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共働き“子なし”夫婦のすれ違う日常。食事も寝室も別、週末も別行動の妻とは「2回だけ…」

  • 2024年6月17日
  • All About

子どもがいない共働き夫婦は、互いに忙しく、すれ違いやすいのかもしれない。それにしても、結婚3年にして「夫婦らしい日常が何もない」殺伐とした生活に42歳男性は悩んでいた。
共働きで子どもがいない夫婦は、ふたりの勤務状況や時間帯の問題から、すれ違いが起こりやすいのかもしれない。

仕事優先にしようと話し合いができていればまだしも、夫は「妻が食事の用意をしてくれるはず」と感じ、妻は「どうせ遅く帰ってきて一緒に食べられないのだから、ひとりで適当に食べてしまおう」と思っているとすれば、すれ違いは必至である。

共働きの夫婦の家事分担はどうすればいいのか、すれ違いからお互いを見失わないためにはどうすればいいのだろうか。

■妻が食事を作らない
仕事の関係で帰宅がほぼ夜11時くらいになってしまうというマサトさん(42歳)。3年前に結婚した、一回り年下のユキコさんも日々忙しく働いている。

「新婚時に話し合っておけばよかったんですけど、何も決めないままに生活を始めてしまったんです。ただ、彼女は定時で帰れる日も比較的多い仕事だから、夕飯くらいは作ってくれるものと思っていた」

彼が仕事で遅くなるのは、ユキコさんもわかっていたはず。だが、新婚生活が始まったとき、彼が帰宅するとテーブルの上には何もなかった。食事くらい自分でやれということかと思い、外食をしたりコンビニで何か買って帰ったりもしたが、炊飯器の中にいつもごはんがない。

「1週間くらい経ったとき、食事はどうしてるのと聞いたら、外で食べてくるか自分で作って食べてるという話。だったら僕の分も作ってくれないかなと言ったら、翌日からテーブルの上にスーパーで買った惣菜がパックのまま置いてあるようになった。ついでにパックのごはんも。味気ないですよね」

■妻は洗濯も掃除もしない
その後、ユキコさんの勤務先では働き方が見直され、リモートワークがかなり自由にできるようになったが、ユキコさん自身は出社を選択している。その話を聞いたとき、マサトさんは「オレならリモートを選ぶなあ」と言った。彼自身はリモートではできない仕事に就いているから、なおさら羨ましかった。

「オンとオフがはっきりしなくなるのが嫌だとユキコは言っていましたが、自宅にいて通勤時間が減ると、自分が家事をやらなくてはいけなくなると恐れているのではないかと僕には思えた。洗濯物だって山になるまでやらないし、もちろん掃除もしない。

僕も最初が肝心だと友人に言われたので、家事に手を出さなかったんですが、結局、僕のほうが洗濯物の山に耐えきれなかった。掃除も同様です。夜中に洗濯機を回しながら、拭き掃除をすることもしょっちゅうです」

1カ月ほど経って、「ユキコは家事を一切やらないつもりなの?」と聞いてみると、「やってるよ」という答えが返ってきた。何をしているのか問おうとしたら、彼女は自室へと引き上げていった。

■妻は僕の帰宅時にはベッドの中
家の中がうまく回っていないのはストレスになる。だが外食や市販の惣菜ばかりだと飽きてくる。結局、文句を言うより自分がやったほうが早いとマサトさんは思った。

「僕が帰宅するころ、妻はすでに寝ていることが多いんです。真っ暗な部屋に電気をつけて、そこからひとりで夕飯を作って食べる。余れば冷蔵庫に入れておくんですが、次の日にはそれが空になっている。僕が作った夕飯を、翌日、妻が夕飯にしているということですよね。そこまで自分で作りたくないのかと苦笑いするしかありませんでした」

もともとユキコさんは「食」にはあまり関心がないようだった。マサトさんは、料理上手な母の影響で食べることが好きだし、栄養バランスを考えるのも苦にならない。

「週末はふたりとも休みなんですが、彼女はだいたい出かけてしまう。だんだん、どうして結婚したのかわからなくなっていった。年齢が違うから、やっぱりわかりあえないのかなと思ったり、彼女は結婚していること自体にメリットを感じているのかなとも思ってみたり」

■妻とは結婚当初からレスだった
結婚当初からセックスも拒否されていた。無理強いはできないから、誘っては断られる屈辱に耐えていた。最初の1年でわずか2回、その後は一切関係を持っていない。

「どうしてもできないの、行為自体が嫌いなのと言われたので、それきり誘っていません」

コロナ禍を経て、マサトさんの仕事はますます多忙になっている。とうとう、「せめてトイレとお風呂の掃除はしてほしい」と言ったら、ユキコさんは「じゃあ、私は洗濯するから」と言った。そして数日後、家には立派な洗濯乾燥機がやってきた。

「機械に頼れるほうを選択したんですね。トイレ掃除、風呂掃除はマメにやらないといけない。部屋の掃除も週末に僕がやっています。やるのはいいんだけど、なんだか腑に落ちないというか、ふたりで暮らしている意味がないというか。協力し合っている感じがない。共働きで子どものいない夫婦の暮らしって、こんな殺伐としたものなんでしょうか」

家事分担だけの問題ではない。ふたりしかいない家族なのに、まったく心が通い合っていない虚しさに、彼は気持ちが沈んでいるようだった。

▼亀山 早苗プロフィール明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。

亀山 早苗(フリーライター)

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