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キャンプの恵み

Vol.103 キャンプのなかみ(1)「ちゃんとした準備」

  • 2016年3月31日

 春になり、これから夏のキャンプ選びをしようと考えられている方も多いと思います。ということで、これから数回にわたって、私がおもうキャンプにとって大切な要素について書こうとおもいます。

 「キャンプ」という言葉から思い浮かぶものは人それぞれですが、日本キャンプ協会で中心的に考えているのは、オーガナイズド・キャンプ(Organized Camp、組織キャンプともいう)という、参加者の成長に注目した教育的な目的をもつキャンプです。ですから、キャンプを成り立たせる要素も家族や友だちと行くキャンプとは少し違ってきます。

キャンプのなかみ(1)「ちゃんとした準備」  Organizedというのは、「きちんと準備された」とか「ちゃんとした」「組織化された」といった意味を持つ言葉です。ですから、オーガナイズド・キャンプというのは、「キャンプの目的に合わせてきちんと準備されたキャンプ」という意味になります。各スタッフの役割を決めて組織づくりをすることも大切な準備のひとつなので、「組織キャンプ」という言葉も使われるというわけです。

 準備はどんなキャンプでも必要ですが、オーガナイズド・キャンプの準備はかなり複雑です。

キャンプのなかみ(1)「ちゃんとした準備」 目的や対象(子ども)によって、活動場所や活動内容、必要な備品、必要なスタッフは異なりますから、それぞれのキャンプに合わせた準備をしなければなりません。どの子とどの子を同じグループにするのか、そのグループには誰をリーダーに付けるのかといった人の組み合わせを整えるのも大切な準備です。スタッフそれぞれの役割も、キャンプの場所や内容、スタッフ同士の人間関係までも考慮して配置します。

 こうした組み合わせを作るため、キャンパーがどんな子かを知るための調査票を親御さんに書いてもらったり、スタッフに対して研修を行ったりもします。そして、日々の変化を次の活動に反映させるため、キャンプ中の記録も欠かせません。

 人と人の関係性にも考慮した準備、これがキャンプの大切な要素の最初のひとつです。

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