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年収が多いより「貯蓄力」が高い方が勝つ!

  • 2020年10月29日
  • All About

■「貯蓄力」がないと人生辛い!
いきなり「貯蓄力」といっても何のことやら、という人も多いことでしょう。

「貯蓄力」(ちょちくりょく、と読んでも、ちょちくぢから、と読んでもかまいません)というのは、文字通り「貯蓄をする力」のことです。たかが貯蓄力というなかれ。

貯蓄力のある人とない人では、人生はずいぶん変わってくるのです。たとえばこんなメリットがあります。

▼(1)貯蓄力のある人は苦しまずに自然にお金が増やせる貯蓄をするのは辛いことだと思っている人も多いことでしょう。しかし、貯蓄力が備わっている人は苦しまずに自然とお金を貯める方法を知っています。

自然と身に付く人もいれば、自覚的に身につける人も。自然とお金を増やせるのなら、こんなハッピーなことはありません。

▼(2)貯蓄力のある人は借金をせずにすむ借金(ローンにしろキャッシングにしろ借金は借金です)は、今手元にお金が足りないから「未来の自分の収入」を元にしてお金を借りるわけです。

貯蓄力のある人は必要なお金を事前に貯めておくことが可能ですから、借金をしなくてすむか、するときも借入を少なくして返済を減らすことができます。人生で数百万円から数千万円トクする可能性があります。

▼(3)貯蓄力のある人はリスクを取って運用ができる貯蓄できる人は、資産運用をする際にも有利になるのです。というのは、運用で少し損失が出ても貯蓄力でカバーして再チャレンジできるからです。

貯蓄力のない年金生活者と、この点で運用力が異なります。当然リスクを取ってうまくいけば大きく増やすチャンスもあるわけですから、この点でも有利になります。

これほどすばらしい力のある「貯蓄力」ですが、自然に備わるものとは限らないようです。自然に身につけている人もごくまれにいるようですが、そうでない人のために、貯蓄力を高めるトレーニングを考えてみたいと思います。

■貯蓄力を高める方法を考えてみる
しかし、本当に貯蓄力を高める方法はあるのでしょうか。まず、貯蓄力は簡単な式で計算することができます。すなわち、

(貯蓄額)÷(年収)=(貯蓄力)

です。年に20万円貯められる人が年収500万円であれば貯蓄力は0.04(4%)ということになります。貯蓄力のある人だとこの数値が0.20(20%)くらいになります。

貯蓄力を高めるには、2つの要素のどちらかを見直さなければならないということです。アプローチは2つ。

▼(1)収入を増やし、生活費はそのまま転職等のキャリアアップや副業などで年収をアップする方法で、貯蓄力を高めることができます。収入が増えるのだから貯蓄力を高められるのは、まあ当然ですね。

ただし、生活費が変わらなければ、の話です。生活費がその分アップしてしまえば、貯蓄力はその分下がってしまうことになります。夫婦で共稼ぎすることで収入を増やす、というのも、この方法です。

▼(2)収入はそのままで、出費を減らすもう1つのパターンは収入を増やすのは難しいが、出費を減らすことで貯蓄力をアップさせようというものです。

毎日なんとなく使っているムダな買い物や固定費用を一度チェックしてみることで、数千円から数万円の貯蓄力を作ることはできるはずです。正社員で働いている人であれば、貯蓄力を作ることはきっとできるはずです。

ところで、貯蓄力は年収とは必ずしもイコールではありません。

年収が450万円でも50万円貯められる人はいますし(貯蓄力0.11)、年収が1000万円近くあっても年に20万円も貯められない人がいます(貯蓄率はなんと0.02にしかなりません)。

年収があまり高くないからといって貯蓄力がないと思うのは早計です。自分なりの貯蓄力作りを考えてみてください。

■貯蓄力を作り出すコツ
さて、貯蓄力のすばらしさは分かっても、なかなか実践できない人も多いことでしょう。そこで、誰でも貯蓄力を発揮できる方法について考えてみます。

▼(1)貯蓄力は自動化すると発揮しやすくなる貯蓄力は自然に湧いてくるものではありません。また、給料日前になっていきなり貯蓄力が湧いてくることもありません。そこで貯蓄力を自動的に発揮させる工夫をしてはどうでしょうか。

たとえば、毎月1万円程度の無理のない範囲から、積立貯蓄や積立投信を始めるのです。給料日の翌日あたりに自動引き落としにすれば、イヤでもお金が貯まっていく寸法です。いきなり1万円では心配なら5千円程度でもかまいません。

とにかく「自動化」することが貯蓄力発揮のポイントです。

▼(2)貯蓄力は口座を増やすと維持しやすくなる簡単におろせる口座にお金が残っているとき、貯蓄力をキープすることは至難の業です。むしろ拷問に近いといえます。しかし「面倒」だったり「億劫」であると、貯蓄力をキープすることが可能になります。

具体的には、一番ひんぱんに使う普通預金口座にお金を残しておかないことです。せめて定期預金にするか、別の銀行に移します。おろすのが面倒なほどよいのです。

株や投資信託を買うときに開設する証券口座はかなりおろすのが面倒なので、最適。「良い面倒」を利用し、貯蓄力をキープしてください。

▼(3)安く買うことを楽しむ生活コストを安くすることができれば、その分貯蓄力がアップします。しかし「節約」とか「倹約」と思うと苦しい気持ちになります。

ここは逆転の発想で「楽しく安く暮らす」ことを考えてみましょう。たとえば、閉店間際の安売りをエンジョイしてみてはどうでしょう。半額セールを活用して、いつもの食事より質は高く値段は安く工夫するのはおもしろいですよ。

あるいは値段の調査を徹底的に行うのもいい方法です。雨の日に買い物に行くだけで、家電品が1割安くなることもあります。

ケチるのではなく、前向きに楽しく安く暮らしてみてはいかがでしょうか。

山崎 俊輔(マネーガイド)

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