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人生の収支を黒字化する「人生家計簿」でお金持ちに?

  • 2019年1月12日
  • All About

皆さんは、人生の収支について考えたことはありますか?  実は家計簿をしっかりつけて毎月黒字が出ていても、将来、必要なお金が足りなくなってしまうということも十分あり得るのです。そこで今回は、人生をトータルで見て、家計の収支を黒字化するための考え方をお伝えします。

■人生のお金の流れと「人生のお金の公式」
▼人生のお金の流れ毎月の家計を考えると、家計に入ってくるお金としては、サラリーマンであれば給料があります。そして出て行くお金としては、日常の生活費や住宅ローンなどの住居費、子どもの教育費、そして、趣味やスポーツなどのお金があります。結果として残ったお金が金融資産になります。金融資産を銀行や証券会社などで預金・投資をした場合、利息や投資収益がさらに家計に入ってきます。

人生のお金の流れを毎月の家計と同様に考えてみましょう。人生で入ってくるお金は、サラリーマンの給料など働くことによって入ってくるお金です。また、リタイア後であれば、年金収入ですが、これも現役時代の働き方によって決まってくるものです。

人生で出て行くお金として、日常の生活にかかるお金、子ども・住まい・老後の人生の3大支出、そして、人生を楽しむための費用などがあります。そして、毎年の収入と支出の差額が金融資産として積み上がっていき、貯蓄や投資をすることで、利息・投資収益が家計に入り、金融資産をさらに積み上げていきます。

▼人生のお金の公式とその対策このような人生のお金の流れを数式化してみると、以下のようになります。これを「人生のお金の公式」といいます。

●人生のお金の公式
1年後の金融資産 =(収入− 支出) + 金融資産 × 運用利回り

人生では常にこの計算式が繰り返されていることになります。そう考えると、人生の収支を黒字化するための方法は、3つに集約されます。
1.人生の支出を減らす
2.人生の収入を増やす
3.運用利回りを上げる

■人生の支出を減らす3つのポイント
人生の支出は、「日常の生活費」、「人生の3大支出」、「人生を楽しむための支出」の3つに大きく分類されます。

人生の支出を減らすといった場合に、食費や洋服代を切り詰めて日常の生活費を減らす、マイホームをあきらめて人生の3大支出を抑える、将来の夢や希望を捨てて人生を楽しむための支出を減らすという方法もあるのですが、それでは生きていてもつまらない人生になってしまいます。

「人生を楽しみながら、人生の支出を減らすには?」という発想で考えなければなりません。人生の支出を減らすための視点は大きく分けて3つあります。

▼1.「無駄な支出」をなくす何が無駄かというのは、人それぞれのライフスタイルや価値観によって異なるものでしょう。ガイド平野は、お客様からのご相談でたくさんの家計簿を見てきましたが、他の人の家計簿と比べて、支出が多い・少ないということはほとんどしません。

その代わりに、普段の生活を振り返っていただき、自分にとって「価値や意味のない支出はないか」という視点で支出を見直すようにアドバイスしています。そうすると、普段の生活習慣の中で自然と使ってしまっているお金などがたくさん洗い出されます。価値観も自分自身の中で変化するものなので、年に1度くらい、定期的に自身の生活習慣を見直すと、人生の無駄な支出を減らすことができるでしょう。

▼2.「消費」に対する考え方を見直す最近は、さまざまなものがレンタルできるようになりました。自動車や書籍・DVDのレンタルは、既に多くの人が利用したことがあるでしょう。ものを購入した方がトクか、借りた方がトクかというコスト意識を持つことも、人生の支出を減らすのに大きな効果を発揮します。

●買うか借りるかの判断基準
・比較的金額が高価なもの
・利用頻度が低いもの
・利用期間が短いもの

金額が比較的高価で、利用頻度が低いか、あるいは、利用期間が短い場合は、購入するよりも借りた方が金銭的にトクな場合が多いです。

▼3.「金融コスト」を意識する皆さんは金融コストを意識したことがあるでしょうか? 人生の中で関わりの深い金融コストは、お金を借りる時の利息、万が一を保障・補償する保険に入るための保険料、そして投資運用成果に影響を与える金融手数料です。

●借金の利息
住宅ローン2,500万円を35年・金利3.0%で借りた場合と、25年・金利2.5%で借りた場合の利息の総額は、前者1,541万円、後者864万円で、その差はナント677万円になります。住宅ローンの組み方次第で、支払う利息は大きく異なります。

また、住宅ローン以外のカードローンやキャッシングローンなどは、預貯金の金利を大きく上回るし、借入が常態化すると、高い金利の利息を払い続けることになります。住宅ローン以外は借金をしないで、計画的に貯めてから使うという発想に切り替えることが必要です。

●保険料
毎月の支払額は少なくても、人生という長い期間で捉えると、保険料の支払いも結構な金額になります。必要な死亡保障額や医療保障額は、一人ひとりで異なります。よく家族構成から必要保障額は?という保障の目安を目にしますが、その数字を鵜呑みにしないで、オーダーメイドで保険の設計をしてもらいましょう。その際に、なぜ、その必要保障額が算出されたのかという問いを保険提案者にして、納得した回答を得て保険に加入するように心がけましょう。

●金融手数料
すでにご存知のことと思いますが、投資信託などの金融商品には購入手数料や運用時の信託報酬などの金融コストがかかります。手数料が悪いという訳ではなく、例えば自分で銘柄を決めて株式をいくつか購入する場合でも、株式の購入手数料はかかるし、途中で運用対象を入れ替えたり、株価をモニタリングするにもコストや時間がかかります。そう考えると、金融商品に手数料がかかるのは必須です。

ただ、金融商品の中には、大した成果を出していないのに運用コストが高いものがあったり、同じタイプの金融商品で運用コストに大きな差がある場合があります。金融商品を選択する際には、そういった金融コストに着目する必要があります。特にこれらのコストは、金額として表れにくいものなので、注意が必要です。

■人生の収入を増やす3つのポイント
人生で家計に入ってくるお金の大部分は、働くことによって得られるものです。そこで、人生の収入を増やすためには「働き方」に着目する必要があります。働くことで人生の収入を増やす方法は、大きく分けて3つあります。

▼1.自分の働く価値を高めるキャリアアップをして今の会社で、あるいは転職して、給料を上げていこうという考えです。「キャリアアップをしても給料は上がらない」と考える人もいらっしゃるかもしれませんが、何も資格を取ることだけがキャリアアップではありません。

今の仕事で最大限の成果を上げるために必要な能力を身に付け、実際の仕事に活かしながら確実に成果を上げてステップアップしていくことが、キャリアアップのイメージです。このイメージで自分の働く価値を高めている人は、今いる会社でも認められるし、転職を希望した場合でも、より良い会社に巡り会うことができるでしょう。

▼2.働き方を考える「働き方」には、いろいろあります。正社員、契約社員、派遣社員、パート・アルバイト、専業主婦(夫)、内職、自営・フリーランス、経営者などなど……。

自分とパートナーの組み合わせを考えると、何十通りもの働き方があります。自分たちの年齢や子どもの成長に合わせて、どの組み合わせが自分たちにとってベターであるか、という視点で働き方を考えます。

▼3.働く期間を考える老後の収入は公的年金に頼らざるを得ないのが現状です。老後の生活費を公的年金だけで賄えないのであれば、現役時代に働いてしっかり蓄える必要があります。現役時代がいつまでで、老後がいつから始まるかは人それぞれの考え方ですが、公的年金を貰える65歳が1つの目安になるでしょう。

定年以降も働けば、人生の収入を増やすことはできますが、老後を楽しむ時間を削っていることに他ならないので、長すぎる労働はあまりお勧めできません。むしろ、自分自身で、しっかりリタイアの時期を決め、リタイア後のお金をそれまでにしっかり準備することの方が重要です。

■人生の運用利回りを上げる2つのポイント
「運用利回りを上げる」と聞くと、すぐに「投資」を思い浮かべる人が多いかもしれません。けれども、資産運用は、「貯蓄」と「投資」の2つで考える必要があります。リスクを取らないで貯蓄の利回りを最大限上げることができれば、投資の力をあまり借りなくても目標の利回りを達成することができます。

反対に、貯蓄の運用利回りをおろそかにすると、投資でカバーする必要が出て、投資でより大きなリスクを取る必要が出るのです。つまり、貯蓄の利回りを最大化させ、足りない分を投資でカバーするというイメージです。

▼1.「貯蓄」の運用利回りを最大化する●普通預金の残高は最小限に
メガバンクでは、ほとんど金利はつきません。普通預金には、1カ月の生活費分くらい入れておけば大丈夫です。

中途解約利息になってしまいますが、定期預金でもすぐに下ろせるので、いざという場合でも対応できます。利息が付かない普通預金にはお金を眠らせずに、こまめに定期預金などに預け替えをするのが貯蓄の運用利回りを上げるコツです。

●元本確実な金融資産は少しでも有利なものを
定期預金の金利1つ見ても、銀行によってかなりの差が出てきました。給与振込み口座になっている銀行の定期預金をするよりも、もっと有利な定期預金もあります。今はインターネットでいろいろな銀行の預金金利を比較することができるようになりました。金利に対する意識を高めるだけで、将来の資産形成に大きな違いが出てきます。0.数パーセントの金利も侮ってはならないのです。

▼2.「投資」に挑戦する投資というと、5%前後の比較的高い利回りをイメージするかもしれません。けれども、資産運用の利回りを例えば、定期預金の0.3%から2%に上げるだけで、人生の金融資産残高は劇的に変化します。

今は、定期預金で2%の金利を達成するのは難しいですが、例えば、資産の半分を1%前後の預金(貯蓄部分)で運用できたら、残りの半分を投資で3%前後の運用を達成できれば良いのです。

このように考えると、投資に対して高い目標や期待を持たなくても、金融資産全体として運用利回りを上げることができます。ちょうど住宅ローンを借りるのに、1%金利が違うだけで支払い利息が大きく変わるのと同様に、金融資産の利回りが1%変わるだけでも、家計に入ってくる利息・投資収入が大きく変わるのです。

■人生のお金の出入りを「見える化」する「人生家計簿」
これまで、人生の収支を黒字化するための考え方について説明しました。「人生の支出を減らす」「人生の収入を上げる」「運用利回りを上げる」の3つをバランス良く行ってこそ、最大の成果が出ます。

例えば、今の収入や支出を変えずに運用利回りだけ上げるといっても、それは投資の力に大きく依存しなければならなくなるので、資産を減らす可能性が増すだけでかえって逆効果と言えるでしょう。

ハードに働いて収入を増やすといっても、休みなく働いていては体を壊してしまいます。旅行に行ったりしてリフレッシュする必要もあります。そうすれば自ずと支出も増えます。このように人生の収支を黒字化するといってもなかなか一筋縄では行きません。

毎月の収支は家計簿をつけることで把握することができますが、人生の収支は、「人生家計簿」を作ることによって予測することが可能です。「人生家計簿」は、人生のお金の出入りを表すもので、言い換えればファイナンシャルプランナーが作るライフプランとキャッシュフロー表のことです。ぜひ、パートナーと「人生家計簿」をつくることをお勧めします。

■幸せ度を最大化させる
人生の収支を黒字化させるという視点でここまで書いてきましたが、人生の収支を最大限黒字にするということは、収入を最大化し、支出を最小化し、運用で資産を最大限増やすことになります。けれども、人生のゴールは、資産をたくさん残すことではありません。

収入を最大化し、幸せ度を上げるための支出を最大化する、そして、人生の最後に後に残る人のために遺したい資産だけとっておくというのが理想でしょう。人生家計簿に幸せな人生をイメージしなからライフプランを描いてみてください。

平野 泰嗣(マネーガイド)

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