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感受性が強い子供の特徴・悩み・育て方は?

  • 2019年9月18日
  • All About

子供の「感受性の強さ」はギフテッドの特徴のひとつ
お友達が泣いていると自分も泣いてしまうなど、周りの人々の気持ちに感情移入しやすい。お友達への思い入れも強く、相手からの思いとの間に温度差がある。

見るものや聞くものや触れるもの、また味や匂いなどを敏感に感じ取る。頭ごなしに叱られたり批判されると立ち直るのが難しい。

緊張したり恐がったりしやすい。起こってもいないことを「でも、もし〜」と考え不安でいっぱいになる。自分の失敗に厳しい。嬉しいことも悲しいことも強烈に感じる......。

こうした「感受性の強さ」は、「ギフテッド」がもつ特徴のひとつとされています。「ギフテッド」とは一体何なのでしょうか? どのような子供を指すのでしょうか?

■ギフテッドとは? 定義と見分け方、判定方法
ギフテッドとは、「知性、創造性、芸術性、リーダシップ、または特定の学業分野などで並外れた能力を発揮したり、高度な潜在能力を持つ」子供や大人をいいます。

日本ではあまり馴染みのない「ギフテッド」という概念ですが、アメリカでは、96%の州でギフテッドの定義が決められ、ギフテッドとされる子供達に対し、様々な形式での「ギフテッド教育」が施されています。

90%の州では、「IQテスト」と「学力テスト」がギフテッドの判定方法として用いられ、それらのテストで上位約3〜5%の結果を出した生徒を、「ギフテッド」と認定しています。

ギフテッドの「感受性の強さ」と、様々な面での「能力の高さ」は、隣合わせにあると捉えられています。

つまり、様々なことをより強く感じるからこそ、より深く物事を処理し、より情熱を持って物事に取り組むため、結果的に、優れた成果へと繋がりやすいというわけです。

そして「ギフテッド教育」とは、ギフテッドの子供達の能力を伸ばすと共に、時にギフテッドが社会的に困難を感じる「感受性の強さ」への対応も目指しています。

とはいえ、IQテストや学力テストのみで「ギフテッド教育」を受けられるかどうかを決めてしまっては、創造性や芸術性、またリーダーシップなどが秀でた生徒を見出すことが難しいとされています。

そこで、教師や心理学者による「観察」を、判定方法に取り入れる州もあります。

30年近く前は、ギフテッドの判定として、もっぱらIQ数値のみが用いられていたのが、昨今では、より「多様な判定方法」が用いられるようになっていると報告されています。

また米国を始め、中国や韓国などアジア諸国やヨーロッパでも、ギフテッド教育がみられますが、ギフテッドについての世界的な定義や判定方法は定まっていないとされています。

■ギフテッドの「感情的な強烈さ」はどのように表れる?
ギフテッドというと、世界中で最も共通して用いられるIQテストや学力テストなどの判定方法からも、「勉強がよくできる」といった「知性」が注目されがちです。

それでも、多くのギフテッドの専門家が「ギフテッドの特徴」として言及するのが、冒頭の特徴に見られるような、「感情的な強烈さ(emotional intensity)」と呼ばれる「感受性の強さ」です。

「感情的な強烈さ」というと、嬉しい時は大はしゃぎし、悲しいときは打ちひしがれるといった「喜怒哀楽が激しいイメージ」が浮かぶかもしれません。それでも実は、様々な表れ方をすると分かっています。

■ギフテッドの「感情的な強烈さ」の様々な表れ方と悩み・問題点
▼共感力の高さ自分の気持ちや相手の気持ちも、強く感じ取ります。

▼身体的な表れ強烈な感情は、時に腹部の緊張感など、身体的に表れます。

▼シャイさや内気さ相手の気持ちや意図、自分の気持ちや言うべきことを強く感じるため、ぎこちない反応になる場合があります。また自分の一挙一動への周りからの反応も強烈に感じ取るため、のびのびと振舞えなくなることもあります。

▼癇癪思い通りにうまくいかないことも強烈に迫るため、感情を爆発させてしまうこともあります。

▼不安感周りが気に留めないようなささいなことでも強く感じるため、不安が尽きません。

▼自己評価の厳しさやうつ上手くできなかったことや小さな失敗も強く感じ、自分を責め落ち込みます。

▼変化への順応が困難強烈に感じるからこそ、切り替えるのが難しい場合があります。

こうした「感情的な強烈さ」のために、ギフテッドの子供達は「自分はおかしい」と感じたり、自己批判や不安感や劣等感に拍車をかけてしまうことがあります。また周りから「大げさ」や「神経質」とみられ孤立してしまったり、学校などの集団生活に馴染むのが難しい場合もあります。

では、子供達がこうした「感情的な強烈さ」とうまくつきあっていくために、周りの大人に何ができるでしょうか?

■ギフテッドの「感情的な強烈さ」への育て方・対応法
▼感情を受け止める「いちいちそんなこと気にしないの!」「めそめそ泣かない!」など、感情を否定するよりも、まずは抱きしめて安心させるなど、本人が「分かってもらえた」「サポートされている」と感じる対応を心がけます。

▼なるべく「穏やかなしつけ」を心がけるシンプルで一貫したルールに則った穏やかな姿勢での「しつけ」は、安心感や健やかな感情を発達させます。ルールの利点を説明し、「守る/守らない」場合の結果についても話し合ってみます。

▼感情について話し合うポジティブだけでなく、ネガティブな感情についても話し合ってみます。

例えば、ネガティブな感情について、「最悪」から「そうでもない」まで、「1から10の目盛り」を用いて表し、「今どれくらいの気持ち?」と聞いてみます。

すると、「靴下が片方見つからない!」「お気に入りの服にシミがついた!」と、渦中ではまるで「この世の終わり」かのように強く感じていても、「あ、そっか、それほど大したことでもないんだ」と自ら客観視でき、落ち着く助けとなる場合もあります。

▼「感受性の強さ」の「よい面」を伝える強烈に感じることは何もおかしいことではなく、ユニークに物事を処理し、パッションを持って取り組むための「ギフト」なのだと伝え、自分の特性を肯定的に認めることを助けてやります。

また「敏感さ」や「繊細さ」は、「弱さ」とは異なることを教え、その子の発達段階に相応しい責任のあるタスクに取り組む機会を与えたり、日常生活でぶつかる問題を自ら解決するよう励ますなど、守り過ぎないようにします。

▼表現する方法を見出すことを助ける強烈な感情を、物語や詩などの文章や、絵や彫刻などのビジュアルアート、また音楽や身体的活動などによって表現する方法を見出すことを助けてやります。

▼似た特性を持った人々と交わる機会を見つける社会的孤立を防ぐため、できる範囲で、似たような特性を持った仲間と交流する機会を見つけます。また、伝記を読んだり、周りの人々の中に、「ロールモデル」を見つけるよう励ましてやります。

▼専門家のカウンセリングを受ける家庭では手に負えないと感じる場合は、ギフテッドや感受性の強さに詳しい専門家のカウンセリングを受け、診断してもらうのも一つの方法です。

「感受性の強さ」は、様々な分野での「高い能力」と隣合わせにあります。適切な対応により、子供達が「感受性の強さ」に悩み苦しんでしまうのではなく、自分の「ギフト」に自信を持ち、生かしていけるようサポートしてあげたいですね。

●参考資料:感受性が強い子供の特徴・悩み・育て方…ギフテッドとは(https://allabout.co.jp/gm/gc/469676/)記事下段に記載

長岡 真意子(子育てガイド)

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