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資産3600万円「これからのインフレにいつまで耐えられるか不安……」と語る70歳男性のリアルな年金生活

  • 2024年9月8日
  • All About

老後の心配事といえば、やはりお金。現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福岡県在住70歳男性のケースを紹介します。
金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。

現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福岡県在住70歳男性のケースをご紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:70歳男性
同居家族構成:本人、妻(70歳)
居住地:福岡県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:550万円
現在の貯蓄額:預貯金600万円、リスク資産3000万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金48年

■現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金と厚生年金):29万9000円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金5万1000円

配偶者の年金や収入:国民年金10万5000円、給与収入なし

■「高齢の母への仕送りをしている」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。

その理由として「老齢基礎年金(国民年金)を67歳まで繰り下げ、高齢の母への仕送りのため毎月7万5000円を受給している。自分に実力と才能があれば、60歳以降も給与の良い職場で働けたと思う……。妻が協力してくれたので、夫婦で(投稿者の国民年金以外の)年金を70歳まで繰下げられたのと毎月の節約によって、これからの備えができた」と語っています。

ひと月の支出は約「23万円」。年金だけで「毎月賄えている」と回答されています。

■「がんによる入院等医療費の増加を懸念している」
年金については「現在のところ足りている。ただがんによる入院等医療費の増加を懸念している」という投稿者。

年金以外に「年間25万円ほどの株式、債券配当収入」があるといいます。

年金生活においては「自家用車の廃車、固定電話解約、現金をやめカードによる支払いでポイント活用、できるだけ歩く」と節約を徹底しているとのこと。

■「投資を始めたのが55歳過ぎてからで遅かった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「金融機関に勤めていたにもかかわらず、株、債券、外債等の金融知識に乏しかったこと。株式等の投資を禁止する雰囲気があり忠実に守ったこと。投資を始めたのが55歳過ぎてからで遅かったこと」と回答。

今の生活での不安については「60歳以降に二回のがん手術を含め五回入院。70歳以降はいつまで健康を維持できるかわからない。夫婦とも子供に迷惑をかけない最後をどうやって迎えられるか、これからのインフレにいつまで耐えられるか不安」とコメント。

いっぽうで今の生活の楽しみは「英語や経済の勉強をする時間があること。妻と趣味と節約を兼ねて、毎日スーパーを歩いてめぐり、1万歩歩き、おしゃべりしながら運動し、心身共に爽快になること」と教えてくれました。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません

あるじゃん 編集部

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