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キャンプの恵み

Vol.160 海外のサマーキャンプ事情(ロシア編②)

  • 2019年8月2日
  • (社)日本キャンプ協会

前回に続いて、ロシアのサマーキャンプ事情をご紹介していきます。
今回は、主にプログラムについてです。ロシアのサマーキャンプではどんなことをしているのでしょうか?

Q.ロシアのサマーキャンプではどんなプログラムを行っている?

A.それぞれのキャンプ場で、子どもたちの興味関心を刺激したり、発見を促したりするような独自のプログラムを用意しています。
その中でも多くのキャンプが、外国語や数学、IT、芸術、環境学習、創作活動、リーダーシップの養成などの教育的なアクティビティや、サッカー、水辺のアクティビティ、チェスといったスポーツを、メインプログラムとして取り入れています。
そのほかに、それぞれ特色あるお楽しみプログラムを盛り込んでいきます。

キャンプの恵み160_1

Q.ロシアのサマーキャンプの代表的な1日のスケジュールは?

A.8時に起床し、身支度を整えて、みんなで体操(ダンス)をし、朝食をとります。その後、朝の集いを行い前日の振り返りをしたり、表彰を行ったりします。10時ごろからその日のプログラムを始め、お昼、午後の休み時間(自由時間)、お菓子の時間などをはさみながら、学校の授業の時間割のような感じで進みます。
19時ごろに夕食となり、その後はお待ちかねの夜のプログラムです。ディスコやコンサート、何かのコンテストを行うこともあります。その後も就寝までの間に軽食が出たり、キャンドルサービスの時間があったり、もちろんシャワーを浴びたりして、23時ごろに就寝となります。
かなり就寝時間が遅く感じられると思うのですが、眠くなったお子さん、早く休みたいお子さんはもちろんこの時間より前に、各々就寝することができます。
また、ここには出てきませんでしたが、ロシアでもキャンプファイヤーを行う日があります。そんな日は、キャンプファイヤーのためのスケジュールを組んで、いつもより遅い就寝になったり、翌日の起床時間が遅くなったりします。

Q.代表的なプログラムを教えてください。

A.お伝えしてきたように、実際はそれぞれのキャンプがその目的に応じて、オリジナリティあふれるプログラムを組んでいるのですが、ここでは1つモスクワのキャンプの例にしてご紹介します。

このキャンプのプログラムは、子どもたちの興味関心や達成感も大切にしながら、子どもたちに、正義や、尊敬、愛、思慮深さ、そして勇気を伝えたいという想いに基づいています。そしてこのプログラムの作成には、青少年の心理的特徴の研究に携わる先生や心理学者も関わっています。

・創作活動:ダンス、演劇、クラフト、石けん作り等
子どもたちは毎日、思い思いの創作活動を選択し行う中で、自分の中の恐怖やコンプレックスの克服を狙っています。

・スポーツ:サッカー、バレーボール、卓球、ハイキングなど
新鮮な空気や自然の中で体を動かすことで、心身の健康増進に寄与することを狙っています。

・総合学習:学校の授業とは違う学習
英語や算数などの授業科目とは違う形で、自分たちの身の回りの出来事について学ぶ中で、興味関心を高めていくことを狙っています。

・道徳:道徳観についてのディスカッション
リラックスした雰囲気の中で、お互いの道徳観についてディスカッションをし、同じ事柄でも相手や状況、立場によって善悪の判断が変わること、必ずしも自分の判断基準が全てではないことなどを学んでいくことを狙っています。
キャンプの恵み160_2

キャンプごとに掲げるねらいや想いがあり、プログラムそれぞれにも、また目的やねらいがあるという点は、世界中共通ですね。キャンプで、子どもたちにいろいろな経験をして、そこから自信をつけ、思いやりの心を育て、興味関心を高めてほしいというところも、日本でのキャンプでよく耳にする想いととても近いと感じました。
 そんな中、夜のプログラムがかなり充実しているのは、お国柄でしょうか。なかなか日本ではディスコやコンサートといったプログラムはお目にかかりませんが、今回のロシアを始め欧米のキャンプではとても一般的なプログラムのようです。

 さて、次回はこのロシアのサマーキャンプについてご紹介する最終回です。
最後はどうしてロシアの子どもたちはサマーキャンプに行くのか、ロシアの保護者は、夏、子どもたちをキャンプへ参加させるのか、に迫っていきます。
次回は来週金曜日に公開予定!お楽しみに!

(まっちゃ)

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