
どんなに貯めても不安が尽きない老後資金。実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、長崎県在住69歳男性のケースを紹介します。
相次ぐ物価上昇で「もはや老後資金は2000万円では済まないのでは」と、不安が増す昨今。ただ、「現役時代にもっと貯蓄すべきだった」と嘆く人がいる一方で、「元気なうちにお金を使うべきだった」と悔やむ人がいるのも事実です。
実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、長崎県在住69歳男性のケースをご紹介します。
■回答者プロフィール
回答者本人:69歳男性
同居家族構成:本人、妻(65歳)
居住地:長崎県
リタイア前の職業:正社員
リタイア前の年収:900万円
現在の金融資産:預貯金3000万円、リスク資産2000万円
これまでの年金加入期間:厚生年金36年
■現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万1784円
老齢厚生年金(厚生年金):20万9998円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金4万8434円
年金以外の収入:株の配当48万円(年額)
配偶者の年金や収入:老齢基礎年金70万円(年額)
ひと月の支出:28万円
■「現在不足している感覚はありません」
現在、およそ預貯金3000万円、リスク資産2000万円を保有しているという投稿者。
自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。
その理由として、「現在のところ不足している感覚はありません。現役時代の貯蓄がまずまずできたので、自分でも満足しています」とのこと。
ただ、「これからは病気などのリスクがあることから、しっかりとした資産管理をしていく必要性を感じて」いると言います。
■「老後資金の不足は致命傷になると思った」
現役時代は、老後資金として「3000万円」貯めることを目標にしていたそう。
「3000万円あれば何とかなると漠然と思っていました」と投稿者。
ただ次第に「老後資金の不足は致命傷になる」との不安が芽生え、目標を「5000万円」として、「定期積金と投資信託への積み立てを併用しました。55歳の役職定年までに、二人の子どもが大学を卒業したので、その後は少し多めに貯蓄できて、57歳で5000万円を貯める事ができました」とあります。
■「元気なうちに、妻との生活を充分楽しみたい」
今の生活の満足度については「満足している」という投稿者。
現在は、「妻と年に3回の温泉旅行を楽しんでいます。趣味のゴルフに月2回行って、健康にも気を付けています。元気なうちに、妻との生活を充分楽しみたい」と語ります。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「我々の時にはなかったNISAという制度がありますから、とにかく、長期に分散して積み立てることを心がけていけば、しっかりと資金を蓄えられると思います」とアドバイスされていました。
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あるじゃん 編集部