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「突発性難聴」との違いは?「低音難聴」のセルフチェック法

  • 2020年10月30日
  • All About

低音難聴が疑われる場合、耳鼻科で聴力検査や眼振検査、耳管機能検査などを行います。突然の耳閉感や耳鳴、難聴などの症状に加え、検査結果を見て診断します。似た症状を伴う突発性難聴やメニエール病、外リンパ瘻、聴神経腫瘍との鑑別も重要です。低音難聴のセルフチェック法と検査法・診断法を解説します。

■低音難聴が疑われる場合の検査法・診断基準
低音難聴が疑われる場合、次のような検査を行います。

・聴力検査
聴力の状態を確認し難聴か否かを確認します。低周波数から高周波数、気導・骨導検査も行います。大体15分程度で終了です。

・眼振検査
めまいの検査です。LEDを使用した特殊な眼鏡で目の異常な動きがないかを確認します。

・耳管機能検査
耳と鼻をつなぐ管の機能が落ちて耳の閉塞感やひびきが出ることがあるので判別するために検査します。耳管開放状態か狭窄状態かがわかります。

低音難聴の診断基準は、主症状として以下のような症状がみられることです。

1. 急性あるいは突発性に耳症状(耳閉感、耳鳴、難聴など)が発症

2. 低音障害型感音難聴

3. めまいを伴わない

4. 原因不明

上記の主症状に加え、参考事項として以下の有無をチェックします。

1.  難聴(純音聴力検査による聴力レベル)
(1)低音域3周波数(125Hz、250Hz、500Hz)の聴力レベルの合計が70dB以上
(2)高音域3周波数(2、4、8、kHz)の聴力レベルの合計が60dB以下

2. 蝸牛症状が反復する例がある

3. メニエール病に移行する例がある

4. 軽いめまい感を訴える例がある

5. 時に両側性がある

確実に低音難聴であると診断できる確実例は、主症状のすべて、および難聴基準(1)、(2)をみたすものです。準確実例は、主症状のすべて、および難聴基準(1)をみたし、かつ高音域3周波数の聴力レベルが健側と同程度のものです。
 
※急性低音障害型感音難聴の診断基準(厚生労働省難治性難聴障害に関する研究班 2017年改訂)より

■低音難聴のセルフチェック法・簡易的なチェック法
正式な診断には医療機関を受診する必要がありますが、まずはセルフチェックをしてみたいという方は、音叉のように振動する棒が準備できるとベストです。額中央にあて、左右どちらで響きを感じやすいかをチェックします。

もし左右差を感じる場合は、片側の難聴が疑われます。音叉に近いものがなければ、手やマッサージ器などで額中央を小刻みに刺激してみる方法でチェックしてみるのもよいでしょう。

■低音難聴と突発性難聴の違い・低音難聴と似た病気
低音障害型感音難聴と突発性難聴はどちらも内耳で起こる疾患です。

突発性難聴は、文字通りある日突然聞こえが悪くなる病気で、片側の耳で急に難聴、耳閉感、耳鳴、めまいなどを伴います。一般的に再発せず、一度回復してから再発した場合、2回目からは突発性難聴とは言いません。

低音障害型感音難聴は急に低い音の難聴、耳閉感、耳鳴、軽いめまいを伴うことがあり、治癒しやすいですが、再発もしやすいです。

似た症状を伴い、間違えやすい病気としては

・突発性難聴
・メニエール病
・外リンパ瘻
・聴神経腫瘍

が挙げられます。正しく診断し、これらと鑑別することが大切です。

■低音難聴らしき症状がある場合は、早めに耳鼻科受診を
低音難聴は軽度なものから、背景に違う病気が潜んでいるケースまで様々です。急に気になる自覚症状が出て心配な場合や、軽くても1週間以上症状が持続するような場合は、耳鼻科を受診してください。

▼坂田 英明プロフィール日本耳鼻咽喉科学会専門医。東京大学医学部客員研究員、埼玉県立小児医療センター副部長、目白大学保健医療学部教授を経て、現在川越耳科学研究所クリニック院長。患者さん自らが医療に受け身になるのではなく、能動的に判断、行動して生活できるよう、日々の健康に関する情報発信を行っている。

坂田 英明(耳鼻科医)

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