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キャンプの恵み

Vol.12 「早朝」は何時まで?

  • 2012年8月2日

 先日、ある人から「キャンプ場でほかの利用団体が早朝から騒がしくて、眠れずに困った」という話を聞きました。「前日も歌をうたっていたけど、早めに終わって夜は静かだったからマナーのいい団体だと思っていたのだけど‥」と、言葉は続きました。早朝というのがいったい何時だったのか聞きそびれましたが、確かに夜であれ、朝であれ、眠りを妨げられるのはいやなことです。

 キャンプ場でほかの利用団体の迷惑にならないようにふるまうというのは、いわゆるマナーの問題ですが、この「マナー」というのは実にやっかいです。というのも、マナーの基準になるのは、ある程度はっきり線引きされた「規則」ではなく、境界がぼんやりとあいまいな「常識」というやつだからです。

「早朝」は何時まで?

たとえばその早朝が「3時」だったなら、多くの人が「さすがにそれは非常識でしょ」と思います。では、「6時」だったらどうでしょう?「早朝というほどじゃないよ」と思う人も多いはずです。でもそのグループがどんちゃん騒ぎをしていたら、6時であってもマナー違反になりそうです。どのあたりが正解なのかはよくわかりませんが、少なくとも「○○時以降に、□□デシベル以下ならセーフ」と決めることはナンセンスだというのは間違いありません。


「早朝」は何時まで?

 キャンプではテントのような簡易な環境で生活をするので、ふだんの生活以上に他者の存在を感じます。自然の中にいることが、感覚をさらに鋭くさせるのかもしれません。たとえば、テントの脇を通るだけで、なんとなく「このテントは無人だ」「このテントではみんな眠っている」ということがわかったりするものです。こういった感覚を大事にしてみることが、はっきりとした答がわからない状況でも適切に(いわゆる「常識的に」)ふるまうことができる能力を身につけるのに役立つのではないかと思います。

 他人に迷惑をかけられるのも、かけるのも、そしてそれが原因でケンカをするのも、楽しくないものです。自然の中、センサーをちょっと敏感にして、夏休みを楽しいものにしましょう。


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