要な要素ですから、自然観が異なれば、キャンプも違ったものになります。日本のキャンプの独自性を紹介するとともに、日本人の自然観を知ってもらえれば、世界のキャンプ文化がもっと豊かなものになる助けになるのではないかと想像します。

 国が違えば、言葉も違うし、制度も異なるので、見聞きしたことがすべて役立つというわけではありません。けれど、キャンプという共通の基盤があるので、細かな違いに気づくだけで、それぞれの国のキャンプをより豊かなものにするチャンスが生まれます。
 会議が行われるのは、2016年10月です。キャンプに関心を持つ多くの人に参加してもらいたいなと考えています。



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