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キャンプの恵み

Vol.106 キャンプのなかみ(4)「安全安心」

  • 2016年5月12日
  • (社)日本キャンプ協会

キャンプのなかみ(4) 安全安心 キャンプに「危険」はつきものです。

 野外炊事や山登り、川遊びといった活動には、やけどやねんざ、切り傷をつくったりする可能性があります。水遊びでおぼれてしまう可能性だってゼロではありません。ちょっとしたすり傷ならば痛い思いをするだけですむでしょうが、大ケガをしたり、死んでしまったりしては、キャンプの思い出は台無しです。

 だから、事故が起こらないよう、もし事故が起こったとしても被害を最小限に抑えるよう、きちんと準備することが必要です。たとえば、下見をする、壊れた道具がないかチェックする、天気予報を確認しておく、スタッフの配置をこまかく決めておく、参加者の体調などについて事前に聞いておくなどなど、準備は多岐にわたります。自然という一刻一刻状況が変化する場所での活動だから、面倒でも手を抜くわけにはいかないのです。

 そしてもうひとつ、「心の安全」も大切です。

 たくさんの人が長い時間をいっしょに過ごすわけですから、その中でちょっとしたケンカや小競り合いが起こっても仕方ありません。ただ、それもキャンパーの成長の糧にしようというのがキャンプのねらいのひとつです。

 キャンプのなかみ(4) 安全安心 これは決して簡単なことではないので、スタッフは子どもの心について学ぶトレーニングを受けます。とはいえ、座学で身に付くことではなく、実際のキャンプの中でより深く学ぶわけですから、必ずしもいつも成功するわけではありません。けれど、そのスタッフを見守る役目のスタッフがいて、若いスタッフに指導をしたり、ケンカを激化させないように働きかけたりするという仕組みが、よいキャンプにはあります。

 近ごろでは、北米を中心に「Criminal Background Check(クリミナル バックグラウンド チェック)」というものが一般化しつつあります。やましい気持ちでキャンプにかかわろうとする人を排除するために、その人の犯罪歴をチェックする仕組みですが、この先、日本でも求められていくのでしょうか?気になるところです。

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