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子供に悪影響を与える!言って良いこと・悪いこと

  • 2018年9月28日
  • All About

■親の失言の数々……、意外にすごいこと言ってます!
普段、お子さんにこんなことを言ったりしていませんか?

「どうせやらないんだから」
「またサボるつもりでしょ」
「今、何歳だと思っているの!」
「まだ終わらないの?」
「あら今日はもうできてる! めずらしいこともあるのね」

「まったくダメな子(弱虫、グズ)なんだから」
「ほんと、最低!」
「バカじゃないの?」
「どこかに行っちゃいなさい」
「橋の下で拾ってきたのよ」

うっかり失言も含めれば、「言ったことある……」という方も多いのでは? ではどんな時にこのような言葉が出てしまうのでしょうか?

■こんな時に陥りやすい! 失言が起こる2つのパターン
子どもへの失言は、叱る場面で出やすくなります。その状況は様々ですが、ざっくり分けると次の2つのパターンに区分できます。

■負のスパイラル型
「ママが注意する⇒でも子供は言うことを聞かない⇒ママがイライラする⇒子供がさらに意固地になる……」。このような悪循環があると、その過程で上のような飛躍した発言が出やすくなります。

睡眠不足など、体力的な疲れの影響もありますが、どこかでその負のサイクルを断ち切らないと、失言でさらに負のスパイラルが加速することに。

■ため込み型
「子供を傷つけてはいけない」「いい妻、いい母親でいなくては」と背負い込み、限界まで達すると失言が飛び出すことがあります。

このようなケースは、普段は「顔で笑って、心で泣いて」の状態なので、どれだけため込んでいるかを周りが気づきにくく、突然の大爆発で周囲を驚かせてしまうことに。

■自己嫌悪に陥るのはまだいい方、もっとも悪いのは……?
失言をしてしまったことに対し、「言い過ぎて、自己嫌悪です」と感じる方がいらっしゃいます。たしかに言い過ぎることはよくないですし、自己嫌悪も非常に不快な感情です。しかし、自己嫌悪に陥るのは、失言に気づけているからこそ。反省の一過程なのです。

もっともいけないのは、「悪気なく言っている」「常習化している」という振り返りのないタイプ。失言が子どもの心に突き刺さる重みに麻痺してしまうと、躊躇なく悪い言葉を浴びせてしまいます。

■親の失言、心理学的に見ると2つの悪影響が!
では、親からの失言が慢性化してしまうと、子供の心にはどのような影響が及ぶのでしょうか?

■自己効力感の低下
冒頭に書いた失言例。はじめの5つがこれにあたります。共通するのは、「どうせうちの子には無理」という気持ち。そのレベルの期待感で発言してしまうと、「どうせやらないんだから」「またサボるつもりでしょ」となってしまいます。

自己効力感とは、その子が自分の力を信じられる気持ちのこと。「どうせダメだ」と再三言われていたら、あった自信さえなくなってしまいます。

■自己肯定感の低下
冒頭の失言例のうちの、後半の5つがこれに該当します。どれも言葉で子供のことを全否定してしまっています。もちろん親ですから、どんなことを言っても、内心では子供のことを愛おしく思っているでしょうし、ましてや全否定するなんていう気持ちはさらさらないでしょう。

しかし、実際に「ダメな子」「悪い子」と言語化され、それが子どもの耳に届くと、やはり悪影響は免れません。心の中ではどんなに「愛している」と思っていても……。自己肯定感とは、自分の存在を価値あるものと肯定する気持ちのことですが、周りからどう見られているかで、その子の自己像が変わってきてしまうものなのです。

■立場を逆転させて体感してみると分かりやすい
子供を傷つける発言かどうかは、立場を逆転させるとよく分かります。例えば、次のようなことをご主人から言われたらどうでしょう?

「お〜、今日は家がキレイだな。めずらしいこともあるもんだ」

こう言われたら、カチンときますね。「いつもは片づいていない」というニュアンスが込められているからです。ではこれはどうでしょう?

「そんなの無理だって」「おまえって最低な嫁だなぁ」

こんなこと言われたら、自ら、「出て行きます!」ということになりかねませんね。

このように、主語や背景を変えて、その言葉を自分に投げかけると、言っていいか悪いかが瞬時に見えてきます。言われて頭に来る場合、「自分がどう言われたいか?」を考えてみてください。

頑張って掃除したときは、

「めずらしいこともあるもんだ」

よりも、

「キレイな家で嬉しいよ。掃除が丁寧だよな〜」

と言ってくれたら嬉しいですし、「次も頑張ろう」と思えます。

なにかチャレンジしようとしているときは、

「無理だろ」

よりも、

「応援しているよ」

の方が、ずっとずっと前向きになれます。

■子供に言っていいこと悪いこと
お子さんに対しても同じ。「私が子供時代、お母さんに何て言われたかったかな?」を考えるのです。

・「どうせやらないんだから」「またサボるつもりでしょ」と私を放り出さないで! それよりも、「こっちで一緒にはじめようよ。持っておいで」と寄り添ってほしい

・「まだ終わらないの?」とできていないページを数えないで! それよりも、「もう少しで終わるね」「お、すごく進んだね」とすでに終えたページを見て励ましてほしい

・「もう終わったの? めずらしいわね〜」とダメ感を漂わせないで! それよりも、「頑張ったね」と素直に努力をほめてほしい

・「まったく何をやってもダメな子なんだから」「あなたは最低」と全否定しないで! それよりも、「ここが間違っていたんだね」と具体的に問題点を一緒に見てほしい

・「どこかに行っちゃいなさい」「橋の下で拾ってきたのよ」……これは失言中の失言なので、置き換えはありません。頭から抹消してしまいましょう!

毒舌や失言はだれも良い思いをしません。子供を傷つけ、親も気持ちがよどみます。うっかり出そうになったら、なんとかそれをのど元でストップさせ、発言をぐっと飲みこむ努力を! それができれば9割方、成功です。

失言は一瞬の心のスキから滑り出るものなので、一呼吸置くことさえできれば、上でご紹介した「私だったら……」 という発想に持っていくことが容易になってきます。

佐藤 めぐみ(子育てガイド)

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